転職とキャリア構築

「内定もらったけど給与が想定より低い!」辞退前にやるべき4つの事と辞退する方法

採用条件が悪い

希望した会社から内定をもらったけど給与が想定より低かった!行きたかったけど、現実的に厳しくなるから内定辞退した方がよいのか。それとも辞退する前に交渉してさらに良い条件を引き出すことができるのか?こういった悩みをお持ちのあなたに、辞退する前にやることと辞退の方法について解説します。

給与が想定より低いからといって辞退できるのか?

結論から言うと問題なく辞退できます。想定の給与より低かったからという理由で内定辞退することは極々一般的なことです。あくまであなたにとって見合う給与条件ではないということで辞退する理由としては十分ですし、そこを咎められることはありません。

実際に辞退する方法

実際に辞退する方法ですが、直接応募している場合は、採用担当者に回答すれば問題ないでしょう。辞退を決めている場合は細かく条件が想定よりこれくらい低かったなどと言った話もする必要はありません。

エージェント経由で応募している場合はエージェントにその旨伝えれば良いです。エージェントとしては入社してもらって初めて成果報酬がもらえるので、希望額とどのくらい乖離があったのか、など聞いてくるでしょう。

まだその企業に入社したいという意思があればその辺を詳しく伝え、交渉してもらうようにしましょう。

募集要項に記載されていた金額よりも下回るような給与を提示された場合は、募集額を大きく見せて応募者を増やそうとするような意図があり、企業倫理に欠ける企業である可能性もあるので注意が必要です。

内定条件の給与が低いときにやるべき4つのこと

やるべきこと

では本当に辞退するべきなのか、辞退しないで少しでも良い条件を引き出すために何をやるべきかについて次で見ていきましょう。

1.給与の内容を詳しく見てみる

基本給+ボーナスの内訳をみる

基本的に給与は「基本給+ボーナス(個人の成果給+会社の業績連動ボーナス)」が一般的な給与の構成です。外資系企業は基本給部分が大きく、ボーナスは全体の10%程度であるところが多いので、総額についてはそこまでブレることはないでしょう。

日系企業の場合、基本給が少なく、ボーナスが全体の30%、40%となるところも多いです。この場合、総額がかなりボーナスに左右されるので注意が必要です。

また額自体に大きな変動が出てきます。ボーナス部分がミニマム時の総額を想定しておきましょう。

残業代を見てみる

残業代が支給される場合は、前職などの平均残業時間をした前提で残業代の条件を確認し計算しておきましょう。

2.給与以外の部分での条件を考える

条件確認

「手当」について確認する

職務手当、残業手当、住宅補助手当、など給与部分以外にどういった手当が支給されるかを確認します。中には自分の家族などへの生活関連手当もあります。

退職金について確認する

給与に含まれていない退職金制度について確認してみましょう。これは私自身が経験したケースであったことですが、退職金を月々の支払いに換算すると他社よりも条件が良くなったという企業もありました。退職金は一般給与と違い課税額が少ないので手残りも比較的残りますので、その辺も  確認しておくと良いでしょう。

また、職位が「管理職」である場合は「裁量労働制」という契約条件になるケースが多いです。残業代は基本的に加算されません。

株式支給や401Kなど確認する

給与とは別に自社の株式が支給されたり401Kが支給されることもあります。株式は数年間の勤務期間の条件を満たしていなければ売却できないケースもあるので、その条件も確認しておきましょう。また、401Kは選択式で、前倒しで月々給与と一緒に支払いしてもらえるところもあります。

3.転職の目的を改めて考える

改めて転職の目的を考えてみることも大切です。そもそも給与アップが絶対条件で転職を進めていたのでしょうか。

転職活動を進めていく中で目的が変わってしまう人もいます。しかし大切なのは、中長期的に考えたうえでの転職の目的です。

「この分野の経験を積みたいから転職したい」「この企業でスケールの大きな仕事がしたい」こういった目的を転職初期にしたことを思い出してみましょう。

そして、給与が下がるのであれば目的と照らし合わせてその妥当性を考えてみましょう。

4.条件交渉をする

条件交渉

条件交渉は昨今一般的になってきています。採用企業の人事担当者に対して希望条件を伝え交渉することで少しは良い条件になることも十分に可能性としてあります。ただし、「とにかく給与を上げてほしい」と伝えるのではなく、その前提となる証拠を提示したうえで交渉に臨みましょう。

他企業との比較をする

他企業でもオファーをもらっている場合、給与比較を行い劣っている場合は、同水準にしてくれることは可能か伝えてみましょう。

現職より給与条件が劣るオファーをもらった場合も同様です。現職と同レベルにしてもらう交渉の余地がないか聞いてみましょう。

他で補ってくれるような条件がないか確認する

給与以外の条件で補ってくれることができないか聞いてみましょう。株式で補填、それ以外の手当てで補填など、余地がないか確認してみましょう。

平均年収を条件に交渉する

転職エージェントの中には「給与調査」という独自の調査を発表している企業もあります。その資料には、あなたの職位、業界などの平均給与が調査されていますので、あなたのポジションに当てはまる給与レンジよりも低い場合は、それをもとに交渉することも一つの手段として良いでしょう。

転職の際により高い給与条件を出すためにやるべきこと

転職エージェントを利用する

転職エージェントはあなたに変わって採用企業と交渉をしてくれます。その際に、交渉の材料となる市場の平均年収やこれまでの事例、また、企業に対してあなたを推薦してくれるので内定をもらう際には個人で応募するよりも良い条件を引き出してくれます。

また、転職エージェントを複数利用することで複数の内定をゲットすることも可能になります、そうなればこちらのもので、給与交渉で優位に立つことができます。

高い給与条件を出すためのおすすめ転職エージェント

JACリクルートメント 

コンサルタントはジェイエイシーは転職希望者の伴奏力が高いエージェントです。
また、私の採用企業側での経験では、担当コンサルタントの推薦力・対応の速さが他エージェントよりずば抜けていました。推薦するには候補者側との信頼関係がないとできないので、その点からも関係構築力の高さが見えました。
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外資系の案件を多く扱っていますが、日系企業案件も多数取り扱っているエージェントです。最初の面談でまず細かくヒアリングがあり、そこからのフォローアップも非常にきめ細やかなエージェントです。給与などの希望条件をしっかり伝えることで、高い給与条件での転職が叶う可能性も十分にあります。
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その他、転職エージェントに関しては以下の記事もご参考ください

転職エージェントとは?利用するメリットデメリットも解説

【2024年最新版】おすすめ転職エージェント比較:年代別にあなたにフィットするエージェントを採用側の視点から紹介

【2023年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)

自分の専門スキルを高める

昨今はリスキリングなどという言葉もキャリア界隈では話題になっていますが、まずは自分自身の専門性を確立することが最優先です。そして、その専門性に付加価値をつけるようなキャリアの経験をしていくことが今後個人の市場価値を高めるためには必要なことです。

年収を上げるためにやるべきことについてはこちらの記事もご参考ください→「転職で年収を上げる3つの方法

まとめ

一番大切なことは「転職の目的」です。まずは本来の転職の目的が満たされる条件の会社であることが第一の優先順位であるべきです。その条件が達成できることを確認したうえで給与条件は妥当なものかどうか、を確認しましょう。

もちろん給与アップが目的だという人や優先順位が高い人もいるでしょう。この場合は辞退する方向で問題ないと思います。

難しいケースは、企業としては入社したいのに給与条件が低い場合です。この場合は、条件交渉の余地があるかまずは確認しましょう。ある場合は、常識の範囲内で交渉条件の前提となる証拠を見せたうえで、交渉することが採用企業側にも悪印象を与えることなく交渉ができる条件になります。

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