25歳で転職を考えている人に向けて、実際の成功事例、失敗事例を見ながら採用活動に長年携わっている筆者がその成功の秘訣について解説します。
結論から言うと、25歳での転職はメリットが大きい反面きちんとた目的を持つことでその後のキャリアに大きな影響を与える転職といえます。本記事、成功の秘訣を参考に有意義な転職についてご参考ください。
25歳の転職におすすめの転職エージェント・転職サイト
JAC(ジェイエイシー)
伴奏力が高いエージェントです。
エージェントのマッチング力は最初の面談時のヒアリング力が鍵となりますが、ヒアリング力が高くそれが結果的に求人紹介のマッチング力、スピードが高いエージェントです。
採用側から見ても候補者の提案力が他のエージェントに比べ非常に高いのが特徴です。面接対策も充実していますので初めて使うエージェントとしてもお勧めします。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、私が初めて使った転職エージェントでしたが、特に20代後半の転職希望者にとってはお勧めのエージェントです。
担当者が親身になってキャリアパスの設計方法など教えてくれたり面接前のアドバイスや面接後の反省点などを一緒に考えてくれます。
古くからある大手エージェントなのでシステム化されていてフォローアップもまめに行われます。
ビズリーチ
ビズリーチは多くのヘッドハンターや採用企業関係者が集まる日本最大級のスカウトサイトです。あなたに声をかけてくるヘッドハンターや採用企業は、ニーズとマッチしているから声をかけてきますので就業確率が高いです。外資系企業が希望であればその旨書いておきましょう。英文で経歴を載せておくこともできます。効率よく、そして、自分にあった案件に出会いたいのであればまずはビズリーチへの登録はおすすめします。
転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)も基本的には、ビズリーチと同じスカウトサイトとなります。私の感覚ですと、ビズリーチよりも日系案件が多いですが、ここでも外資系企業希望だと記載しておけばマッチした案件を持ったヘッドハンターから声がかかります。まだ、ビズリーチに比べて転職希望者が少ないので競合度は低いかもしれません。
25歳は転職するには絶好の売り手市場
25歳は新卒で就職すると3年目となる時期。3年間の初めての社会人経験で培った経験を次のステップで生かしつつもスキルアップができると言えます。一方で採用する側から見ると25歳はまだまだポテンシャルも高く長く活躍してもらいたいと思う時期です。
25歳の転職成功率は他年代に比べても高く転職するにはよい時期だということが見て取れます。
25歳で転職した人の成功事例
次の目標を見つけてキャリアップ転職をした例
「機器の営業→IT系ソリューション営業へ転身 機器の時は一台売って、もっと提案型の営業をしたかった。そのため提案の余地がもっとある機会を探し、自分の提案力をベースアップしてどんなものでも営業できるようなスキルが身に着けるようになった。転職後は想定通り、ITのソリューションを顧客の状況に合わせて提案する必要があるので、企画に時間を費やす。その提案の確度で顧客の信頼を勝ち取ることができるのでとてもやりがいがありスキルアップにつながっている。」
ITベンダー営業 25歳・男性
自分の適性に気づき適正が生かせる職種に転身した例
調査会社アカウントエグゼクティブ 25歳・男性
「広告代理店で大手の消費財メーカーに対しての広告提案営業をしていました。提案するところよりも自分がもっとデータに基づいて提案をするところや結果に出た数字をみるところから、データに触れ数字をもとに問題解決を行うことに適性があることに気づきました。可能性は20代のうちに探っておこうと思い転職を決意し、競合分析のできるような調査会社で提案型のアカウントエグゼクティブに転身をしました。日々データに触れるだけではく、データにこれほどまでに調査や分析をする切り口があり、またそれを提案して問題解決に生かせるところが自分にとってすごく合っている。データをずっと見ているよりもやはりデータをもとに何かがしたいほうが強いので今のクライアントがいる状態が自分に合っているし日々やりがいを感じている。」
成果報酬型で力試しがしたかった
「人に携わることが好きで新卒で人材系の会社に入り営業をしていました。3年でそれなりに結果が出せるようになり、もっと成果報酬型で自分を試したかったところ外資系保険会社の営業に応募。保険という商品が人へ安心感をもたらすという部分が少し人材会社と似ているので自分の好きな部分が生かせると思い決意しました。
入社後驚いたことは、自分がとにかく動いて結果を出さないといけない。結果さえ出していればとやかく言われることもないし、自分のペースで仕事ができる点がメリハリがあって飽き性の私にはあっていました。信頼関係が出来上がっていく部分もすごくやりがいがある部分です。」
保険会社営業 25歳・女性
25歳で転職した人の失敗事例
「人が辞めていく流れに焦って自分も転職してしまった」
「景気が悪くなり社内の人がどんどん辞めていく風潮になり、そういった風潮に乗っかり勢いで転職してしまいました。振り返ってみると自分自身の仕事は悪くなかったですが、マンネリしていたことも勢いづいた原因の一つですが、。今はこれまでよりも小規模なテクノロジー系の会社で同じマーケティングツールの販売をやっていますが何もかもリセットして環境に慣れる必要があり、転職に伴う苦労を考えていなかったな、と痛感しています。周りの人がというより自分がどうなのかを考え方向性を明確にしておけばよかったと感じています。」
ITベンダー営業 25歳・男性
「キャリアパスを考えていなかった」
3年目になって自分の仕事に慣れてきて成長を感じなくなったタイミングくらいでもっと日々人と接点があるような仕事がしたいから、と総合職から営業職に転職をしました。
新しい環境で新しい仕事を覚えているときに「そもそもこれが今とるべき選択肢なんだっけ」という疑問が頭の中に浮かぶようになってきました。もし、もっと自分のキャリアパスを考えていたら、違う選択肢も考えたうえで今とるべき道にもっと自信を持っていたと思います。今、この瞬間を点で考えてるだけではなく、次の転職ではもっと慎重にどこを目指しているから今このスキルを身に着ける、といった行動に目的が伴ったものにしたいと思います。
法人営業職 25歳・男性
文化が違いすぎて困惑、事前調査をもっとすればよかった
「初めての転職だったので、前職の文化が私の知っている企業文化のすべてで、今回の転職でここまで文化が違うと日々のストレスも違うのかと痛感しています。自分自身が働いていてストレスにならない環境や周りの人というのをもっと考えて転職先の文化マッチの情報収集は必須だったなと反省しています。」
人材企業コンサルタント 25歳・女性
可能性をもっと探るために時間をとって転職すればよかった
「職場の体制が変わり、上司も変わり働きにくくなったため転職を急いでしまいました。結果的に他の可能性などは吟味せずに同じような業界・職種のポジションに転職してしまったのですが、今思えば、もっとゆとりをもって可能性を探っておけばよかったと思います。」
営業事務 25歳・女性
成功・失敗例に学ぶ25歳で転職成功6つの秘訣
転職活動は中長期的な視野で行う
失敗例を見ると自己分析含め「準備ができていない」ということが見て取れるかと思います。
初めての転職活動となる人はそれなりに時間をかけて準備をしなければいけません。日ごろから転職エージェントや転職サイトに情報登録をしておき、いざ動くとなった場合に、書類が整っているような状況が望ましいです。
転職活動をいつでもできるような状態に書類はそろえて置き、日ごろからアップデートしていけるようにしておくと便利です。
将来のキャリパスを計画しておく
20代中盤から明確にこの道を行くということは難しいと思いますが、ぼんやりとでも、 3年後、5年後、10年後の将来「何を将来誰とやっているのが理想的なのか、といったくらいのイメージは持っていたほうが良いでしょう。
イメージの解像度がなかなか上がらないのは、情報が足りないか、自分が本当にいきたいと心底思っていないかです。自分が興味がある分野に少しでも近づくためには中長期のキャリアパスとそれに向けた計画・行動が必要です。
自分自身で探すのが難しい場合は、身近な友人、家族、転職エージェントなどの第三者に相談してみると良いでしょう。
こういった職種をやりたいという目標が決まると転職エージェントに相談するとキャリアパスについてアドバイスをくれます。キャリアパスは職種によって王道のキャリアパスというものがある程度決まっていますので、こんな人のようになりたい、というのであればそのキャリパスをなぞることもできます。
まずは情報収集をしてみることです。
次に自分がチャレンジしたいことが見えたら転職のタイミング
2~3年間やってみて「進みたい方向性が決まった」「自分の適性が生かせる職種にキャリアチェンジする」この辺が明確にわかり、かつ今の職場で実現は難しい場合は転職のタイミングといえます。こうすれば転職する目的が明確でぼんやりとした動機で転職することも防げます。
転職のタイミングは自分が決めることです。事例にあるように、周りの人が退職し始めてその流れに乗ってしまうように転職することは避けたほうがよいでしょう。
社会人としての基礎が身に付きキャリアアップしたくなった
社会人としての基礎は仕事のやり方、コミュニケーションの取り方、会社が利益を生み出す仕組みなど多岐にわたります。
じつはこのタイミングでの転職はとても良いタイミングで、次の会社で専門性を身に着けるための基礎ができた状態です。
一方、総合職のような日系大手企業で一通りの仕事を見たら自分がどの専門性を身に着けたいのかと決めていきましょう。その会社が好きだからずっと働き続けたいというのであればそのまま総合職にとどまることもできますが、総合職のキャリアはひとたび転職市場に出るとなんの専門家かがわかりにくく非常に評価が出にくいです。
自分自身の価値を上げるためには専門性を決め、その専門性を深堀していきましょう。
まずは20代が目指すべき経験はそこです。
自分の適性や強みを理解して転職する
2~3年で自分の専門性がわかった人はその強みに根差した専門性を身に着けるための転職、あるいはすでにある程度専門性がついた人は、さらに深堀していくための転職が良いでしょう。次のステップに行きやすいので、主体的に次の職場をどこにするかイメージしやすいと言えます。
ここで大事なのは転職前に自分が行こうとしている専門分野でのキャリアパスについて転職エージェントなどで情報収集をしておくことです。自分はマネージしたいのか一人で働くエキスパートになりたいのか、大企業で出世したいのか、中小企業で裁量権をもって仕事がしたいのか。
この辺が決まってくると今やるべきことが逆算して見えてきますので目標が立てやすくなります。
情報集を徹底する
転職の成功を握るカギは情報収集です。インターンでもない限り転職先の職場で働くお試し期間というのはありませんから、事前にできるかぎりその会社の情報を調べておく必要があります。
特に文化面があっていないと日々ストレスを感じることになるので特に注意が必要です。
企業文化について知るためにはその業界に知見のある転職エージェントに相談してみたり、SNSなどで情報収集をすることが重要です。
また、最終面接後などにチームの面々に会わせてもらうと良いでしょう。
25歳の転職を強力に支えてくれる転職エージェント
JAC(ジェイエイシー)
リクルートエージェント
ビズリーチ
リクルートダイレクトスカウト
25歳で転職するメリット
経験を若いうちからたくさん積める
20代でやりたいことが明確になった人は転職して実現したほうが良いでしょう。特に方向性を変える場合は30代、40代となってからのほうがリスクは大きくなります。
また、今の職種の専門性をさらに深堀したい、あるいは業界を変えたいという人にとっても20代でたくさん経験を積んでいるほうが30代でより高みを目指せると言えます。
早いうちにやりたい分野に方向転換ができる
今やっている職種が自分に合ってないという人や、もっと他のことにチャレンジしたい人は20代が良いでしょう。
特にまったく新しい分野にチャレンジしたい場合、早ければ早いほど良いです。なぜなら失敗してもまだ挽回できますし、家族がいたりこれまで築いたキャリアをまたリセットしなければいけないのでリスクは大きくなるからです。
選択肢がたくさんある
採用側目線から見て社会人の基礎ができた25歳はとても魅力的です。理由はポテンシャルがまだまだあり、長く働いてくれる、また経験豊富である程度仕事のやり方が確立されている人よりも協調性があるからです。
そのため、転職市場で20代は引く手あまたで、特に主体性をもっている人は選択肢がたくさんあるでしょう。
後々後悔しない
若いころにやりたいことをするため転職しておけばよかった。あるいはキャリアチェンジしておけばよかったと後悔する人もいます。特にやりたいことが明確にあるのに行動に移せないと。
25歳で未経験分野へ転職した人たちの声
25歳の時に他業種から実務経験無しですがCG業界入りました。
— 北田有佳梨 (@yukari_kitada) April 7, 2024
転職活動の時、未熟さはあるけどポートフォリオから根性を感じると多数の会社さんで言われました。技術は入社してから身につくことが多いと思うので、入社してからどのくらい頑張る意志があるかを作品で見せた方が受かりやすい気がします。 https://t.co/nUlZbfGMJ9
25歳で未経験から始めて転職した時、お客さんに怒鳴られることもなく、職場の愚痴ばかりの同僚もいなくなり、サービス残業や職場貢献を強いられることもなく、残業月20時間未満で、同僚は皆良い人で、年収は500万円からちょっと落ちたけど大満足。適正にあった仕事への転職で人生は大きく変わるよ。
— ポーラー☕JTC経理マン (@polar_11381) April 23, 2023
25歳の時に他業種から実務経験無しですがCG業界入りました。
— 北田有佳梨 (@yukari_kitada) April 7, 2024
転職活動の時、未熟さはあるけどポートフォリオから根性を感じると多数の会社さんで言われました。技術は入社してから身につくことが多いと思うので、入社してからどのくらい頑張る意志があるかを作品で見せた方が受かりやすい気がします。 https://t.co/nUlZbfGMJ9
25歳で転職したほうが良い人の特徴
キャリアで次の目標が見えた人
今の仕事を一通り覚えて次の目標が何かしら見え、現職では実現できそうにない場合は転職を検討してみましょう。具体的な目標を持っているなら転職エージェントに相談すれば、その目標を実現させてくれるような企業を紹介してくれます。
また、どういった選択肢があるのかは転職サイトで求人を見るだけでもある程度分かるので事前に情報収集しておくとよいでしょう。
専門性を深堀りしたいと思っている
これまで働いてきた職種が自分に合っているけどさらに専門性を高めたいという人は、それがかなう職場にキャリアアップ転職を検討するべきでしょう。
その際、現職に環境に満足している場合は、今の職場で実現できることはないかも加味したうえで検討してみましょう。
成果ベースで評価される仕事がしたいと思うようになった
卒から大企業で働いていると、なかなかやりたいことができなかったり、もっと自分を試したいと思う人もいます。そういった人は若いうちに成果のみ評価されるような職場にいくことも選択肢としてよいと思います。
25歳で転職するにはスキルがないと思っている人の対処法
25歳でスキルが何もないから転職しても希望の会社にはいけない、と思っている人は自分の職務経歴やスキルの見せ方を考えましょう。
ポテンシャルの高い時期なので別分野で何かしらの結果を出したことを数値で示したり、プロセスや行動力を伝えることで十分ポテンシャルをアピールすることは可能です。
具体的にはこの辺を見直してみると良いでしょう。
- 専門性を絞り込んでアピールする
- スキルがなくとも明確なキャリアパスと目標でアピールする
- キャリアとは直接紐づかなくとも成果を出した実績を数字とプロセスを見せる
25歳の転職でよくある質問(FAQ)
Q. 早く転職することで印象が悪くならないか?
A. 3年は早くない(データか他記事参照)
Q. 転職することで後悔しないでしょうか
A. 後悔するのはやり残したことがあるか働きやすい環境があるからです。必ず転職するにはそれなりの目的と動機がなければいけないので今一度かき出して明確にしておきましょう。
Q. 今の仕事もそれなりに楽しいけど、他にやりたい仕事もあるのですがどうしたらよいでしょうか。
A. まずは今の仕事を深堀して専門性を身に着けることをお勧めします。まだ25歳でしたらあと数年してその分野の知見を深堀して次のチャレンジに進んでも遅くないでしょう。1つの専門性を身に着け、その周辺分野でもう一つの専門性を身に着けることは、TT型人材といわれ、非常に希少価値のある人材になることもできます。例)マーケティングを学んだあと、ITソフトスキルを身に着けるなど ただし、広げすぎるとどれが専門性なのかが分かりませんので、一つやりたいことが明確にあるならまずはそれを3年以上の実績を積み確実に専門性をみにつけることをおすすめします。
Q. 次の職場で合わずにすぐに転職したくなったらどうすればよいでしょうか
A. すぐに転職したくなるのは転職するほどに強い動機がなかったとも言えます。転職にはそれなりの苦労が伴うので、そのリスクをとれるほど動きたい動機や目的が何かを明確にしておきましょう。 また、情報収集することで一定の転職先の文化や人については事前に情報を得ることができます。それでもやりたいことが実現できそうな場合は社内でかけあったり転職を検討する必要が出てきます→参照記事(URL)
Q. 3年間は辞めるなと言われるのはなぜでしょうか?
A. 一般的に新卒社員を雇用して3年間働けばその新卒研修などにかけた費用が回収できるのが3年といわれるからです。また、3年という時期が節目は人々の深層心理にありますので、それ以下だと短く感じられます。
25歳転職についてのまとめ
25歳の転職成功の秘訣は以下です。
- 転職活動は中長期的な視野で行う
- 将来のキャリパスを決めておく
- 次に自分がチャレンジしたいことが見えたら転職のタイミング
- 社会人としての基礎が身に付きキャリアアップしたくなった
- 自分の適性や強みを理解して転職する
- 情報集を徹底する(情報収集には転職エージェント、転職サイトを使う)
また、25歳での転職には以下のようなメリットがあります。
- 経験を若いうちからたくさん積める
- 早いうちにやりたい分野に方向転換ができる
- 選択肢がたくさんある
- 後々振り返って後悔しない
25歳の転職がきっかけで主体的なキャリアを形成できるよう、自分の方向性を見定め、計画的な転職をするようにしましょう。
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