「転職後に頑張りすぎて、ストレスで体を壊したことがある。」転職でそういった経験を持っている方は多いのではないでしょうか。ついつい自分の体調を顧みずに頑張りすぎてしまうのは日本人には特に多い傾向だと思います。
じつはこの”転職後頑張りすぎ”は、できるだけ中長期で、計画的な視点を持つことで回避することができます。また、ゆとりを持つためのマインドがあれば、転職後頑張りすぎないよう自分に歯止めをかけることもできるのです。
人はなぜ転職後頑張りすぎてしまうのか?
自己主張したい(承認欲求)
人は誰にも自己表現欲があり、特に新しい環境においては自分が何者かを知ってもらいたいために良く見られるような表現をしたいものです。それは承認欲求の類とも言えます。そのため、最初は何とか良い面を見せれるように頑張ったり、無理をしてしまいます。
それが結果的にストレス過多となり、遅れて体調不良などとしてやってきます。
早く役に立ちたい
責任感の強い人は、入社したばかりでも一刻も早く役に立ちたいと思います。負い目や引け目を感じてしまう責任感の強いタイプの人によく見られるでしょう。
しかし、いきなり入社早々から役に立つ人はいませんし、そこまで期待はしていないでしょう。それよりも中長期で見てきちんと戦力となってくれる人を会社は期待しているはずです。
最初で評価が決まると思ってしまう
もちろん最初の印象は大切ではありますが、最初の印象だけで評価まで決まってしまうわけではありません。しかし人はなぜか最初の印象がすべてだと思い込み、1週間を猛烈な勢いで過ごすのです。
しかし実際には、むしろ最初からバリバリ働く姿勢の人よりも、最初はまずその会社に馴染む、輪に入って溶け込むということから始めた方が、長い目で見て結果的に大きな結果を出すことができます。また、人事側としてもまずは溶け込んでいるだろうかというカルチャーフィット視点で見ていることも多いのです。
まずはその会社の文化を知り、馴染むことを最低でも最初1カ月の目標としてみましょう。
期待に答えたい
採用されるときは大いに期待をしているようなことを言われますが、実際にはすぐに結果を出してくれというほど期待はしていません。私も採用の立場ですが、まずは馴染んでほしい、そしてきちんと中長期で戦力となってくれることを期待しているのです。
早く結果を出せないイコール期待に応えていないということではないので、その点もう少し広い視野で考えて着実に結果を出せるようなプランを立ててみましょう。
転職後頑張りすぎないマインドを持つ方法
じつは人はそこまであなたのことを見ていない
人はそこまで自分以外の人に興味がないという事実を考えてみましょう。人は自分に興味があるものです。新しい人だからという理由で覚えてもらうことはあるでしょうけども、ずっと社員があなたのことを見ているということはありません。むしろ自意識過剰というものです。
まずは頑張りすぎることよりも、印象を悪くしない最低限の社会人として当たり前のマナーを守り、その場に馴染むことを考えてみましょう。
中長期で成果を出す意識を持つ
今目の前のことに必要以上に頑張りすぎてしまう人は、中長期でターゲットを定めて出す成果のほうが圧倒的に大きくなるということを理解しましょう。
大きな目標を立てれば、目の前のやることを毎日コツコツ積み上げていくことが必要だということが分かるでしょう。逆に目標がなければあてもなく、とにかく目の前のことを頑張りすぎて局所局所でパフォーマンスを出そうとしてしまい、方向が定まりません。
着実に一つ一つ当たり前のことをこなす
最初から与えられた仕事を一発で完璧にこなすような人はいません。自分に高いハードルを課すのではなく、まずは目の前の仕事を一つひとつこなすことを意識してみましょう。
体を壊して休むことのほうがロスが大きい
一時的に爆発的なモチベーションを見せても、体を壊してしまうほうが中長期的に見たら大きなロスになってしまうことを認識しましょう。
瞬間風速的なモチベーションよりも、遠くの大きな目標を見据え、少しずつできることを積み重ねていき、仕事のやり方を習得することが後に大きな成果となります。
成長曲線がやがて急激に伸びることを意識して日々できることをコツコツ積み上げていきましょう。最終的に大きな成果を上げるために有効な唯一の手法です。
転職後頑張りすぎてしんどい時の3つの乗り越え方
1.計画を一週間単位でする
一週間を通した計画をすることで、ゆとりを持った計画を立てることができます。できれば毎日ルーチンで朝一でやる簡単なスターターとなる仕事や、休憩やリフレッシュの時間も週2~3回組み込んでおくと1週間全体として生産性の高く仕事することができます。こうやって自分を追い込むのではなく、着実に計画通りこなしていくことが可能になります。
①気晴らしの時間を設ける
仕事の合間に体を動かしたり、自分がリフレッシュできることを決めておき、気晴らしの時間にあてます。これをやることでまた生産性高く仕事することができたりするので、自分にとって有効な気晴らしを知っておき、1週間の計画に組み込みましょう。
②仕事を覚えるルーチンを組み込む
一週間の計画の中に、仕事を覚えたり組織のルールを覚えるインプットの時間を盛り込みましょう。毎日15分ずつとかでもよいですし、1時間まとめてどこかの枠を抑えておくことで、積み上げていく実感を得ることができます。瞬間風速的に仕事を覚えようとするスタンスをできる限りやめましょう。
2.規則的な生活を心掛ける
規則的な生活、十分な睡眠をとることはもはや言うまでもないかもしれませんが、ビジネスでパフォーマンスを出すためには必須です。
規則的な生活は朝の日光浴から作られます。朝日光を浴びると眠気のもととなるメラトニンの分泌が止まり、その約15時間後にまたメラトニンが分泌されるのです。
また、寝る前はリラックスのために入浴したり、ヨガをしたり、ルーチンを作ることで規則的にすることができます。
3.簡単なことから順番に覚える
まずは簡単な新しい職場でのルーチンを作り、朝一番で、タイムスタンプを押す、ということもじつは簡単だけど一つの仕事をこなしたという達成感を得ることができて、仕事の取り掛かりとして良い行動だったりします。
できるだけ簡単な仕事を最初にこなして自信をつけて徐々に大きな課題に取り組んでいく方法はおすすめです。
転職後頑張りすぎた人の声(SNS)
さて、転職後頑張ってしまう人達ってどれくらいいるのでしょう。Twitterの声を紹介します。やっぱりついつい転職後頑張ってしまう人が多いので、頑張りすぎないように意識づけするようなツイートも多いですね。
→頑張りすぎないって何だだろう?転職活動そんなに本腰入れないの?としばらく考えてピンときた。
— ガラピコ⚡️🤖 (@yu_ko_pi_ko) September 1, 2020
頑張りすぎないって、「本当に必要なこと以外は頑張らなくていい」ってことではないのかと。
たくさんある転職活動のタスクのうちその日やることを1つに絞るようにしてみた。→
転職先で頑張りすぎないようにね!
— レオンくん (@reon_08090422) September 29, 2020
無理せず生きれるとこに行こう!
転職したときに仕事頑張りすぎないようにして趣味だけ楽しんで生きてこうと思ってたけど結局無理して仕事しちゃうんだよなー
— みじゅく//まだまだ未熟DREAMER (@YouLovewatanabe) October 13, 2022
本日から新年度ですね。ちょうど一年前の4月1日は、復職初日で人生でどん底の日でしたが、その時と比べると今は人生が変わりました。それから再休職→退職→二度の転職を経て、今があります。本当に良かったです。本日も無理せずほどほどにをモットーに頑張りすぎないよう頑張ります。
— ゲッティメモ (@gettyblog) March 31, 2020
メンタルやられてて転職してからもまだ夢に出てきてたけど、やっと考えなくなり、夢にも出なくなった。
— Mieno Yamagishi (@mieno) November 10, 2019
逃げるの大事。頑張りすぎないの大事。
まとめ
転職後頑張ってしまう人は、真面目で責任感が強い人が多いです。そういった人は自分の健康を顧みず頑張ってしまいますが、意識的に頑張りすぎないようにしましょう。その際のポイントは以下です。
- 中長期で成果を意識する
- 人はそんなにあなたの事を見ていない
- できることから少しずつ
- 1週間の計画を立て気晴らしの時間を組み込む
- 規則正しい生活を心掛ける
一時的に一目を意識しすぎて体調を崩してしまったことが、一生のキャリアに影響を及ぼすこともあります。
自分自身の力配分をコントロールし、局所的な頑張り方ではなく、中長期での成果を意識して継続を大切にしましょう。
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