登録した転職エージェントから連絡が来なくなり「自分は転職する価値がない人間なんだ・・・」と落ち込んでしまっていませんか。たしかに見捨てられるような感じになることがあります。ただしこれには理由があります。この記事では対策方法や次のステップに行動を移す方法について解説していきます。
転職エージェントに見捨てられるのはなぜ?
基本的に転職エージェントのビジネスモデルは、採用企業に人材を紹介し入社して初めて報酬が発生するということを理解しておかなければいけません。
よって「転職する気がないのかもしれない。」あるいは「この人はうちのクライアントにはフィットしない領域だから紹介できない。」と見なされると、これ以上話しても売り上げに繋がらないと思い連絡が途絶えてしまうとがあります。
次に連絡が途絶えてしまう際の具体例を見ていきます。
転職エージェントが連絡してこなくなる具体例
企業紹介があってもフィードバックしない
登録すると担当コンサルタントから案件の紹介がありますが、フ自分が希望した案件ではないからといってフィードバックしないと、そういう人だと見なされて案件紹介がこなくなります。たとえ希望とは違う案件を紹介されたとしても、その案件に対してのフィードバックを伝えましょう。
その後、より希望にあったものを紹介してくれるでしょう。コンサルタントはあなたの職能エリアについて大まかな内容は知っていますが、決してその分野で働いている訳ではないので、見捨てられないよう、少々不一致な案件を紹介されても広い心でフィードバックを伝えましょう。
転職エージェントに希望する紹介企業の条件を伝えない
そもそも転職エージェントに希望条件を伝えないと、当然ですがあなたにあった案件は紹介されませんし、紹介がこない可能性もありますので、しっかりと希望を伝えるようにしましょう。
ここでのポイントは、あまりピンポイントの条件にしすぎないことです。また、あまり多くの条件がある場合は、妥協できるポイント妥協できないポイントなども伝えましょう。
また、複数社受けたい特定の企業がある人はエージェントは扱えないこともあります。自分自身で応募することも検討しましょう。
転職エージェントの特化領域とのミスマッチ
そもそもこれは転職エージェントに登録する際に、特化領域を調べていちいち登録するのが面倒な人は多くのエージェントが登録しているビズリーチなどの転職サービスに登録しましょう。スキルマッチしていると転職エージェントのコンサルタントのほうから声をかけてきます。
転職エージェントの閑散期などで紹介する案件がない
転職エージェントには繁忙期があります。一般的に日系企業は4月、10月、外資系企業は比較的通年採用が一定ですが1月、10 月11月頃が上がる傾向です。一方で年末などは日系も外資系も案件は少なくなる傾向となります。
募集ポジション自体数が少なくなりますので、登録するタイミングによっては案件がなくて連絡がその間途絶えてしまうこともあるでしょう。また、業界的な傾向がある場合もあります。
転職エージェント担当コンサルタントの技量不足
これは私自身がキャリアコンサルタントと付き合う中で感じることですが、コンサルタントによってスキルレベルが違います。優秀なコンサルタントは多少外れた案件でもはまる理由を考えて紹介してくれますし、企業に提案型の営業を行ってくれます。
経験年数やコンサルタントのレベルを知るには複数の転職エージェントに登録してコンサルタントと話してみることです。自分と相性が良く豊富な経験を持ったコンサルタントが見つかれば長い付き合いになることもあるでしょう。
見捨てられない転職エージェントを探す4つの方法
1.自分の属性にあった専門性を持つエージェントを選ぶ
大手の有名転職エージェントでない場合は、専門領域や得意な領域があります。自分の職能や業界にあっていないエージェント、あるいは年齢や職位に合わないエージェントを選んでしまうと案件が紹介できないため、見捨てるというわけではありませんが連絡が途絶えるでしょう。
まずはその転職エージェントの特化領域を調べたうえで登録しましょう。逆に自分の領域に特化した転職エージェントは、あなたをよく理解してくれマッチした案件を紹介してくれる確率も高くなります。
2.コンサルタントの質が高い転職エージェントを選ぶ
転職エージェントに属するキャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントと呼ばれる人々は、どうしても経験値が個々で異なりレベル違うので、属人的になってしまうことは一定避けられません。
各コンサルタントが、どういったポリシーで仕事をしているかを見極めるために、最初の面談時に聞いてみることで、そのコンサルタントの質をある程度理解することができます。
キャリアアドバイザーの見極め方はこちらもご参考ください→「優秀な転職アドバイザーやキャリアコンサルタントの力量を見抜く3つのポイント」
3.複数の転職エージェントに登録する
複数の転職エージェントに登録する中で、大手の転職エージェントに登録するだけでなく、あなたの専門領域に特化したエージェントを探して登録してみることをお勧めします。業界で求められているスキルや人物像をより解像度高く教えてもらえるでしょう。そういった情報をたどりながら、自分自身がどのようなスキルを将来的に身に付けていくかの判断にもなっていきます。
複数エージェント登録についてはこちらで詳細を説明しています→「転職活動で複数の転職エージェントを使う際のメリット・デメリット、注意点など」
4.スカウトサイトに登録する
あなたのような人を探している人に出会うためには、スカウトサイトに登録して職歴を掲載しておくことです。
スカウトサイトにいるヘッドハンターはスキルや年齢、年収、職位などの条件で候補者を探しているので、声をかけてくるヘッドハンターは採用企業とマッチすると思った人にだけ声をかけてきます。すでに要件がマッチしているため、途中で連絡が途絶えるようなことはないでしょう。
スカウトサイトの活用方法はこちらをご参考ください→「転職で成功するにはスカウトサイトを使い倒す!」
転職エージェントに見捨てられない人になる3つの方法
1.専門性を高める
基本的に転職エージェントが魅力的だと感じ積極的に案件を紹介してくるのは、多くの企業から求められている人材だからです。
企業は、専門性の高い即戦力となる人材を探しています。キャリアにおいてまずはあなたがなんの専門家なのかが分かるようアピールできるようにしておきましょう。
2.自分のスキルをアップデートする(リスキリング)
コアスキルは、時代とともにアップデートしていくことが転職市場で価値を上げ続けるためには必要です。
特にIT分野などのスピードが速い分野の知識を、自分の職能にプラスしたりリスキリングしていき、そのことを職務経歴書などで随時アップデートしておくと良いでしょう。転職サイトに登録した時などにもそういったスキルで検索されるため記載しておくことをおすすめします。
転職エージェントからの評価が高くなるということは、つまりは用企業の関心が高いからです。さらにはリスキリングなどを行う人だというイメージを与えると向上心が高い人だという好印象を与えることにもつながります。
3.日ごろから転職エージェントと良い関係を作る
転職エージェントと仲良くなると定期的にキャッチアップしたり、ランチを食べに行ったりして状況を交換するようになったりします。そのような関係を構築すれば良いポジションがあった場合には向こうから連絡してくれるようになるでしょう。
また、良いコンサルタントには、あなたの周りの知り合いなど紹介すると双方にとってメリットなので喜ばれるでしょう。そういったお互いWin-winの関係を維持していき、良好な関係を作っていきましょう。
転職エージェントに見捨てられたとき次に進む方法
次の転職エージェントに登録する
1つの転職エージェントから連絡が来なかったとしても、それにはタイミングがなかったとか、あるいは、気持ちを切り替えてすぐに次の転職エージェントに登録しましょう。
一気に複数エージェントに登録できる方法
前述したスカウトサイトに登録すると、一回の登録であなたの情報が匿名で公開されます。よって一気に転職エージェントにあなたという人材の存在を知らしめることができます。一つ一つエージェントに職務経歴を入力して登録するのに比べ手間も省けるので非常に効率の良い方法です。私自身、ビズリーチなどに登録して職務経歴書をアップデートしていますが、都度マッチングした場合に声がかかるため非常に便利なサイトです。また、そこからつながった転職エージェントと長い関係になることもあります。
転職エージェントは使わず 企業に直接応募する
転職エージェントとなかなかうまく関係性が作れない、あまり個人情報を第三者に渡したくないような人は、採用企業に直接応募するという選択肢もあります。
転職エージェントを利用すると効率よく応募ができますが、直接応募は採用企業側としてはコストもかからない採用方法なので、例えば同じような応募者が二人いる場合、当然企業としてはコストのかからない直接応募の方を選択するでしょう。
まとめ
転職エージェントに見捨てられないためには、まずそもそも自分に合った転職エージェントを選んでいるかどうかということが重要です。自分の職種領域、業界、年齢、職位どを含め転職エージェントのホームページを確認したり、コンサルタントと話してみると分かります。
見極めできない時は、スカウトサイトなどに自分の職務経歴を登録するとあなたのようなスキルを探しているヘッドハンターが声をかけてきますので話してみることです。基本的にはあなたのスキルや性別年収などを見たうえで声をかけてくるので、ミスマッチということはないでしょう。
また、中長期的な視野では、エージェントがぜひあなたと繋がりたいと思うような市場価値の高い人材になることです。コンサルタントと話すとどういった人材の市場価値が高いのかが分かるようになるので、色んな人と日ごろから話してみることをお勧めします。
転職が当たり前の時代になってくると転職リテラシーが必要になってきます。転職リテラシーは転職市場のことを知ることでしか高めることはできません。
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