40代転職

40代の転職理由はこう差別化する!例文と成功するコツから学ぶ

40代の転職理由

「40代でも今後は家族中心の生活にするため転職したい。」「40代でももっと自分が活躍できる職場に行きたい。」こういった転職の動機はあって当然です。

転職が一般化している現代では40代での転職する人も多くいますが、どういった動機でや転職理由の人がいるのでしょうか?

この記事では私自身の40代での転職経験や、面接官として見てきた多くの40代の人が「どのような理由で転職しているのか」「40代で転職に成功している転職理由の事例」についてご紹介します。

40代の転職理由ランキング(男女別)

厚生労働省40代男女転職理由

40代が転職する個人的理由を厚労省の転職調査によるデータを参考にして説明します。

40代男性の転職理由

1位 人間関係がうまくいってない

40代でも「会社の上司とうまくいかない」「同僚とうまくいかない」といった職場の人間関係が理由で転職を考える人は多くいる結果となっています。特に会社の組織が変わり周りの人が変わったり上司が変わったりして、新しい人となかなかうまく仕事ができなく転職するケースは多くあります。

2位 会社の組織体制や経営方針が変わった

コロナ禍でも多くみかけられましたが、会社の業績不振により会社の経営陣が変わり、会社全体の方針が変わったことにより、退職するパターンです。家族がいる中先行きが不安になったり、会社に対しての不信感が募ったり、共感できなくなったため退職に至るケースです。

3位 ワークライフバランスが悪い

30代までハードに働いていたりるすと、40代になり子供と遊ぶ機会を増したかったり、家族と過ごす時間を大切にしたいと思う人も出てきます。現在残業が多い会社にいる人は環境を変えて家族のためにもっと時間を確保できる会社に転職する人も増えてきています。また、昨今では出社が義務化されている会社から、リモートワークできる会社に転職を検討する層も増えています。

40代女性の転職理由

1位 人間関係がうまくいってない

40代女性も男性と同じく職場の人間関係がうまくいかなかった、が転職理由の1位になっています。

2位 給与が少ない

子供がいる家庭では教育費なども考える中で、少しでも給与アップを目指して転職する人も増えてきています。特に長く一社に勤めてきた人にとっては、給与水準が上がらずしかし家庭での出費も増えるといった連鎖になっている人も多いでしょう。理由の上位に入っていて当然と言えます。

3位 ワークライフバランスが悪い

男性でも同じく3位にランクインしたワークライフバランスですが、女性でも同じ結果となっています。特に子供がまだ小さく、手のかかる家庭では残業が多い職場は致命的です。育児や状況に適した環境に適したワークライフバランスを保てる職場に転職を検討する人が多くいます。

40代が転職に成功する転職理由・志望動機3つのポイント

40代で転職を考える人の実際の転職理由と、成功する理由にはギャップがあることが多いです。

成功する志望動機は一貫性があり、ポジティブで即戦力として採用したくなる理由となっています。主体性が見える志望動機や転職理由にすることがポイントとなります。

1.貢献できる内容を具体的に示す

40代を採用する企業側が期待することは、「即戦力としてどれくらい貢献してくれるか」「会社に転機をもたらしてくれるか」です。

具体的に結果を出したことを数字のインパクトで説明し、再現性のあるプロセスとして説明すると良いです。そうすることによって、そのプロセスによって同じことが新しい会社に応用できることを示すことができます。

2.転職理由がポジティブで一貫性がある

多くの40代は、ワークライフバランスを改善したかったり、家族との時間を増やしたといった転職理由をそのまま伝えて転職しようとします。

これに対して、転職の目的がキャリアアップで自分がステップアップしたいという転職理由は面接官にとっても好印象です。また、前職での経験の延長線上に次の職場でやりたいことが見えたというのであれば更に説得性が上がります。

優先順位をワークライフバランスではなく、自分が実現したい仕事が御社にあるから、という理由付けをしてみましょう。ワークライフバランスについて言及するのはそのあとにしたほうが面接官側の印象としては良いです。

前向きな40代

3.40代でも目指しているところが明確

40代でもキャリアはまだまだ続きます。その過程で次のステップを見据え、更なる高みを目指したいという飽くなき向上心を持っている人は好印象です。

私自身もそうですが、やはり転職する際には次の挑戦をしてスキルアップしたいという目的だったり、次の職場で何かを習得したいから転職するというほうが、転職する理由としてそもそも健全です。

40代が転職に成功する志望動機例文

貢献できる内容が具体的な例

前職で営業側と連携して社内横断し実施したプロジェクトを御社で生かせると思っています。前職では、社内IT部署の業務改善企画の責任者として営業側の業務改善プロジェクトを担当し営業側の顧客管理自動化のシステム導入プロジェクトを推進しました。

成功したポイントは、いかに営業のステークホルダーを巻き込み、足並みをそろえて業務改善を実施するかということです。そのためには、IT側の独りよがりな提案にならないように、しっかりヒアリングを実施して、課題を特定→改善策の提案と改善インパクトの提示を経営側だけでなく、営業側に示すことで、営業側でのベネフィットがクリアに分かるようにしました。

新しい営業受発注システムを導入することによって、日々の仕事がどれだけ軽減され、受注率を上げるタスクに集中できるか、ということだけにとどまらず、その結果受注率が上がり明確にどれくらい売り上げインパクトが期待できるかというところまで提案しました。

また、導入後もしばらくアフターフォローの定例を実施することで導入後の定着に貢献しました。結果的に、営業側の受注効率が256%改善しました。

面接官としての1ポイントアドバイス:

プロセスの解像度高く説明することが大切です。また、課題特定~解決策特定にあたり、プロジェクトのKPIを定めているところなども改善意識が高く、プロフェッショナル感を表現することができます。

転職理由がポジティブな好例

30代後半からマーケティング部のチームマネージャーをやってきました。チームマネージャーの仕事はチームの生産性を高めることだと思っていますが、当時6名のチームメンバーがいましたが、個々のパフォーマンスが高い人が多かったのですが、横の連携がうまくいっておらずマーケティングの施策も相乗効果が出ていませんでした。アウトプット最大化(マーケティングチームKPI120%)を目標にチームビルディング、タスクのリアロケーションを行い、2年間で目標を大幅に超える156%という数字を達成しました。

次のステップとしてはより大きなチームをマネージする立場で、デジタル、オフライン問わず施策を一気通貫で見る立場からより大きなビジネスインパクトを出せるポジションで仕事がしたいと思っています。5年後くらいまでに数十名をマネージする立場につきたいです。

面接官としての1ポイントアドバイス:

チームマネージという数値化が難しい領域を「チームマネージ=チームの生産性最大化」と定義し、KPIである数字を目標としているところがマネージャーとしてのプロフェッショナル感を感じます。

また、チームをマネージする立場からの生産性最大化に面白さを感じている延長で更に大きなチームで成果を出したいことがポジティブで一貫性のある理由となっています。

目的が明確な好例

50代で企業の業績に責任を持つ経営側の立場に行きたいと考えています。そのため40代のうちに経営戦略に携わり業績にコミットする必要のあるポジションを探しています。

特に、これまでの営業部統括の経験から、営業企画側の責任者として、営業組織の戦略から組織形成をする必要がある会社に行きたいと考えています。

面接官としての1ポイントアドバイス:

40代であっても、キャリアにおいてさらに高みを目指していて目標とするところがあることは好印象です。そこから「逆算して今〇〇という経験がしたいから転職する」という明確な目標があることは動機づけとして強いものだと思いますし印象も良いでしょう。

40代が転職を成功させる3つのポイント

40代では家庭がある人も、職位もマネージャーや部長以上の転職になることが多いため転職活動は中長期で考え、特に注意しなければいけないポイントがあります。

情報収集を徹底的に行う

情報収集は1つのメディアなどに依存せず、ソーシャル、転職サイト、転職エージェントなど可能な限りの情報源から収集しましょう。

情報収集

転職に明確な目的があることを再確認し自信を持つ

改めて自分自身の転職の目的が中長期で考えたときに必要なものであるか自問自答しましょう。身近な人やエージェントに相談することも有効です。

マッチングしやすい転職サイトを活用する

マッチングこそが40代転職の鍵と言えます。求められている領域で十分力を発揮することが40代では大切です。スキル面だけでなく文化面でも考えましょう。マッチングした案件だけが自分にくるようなプラットフォームを活用しましょう。

40代が転職に成功するためのプラットフォーム

ビズリーチ

ビズリーチが40代にとって有効なのは、ニーズがあるヘッドハンターや採用関係者から声がかかるからです。つまり、スキルがマッチしている段階で声がかかるのでリスクがその時点で軽減されます。また、40代で部長職などの重職についている人はポジション自体の母数がありません。そのため複数エージェントを使ったりする人もいますが、ビズリーチであれば一度経歴を登録しておけばそこに登録してある多くのヘッドハンターの目に止まります。非常に効率よく転職活動を進めることができます。

転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは40代にとって管理職や重職のポジションも多くあるサイトの一つで、最近特にマーケティングに力を入れているため、多くの採用関係者が集まっています。まだまだ発展途上ですが、その分候補者の登録もビズリーチに比べると少ないため、競合度が低いといえます。よって、採用関係者の目にも止まりやすく通過率も高くなります。

リクルートダイレクトスカウトの公式サイトを見る

リクルートダイレクトスカウト

ミドルの転職

40代や管理職、ミッドキャリアの人向けのサイトです。こちらもスカウト機能があるサイトでCMやマーケティングなど集客に力を入れているため採用関係者が多く集まるサイトです。特に、求人から選びたい人は求人掲載数が圧倒的に多いためまずは求人を見てどういった案件が自分にあっているのか見てみるのも情報収集の一貫言えます。

ミドルの転職の公式サイトを見る

まとめ

40代と言えど方向性に迷いが出たり、新たな挑戦がしたいというのは自然なことです。中長期で考えその転職が果たして本当に必要なのかを評価したうえで転職活動をしましょう。転職エージェントに相談するのも良いですが、まずは身近な人に相談してみるほうが中立的な意見をくれるので良いでしょう。改めて40代の転職理由として以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 貢献できる内容が具体的
  • 転職理由に一貫性がある
  • キャリアアップのようなポジティブな転職理由

40代の転職での他者との差別化は情報の量です。できる限り自分にマッチした案件に多く触れる場所に自分の情報を露出しましょう。

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