外資系への転職

40代が外資系企業に転職する成功パターン3選 失敗を回避する方法も

40代での外資系企業への転職

40代で外資系企業に転職したい、という人もいるでしょう。結論から言えばリスクは当然20代、30代に比べて高くはなりますが、きちんと情報収集やタイミングがあえば目的に沿って外資系企業への転職は可能です。本記事では成功する40代の外資系への転職と失敗回避の方法について実体験を含めてお話しします。

40代で外資系に転職した人の成功パターン3選

これまで筆者は自身の転職だけでなく、採用側でも数百人単位の人と面談する中である程度40代で外資系企業に行く人の成功パターンが分かってきました。

そのパターンは大きく分けると3つに分類されます。

  1. ピンポイントのヘッドハントで外資系に転職する
  2. 40代での明確な目的があるうえで外資系企業に転職する
  3. これまで培った人脈や知り合いの紹介で外資系企業に転職する(リファーラル)

次にそれぞれについて説明していきます。

成功パターン1:ピンポイントのヘッドハント

ピンポイントでのヘッドハントは、そもそもあなたのような人が欲しいという強いニーズが前提にあるので、マッチング度合いが高いと言えます。

その分、期待値も高くなると思いますが、同時に期待されるスキルセットを持ち合わせているのであればその企業で大事にされるでしょう。転職後にその企業で大事にされるかどうかは、採用時に決まると言っても過言ではありません。なぜなら、あなたを採用する事自体が、これからはじまるその企業の新しい物語の1部分となるからです。

気を付けなければいけないのは、その事業を統括するあなたのレポートラインとなる上司や、経営陣との相性です。納得いくまで会話を重ねてみましょう。何度か話をするうちにその人となりというものは分かってきます。違和感を感じるというのではあればその直感も大切に慎重に検討しましょう。

成功パターン2:明確な目的のうえで転職する

家族を優先する

30代までを日系企業で残業の多い働き方をしてきて、40代を迎え子供や家族との時間を増やしたいという目的で外資系へ転職する人も多くいます。

そのような人にとって、外資系企業では、自分がやるべきことさえやっていれば口うるさく言われることもないのがワークライフバランスを実現するためには良い場所です。また、外資系企業で働く社員は家族との時間を大切にする人が多いです。日系企業で早く帰る後ろめたさのようなことは一切ありません。

外国籍の人が多く在籍する企業においては当然のことなのでそういった企業へ転職して、きちんとしたパフォーマンスを挙げていれば家族中心の生活は実現できるでしょう。

成功パターン3:知り合いのつてで転職する

40代はこれまでのキャリアでの人脈だったり、知り合いや取引先のつてで転職することはリスクが低いので紹介先があるのであればお勧めします。

これは外資系企業への転職に限らずですが、知り合いがすでに働いている利点を生かして、社内の文化を事前に知ることができます。合わなければ転職しなければよいだけの話です。

また、企業側にとっても、社員の紹介ということなので一定の信頼があります。また、エージェントに依頼するときのような紹介料も発生しませんので双方にとってメリットが大きい手法です。

40代の外資系への転職で失敗を回避する方法3選

1.業界を選ぶ際には伸びている業界を選ぶ

成長している企業

伸びている業界は当然ですが、社内の雰囲気が良いです。特に外資系はその辺が分かりやすく文化に現れます。社内の雰囲気が良かったり、給料も良いので社内に活気があります。

私自身、景気が良い外資系と景気が悪い外資系両社に属したことがありますが、その差が文化に顕著に表れていたことを実感しました。景気の良い業界や会社ではポジティブな人が集まっていることも事実です。

40代で景気の悪い外資系の職場を選ぶのは、基本的にリスクでしかありません。「V字回復が趣味だ」というような特殊な方以外は選択しないことをおすすめします。

2.情報収集を怠らない

一般的に、年齢が高くなればなるほど、企業側としても採用に慎重になりますので、転職活動は長引く傾向です。20代の時より当然40代のほうが転職活動は長引くと考えておきましょう。長期戦を制するのは情報です。情報収集は日ごろから怠らないように、転職エージェントや転職サイト、LinkedinなどのSNSで情報収集を行っておきましょう。

3.自分のポジショニングを確立する

40代であればそれなりに業界や職種に特化した経験をお持ちの事かと思います。あなたができる限りオンリーワンになれるようなポジショニングを意識してみましょう。一番簡単な方法としては職種×業界です。これである程度のポジショニングはできると思いますが。そこに加えて、特殊な言語であったり、マネージスキルなどを掛け合わせるとさらにオンリーワンに近くなります。できる限りニーズがある範囲でオンリーワンを意識した掛け合わせをしてみましょう。

40代で外資系企業への転職で求められるスキル

チームマネージスキル

チームワーク

40代の外資系への転職では管理職経験があることが期待されます。大きなチームをマネージした部長職のような経験は歓迎されるでしょう。逆に管理職経験がない人はある職種のエキスパートレベルでないと転職は厳しいと言えます。

業界や一つの領域に特化したスキル

外資系企業においては競合や同業他社から経験豊富な人材を引き抜くことはよく行われています。40代で競合他社で働いていた人を迎え、自社で新たな組織を立ち上げたい、新規事業を立ち上げたい、などのケースが多く見られます。そのため、同業界で他者がやっていないような珍しい事業経験を持っている人は重宝されます。

業務プロセスレベルの高さを見せるソフトスキル

ほとんどの外資系企業において英語力は必要ですが、それ以上に誰とでも業務をうまく進めることができるソフトスキルが必要となります。業務推進に関わってくる代表的なスキルには以下のようなものがあります。

  1. コミュニケーション能力
  2. 問題解決能力
  3. プロジェクトマネージメントスキル
  4. プレゼン能力

コアスキルのみならず、ソフトスキルは業務プロセスに関わってくるスキルです。職務経歴書で達成事項を説明する際のプロセス部分でアピールしましょう。

40代で外資系企業に転職しうまく適用できる人は?

コミュニケーション能力が高い

外資系企業で働く人でうまくやっている人は、必ずと言っていいほどコミュニケーション能力が高いです。会社に馴染むのが早く、誰とでも円滑に仕事を進めることができるような人です。こういった人は外資系企業では重宝されます。

外資系企業というと「英語でのコミュニケーション」を挙げる人が多いですが、じつは英語でも日本語でもうまく人づきあいができる人が馴染める人です。

ポジティブマインドセット

少々失敗してもへこたれないのがグローバルで働く人材の特徴です。グローバルでは、自分自身が生き残るために必死ですから、常に自分を磨くために新しいチャレンジをする人が多くいます。マインドセットも非常にポジティブな人が多く、同じような人は適応することができるでしょう。

仕事のスピードが速い

外資系企業で働く人は生産性に対する意識の高い人が多いです。残業はせず、さっさと仕事を終えて家族との時間を大切にすることは当たり前。その分、日中の仕事には非常にスピード感があります。

40代の外資系への転職先はどうやって探せばよいの?

転職エージェント

40代では自分が挑戦したいという理由よりも必要とされている企業の情報を知っている人のサポートが必要です。転職エージェントで自分の領域や業界に特化したところに登録してコンサルタントに相談することで今40代のニーズがある領域を教えてくれるでしょう。また、40代では管理職やミドル~ハイクラスに強いエージェントがおすすめとなります。

スカウトサイト(ヘッドハント)

スカウトサイトはヘッドハンターや採用企業の担当者が多く登録しています。あなたの経歴を登録しておけばそういった人材を探しているヘッドハンターから声がかかります。自分の職務経歴を分かりやすく記載しておくことが重要です。

ネットワーク

知り合いの紹介

40代では転職で取るリスクは最小限にしておきたいものです。特に①自分のスキルセットや経験が求められている環境か ②カルチャーフィット に関しては特に確認しておきたい部分です。紹介の場合はすでに働いている人がいるということは大きな安心感で、事前に懸念点をクリアにすることができるでしょう。あるいは、さらに情報が欲しい場合は、職場の人に合わせてもらうということも可能です。

特に、就業環境を重視したいという場合には特におすすめの手法となります。

40代におすすめの外資系転職エージェント

1位 Bizreach(ビズリーチ)

ビズリーチは正確にはヘッドハンターや採用企業が多く在籍するスカウト型の転職サイトです。スカウトサイトとしては最大級、日本で一番多くの採用関係者が集まっているサイトでしょう。40代はとにかくニーズがある企業との出会いが非常に重要になってくるので、色々なヘッドハンターと話してみてまずは情報収集からはじめることをお勧めします。(筆者自身、一番良く使っています。)一度あなたの職務経歴書などプロフィールを登録しておけば、匿名で表示され、あなたのようなスキルセットの人材を探しているヘッドハンターから声がかかりますので、複数のエージェントに登録するのに比べ、非常に効率よく転職活動を進めることができます。

転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る

ビズリーチ

2位 JAC

JACでは基本的に専門職を取り扱う企業です。日本人がイギリスで創業したということもあり、グローバル案件が多く、海外拠点もあります。日系企業、外資系企業それぞれ特化部署が分かれていますがコンサルタントによる面談、面接の事前準備や職務経歴書添削など充実しています。40代ではじめて外資系に行く方も丁寧なフォローアップをしてもらえます

JACリクルートメントの公式サイトを見る

JACリクルートメント

3位 ロバートウォルターズ

ロバートウォルターズは日本にきて20年以上営業しているイギリスの転職エージェントです。この会社の強みはとにかく企業案件が多いことです。業界・職種特化チームも細分化されていて常時非公開案件含める多くの案件を保有しています。ミドル~ハイクラス案件に強いので、一度話を聞いてみると良いでしょう。

Robert Walters(ロバートウォルターズ)の公式サイトを見る

まとめ

40代での外資系への転職は、以下にあてはまる場合にのみ転職することをおすすめします。

  • ヘッドハントなどの引き抜き
  • 知人の紹介(リファーラル採用)
  • 家族を優先順位に働きたい

40代で急に報酬が良いからと言って新たな業界などに転職するといったことはリスクでしかありませんので、慎重に検討したほうがよいでしょう。また、企業文化は最優先です。自分に合わないと多大なストレスになるので慎重に考慮しましょう。

隣の芝生は青く見えるものです。40代と言えど自分のキャリアの目的を常に見据えておき、情報集を怠らずにしましょう。

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