転職エージェントに転職サイト、SNSなどデジタル時代には多くの転職方法が存在します。どれが自分にもっとも適しているか分からない人も多い事でしょう。じつはこれらの転職方法は人によって使い分ければ、より効率よく転職ができたり、あるいはリスクを減らして転職することが可能です。逆に、自分にあった選択肢を知らなければ、情報弱者となり適した職を見つけることすらままならず、非効率な転職活動となってしまいます。
本記事を読むことで様々な転職方法について選択肢を知り、あなたに合ったものを選択しましょう。ここでは年代別にも効率良い転職の方法について解説しましたので、ご参考いただけますと幸いです。
主な転職方法8選
転職方法は日に日に多様化していますが、大きく分けると直接応募か間接応募かの2種類です。どちらも一長一短ありますので、自分に合ったものや好みも含め、状況によって使い分けていきましょう。
直接応募
①企業HP
企業ホームページの”採用情報”コーナーなどにある募集ポジションに直接応募する手法です。ピンポイントで自分が行きたい企業があったり、エージェントを経由したくない方は直接応募をしてみることも選択肢です。気を付けなければならないことは、大手企業や人気企業では社内の採用担当が非常に多忙なことが多いので、自分の応募書類が埋もれてしまうことです。
その中で目に止まるためには、自分の経歴と志望動機が一目でわかるような表紙(カバーレター)を職務経歴書に着けておきましょう。
②転職サイト(パターン1)
転職サイトには「リクルートダイレクトスカウト」「エンミドルの転職」「ビズリーチ」「マイナビ転職」など様々あります。それぞれのサイトで登録されている案件にも特色が違うので、年代ごとに合った転職サイトを使い分けた方がよいです。
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③リファーラル(知人からの紹介)
リファーラル転職は、どの年代にとってもリスクも少なく、採用企業にとってもコストがかからず、ある程度信頼のある人材が担保できる手法です。目的のあったポジションが紹介してもらえれば非常に有効な転職方法となるでしょう。
④ヘッドハントやスカウト
ヘッドハントは直接企業から代理人を通してオファーが来るパターンと、スカウトと呼ばれる一定の要件を満たしている場合に声がかかる場合の2パターンが存在します。
「ヘッドハント」は転職エージェントから来ることがほとんどです。※稀に企業から直接来るケースもあります。
「スカウト」に関してはビズリーチなどのスカウト特化サイトや、求人サイトのスカウト機能を使ってヘッドハンターが声をかけてきたり、採用企業が直接アプローチしてくることもあります。
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⑤SNS(Linkedin・Twitterなど)
ビジネス特化のSNSであるLinkedinは、世界中で利用されているビジネスに特化したSNSです。日本でのビジネスSNSは、Facebookがビジネス兼プライベートで使用されていた特殊な経緯があり、そこまで普及していませんでした。
最近ではLinkedinが日本市場に力を入れるようになり、登録者が増えてきています。採用関係者がたくさんいますし、スカウト機能などもありますので、転職方法の一つとして、ここにもあなたの職務経歴を登録しておけば声がかかります。
Linkedinについて詳しい記事はこちらもご参照ください→「Linkedinが転職に欠かせない4つの理由と活用術」
間接応募
⑥転職エージェント
転職エージェントは転職アドバイザーやキャリアコンサルタントと呼ばれる人があなたの代わりに応募、面接設定、内定条件交渉など様々な転職活動を請け負ってくれる転職方法です。
職務経歴書や面接のシミュレーションなど実施してくれるところもあるので、あなたの業界や職種に特化したエージェントに登録するとより、具体的なアドバイスや案件を提案してくれます。
転職エージェントに関して詳しい記事はこちらもご参照ください→
「転職活動で複数の転職エージェントを使う際のメリット・デメリット、注意点など」
転職アドバイザーに関しての記事はこちら→
「優秀な転職アドバイザーやキャリアコンサルタントの力量を見抜く3つのポイント」
⑦転職サイト(パターン2)
転職サイトにはスカウト機能と呼ばれる、採用関係者がお金を払って候補者に声をかけるという機能があります。それらを利用する転職エージェント経由で応募するということも可能です。
(代表的なサイト一例)
⑧ハローワーク
これは地域の公共職業安定所を使っての転職方法です。基本的には転職サイトが求人数も多く、タイムリーに状況が反映されます。地域密着型の案件に応募し転職たい方は、ハローワークに行くと意外なものがあることがあります。
年代別おすすめの転職方法
年代別に使うべき転職方法は変わってきます。ここでは年代別におすすめの転職方法について解説します。
おすすめの転職方法 20代
「自分が行きたい方向を主体的に探しつつ第三者サポートを効率的に使う」
おすすめの転職方法
- 自己応募 初心者でも熱意を見せることが可能
- エージェント
- リファーラル
自己応募では、カバーレターを付けてなぜこの会社でなければいけないのか、という理由を書き熱意をアピールすることが大事です。そして、20代で主体的に動く人は採用関係者にとっては非常に好印象ですので、積極的にアピールしていきましょう。
また、転職エージェントを補完的に使うこともおすすめします。なぜなら、20代で転職活動に慣れていない方でも職務経歴書の書き方や面接の答え方など今後のキャリアでも必要になることを教えてくれるからです。自己応募とエージェント利用のハイブリッドでの転職方法が良いでしょう。
おすすめの転職方法 30代
「多くの選択肢を吟味するためエージェントをメインで使いながら転職サイトからの応募も行う」
おすすめの転職方法
- 転職エージェント
- 自己応募
- リファーラル
- 転職サイト「ミドルの転職」「ビズリーチ」
30代は転職市場的に見ると、一番ホットな時期で企業からもオファーが多い時期でしょう。なぜなら、まだポテンシャルのある年代で、さらにはそれなりの特化した専門性や経験がある年代だからです。
採用企業としては、今後活躍してもらうために欲しい世代という企業も多いでしょう。そこで、多くの企業からオファーをもらうためには、様々な転職方法を駆使しましょう。複数企業からオファーをもらうことにより、条件面で各企業に競ってもらい一番良い条件を引き出すことができます。
おすすめの転職方法 40代
「これまで培ったスキルが求められる企業に見つけてもらう」
おすすめの転職方法
- ヘッドハント(ハイクラス系エージェント)
- リファーラル
40代は、スキルもかなり成熟しているころで、市場ではあなたの培ってきたスキルを求めている企業もあります。よって、自分から応募するよりも、求められているポジションに行く方が自分の価値を最大限発揮できる可能性が高まります。
それなりのポジションで管理職経験もある人はハイクラス系エージェントの活用が良いでしょう。また、自分で応募して自分が合うか合わないか判断がつかない企業に転職するよりも、これまで培ってきた人脈を生かしリファーラルなどで転職することも、家庭がありリスクが取れない40代にとっては転職方法の良い選択肢と言えます。
転職の流れ
一般的には転職活動に要する時間は約3カ月くらいは見ておいた方がよいでしょう。
応募してからは企業側の状況(面接の回数や、入社までの受け入れ態勢)によってペースが変ってくるので、期間は余裕をもって見ておいた方が良いです。
転職活動準備期間(約1カ月間)
- 自己分析 (強みや経験の棚卸、キャリア方向性の再確認、転職目的の明確化)
- 履歴書・職務履歴書準備
転職活動期間(約1カ月間)
- 応募
- 面接(※一次・二次・最終面接など、企業による)
内定~入社までの期間(約1カ月間)
- 内定(オファーレター受領)
- オファー面談
- 条件交渉
- 内定承諾
- 入社
退職するタイミングについて
①退職してから転職活動を開始する
退職してから転職する場合は、しばらく無収入になる可能性もありますので、その点気を付ける必要があります。ハローワークで失業手当をもらったりすることも一定条件を満たせば可能なので、計画的に退職しましょう。無計画で辞めてしまい、次の転職先を探すのに焦るあまり転職先を妥協してしまうこともあります。
退職後の転職活動についてはこちらも参考にしてみてください。
②転職活動を先に始める
先に転職活動を始める場合は、退職のタイミングと次の企業への入社のタイミングを合わせる必要があります。ある程度転職活動が進んだ時点で、上司や人事に退職の旨を伝え、退職時期について相談しましょう。
詳しい流れについてはこちらのページをご参考ください
まとめ~自分に適した転職方法を知る~
昨今転職の方法は多様化していますし、日本においては売り手市場の状況は今後もしばらく続きます。これはつまりどの転職方法を選ぶかによって、転職活動の成果が大きく変わることを意味します。今回の記事で説明したように、自分の年代や置かれた状況によって必要な情報や手に入る転職市場の情報が変わってきます。
年代に合った転職方法で効率的に転職活動を行いましょう。
また、どの年代にも言えることは、知人からの紹介であるリファーラル採用は非常にリスクも少なく目的にさえあっていれば積極的に利用した方が良い採用手法でしょう。
年代が上がるにつれリスクも大きくなりますが、その分これまでに培った人脈などを上手く利用しましょう。
どんな状況においても自分の立ち位置を把握して、それに見合った転職方法を取ることが効率よく目的に沿った転職を成功させることにつながります。
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