転職ノウハウ

「転職後すぐ転職」するのはじつはズルズルいるより合理的な場合もある!3つの理由と対処法を事例とともに解説

すぐに転職をしたいと思い立ち情報収集をする男性

転職したけど明らかにこの職場には合わないと感じる人も少なからずいます。

「さすがに転職した後すぐ転職するのは心もとない・・・」と思う場合もありますが、理由が理由である場合は中途半端にそこで滞在するよりも、すぐに転職した方が良いこともあります。

その理由と採用側から見た心象について解説していきます。

転職後すぐ転職している応募者は採用企業からどう見えるか?

応募採用側が在籍期間を確認する時に気にするのは、1~2年くらいの短期間での転職を頻繁に繰り返しているかどうかです。そういった傾向の人はやはりその環境に飽きてしまったり、何らかの問題を抱えているのではないか、と疑ってしまいます。

また、すぐに転職されてしまうのであれば、長くいてくれそうな応募者を優先したいと言うのが採用側の本音です。

特に1年以内の人(外資系企業を渡り歩く人には結構います)はその短い期間でどの程度成果を上げることができたのかは懐疑的です。

逆に5年以上在籍をする傾向応募者が、一度数カ月の在籍期間になってしまっているようなケースは、何か理由があったのだな、と思いその理由を聞いてみます。

そのうえで問題なさそうだと思えば、特に先行に影響することはありませんが、いずれにしても1年以内の在籍は短すぎて気になるということは間違いありません。

転職してすぐ転職することが中途半端に在籍するより良い理由

中途半端に在籍して転職するくらいなら早い方が良い

採用側としてのアドバイスは、致命的なミスマッチがあり、どのみちこの会社は長くいれないだろう、と思ったら転職活動を再開することをおすすめします。

なぜなら採用企業から見て1年以内での転職は気になりますし、在籍期間が3カ月以内であれば一般的には職務経歴書に書く必要はありません。

逆に3カ月以上在籍して、その内容を履歴書に書かなければいけなくなると、その時点で次の転職先企業は何か不審な部分を持っている候補者なのではないかと感じてしまうでしょう。なので、その会社は違うと思った時点で見切りをつけるほうが、長い目で見た場合は職歴に傷がつかずに済むという考え方もあります。

ミスマッチを我慢して消耗する必要はない

そもそも職務要件がミスマッチである場合、職務内容自体があなたが目的としていた仕事内容とはかけ離れている場合があります。それほど大きなミスマッチを我慢してまでその会社に居続ける必要はありません。

仮にあなたの転職が仕事内容以外のものであり、ワークライフバランスの改善や給与アップなどである場合、仕事内容は我慢できるものなのか優先順位をつけてみて検討してみてください。大抵の場合、職務内容が合わないとストレスを感じ続けることになります。

転職活動をすぐに再開できる

転職後転職活動再開

転職してすぐに転職する場合は、これまでやっていた転職活動の延長戦ですぐにでもまた転職活動を再開する事ができます。

転職目的、転職理由などは変えずにその延長戦で転職活動ができます。これは、少し時間が経って、また1から転職活動準備を始めるよりは非常に効率も良い事です。

転職してすぐ転職した方が良い人4大ケース

転職後すぐ転職した方が良いケース

1位 文化に馴染めない

文化とのマッチングは転職において最重要な部分と言っても過言ではありません。私も転職を相談された際に、文化が合っていて居心地が良いと言う人には、明確な理由がない限り転職しない方が良いとアドバイスします。

というのも、会社に馴染めないとパフォーマンスを発揮できないばかりか、自分自身が会社から疎外感を感じてしまい精神疾患に陥ってしまう人も少なからずいるからです。企業研究した結果ではあるものの、転職後イメージと違ったケースは、一定の確率で発生するのはもはや仕方がありません。研究不足だったと思い次の情報収集のプロセスを改めるしかありません。

ずるずるいるよりすぐに転職活動を再開した方が長い目でみると自分のためです。

2位 条件や仕事内容が違う

ポジション、仕事内容、チームの構成などが採用活動時の話と違う。特に仕事内容目的で転職に至った人は致命的です。

実際に私も、入社したら採用担当者が退職してしまい、職務内容自体が乖離が出ていたケースがありました。こういったケースや入社時に提示された給与や条件に乖離がある場合は人事や上司に相談してみましょう。改善しそうにない場合は、すぐに動いた方がよいでしょう。

3位 長時間労働が常態化している

そのような職場では残業しなければ仕事が終わらないということが当たり前になっている可能性があります。

部の上層部や人事部もそういった状況を見過ごし、何の対処もしていない可能性が高いです。程度にもよりますが、過労死がニュースになり始めて真剣に取り組むような会社もありますが身の危険を感じる程度の場所はすぐに転職を検討しても良いレベルと言えます。

4位 職場の雰囲気や人間関係がとにかく悪い

職場の人間関係が悪い場所はその会社の社風を象徴しているといっていいでしょう。

責任を逃れようとする人が多く、そういった場面から人間関係がこじれてしまい人間関係が悪化してしまいます。業績悪化している企業によくあるパターンです。

このケースも、早めに転職を検討した方がよいでしょう。

転職してすぐ転職した人の例(体験談)

転職してすぐ転職した人の体験談

転職後1週間で辞めた人

転職後間もなく、厳格な社訓を全社で合唱する朝礼からはじまり、トップダウンで来る指示の社風に違和感を感じたSさんは、長くいれないと思い最初の一週間で退職を決意しました。営業が強いIT系のメガベンチャーでしたがAさん自身はバックオフィスで経理がメインの仕事だったので違和感を感じ退職を決意しました。そのままの流れで転職活動を進めましたが、Sさん自身が社風が大事だと言うことを痛感したためよりフラットでオープンな社風の会社をメインで探して無事次の内定をもらっています。

中堅IT企業からIT目がベンチャーへ 35歳女性・経理

転職後1カ月で辞めた人

Yさんは人材業界という景気に左右されやすい業界だったことが家族ができたことをきっかけに安定した自動車関係の製造業界に転職を決意しました。しかし人材業界のオープンな社風に対し、縦割りの組織で比較的大きな組織の歯車として働かなければいけない製造業界のなかで非常に息苦しさを感じてしまいます。上司に相談してみますが、やはり大企業でち密な製品を扱う企業ということもあり、Yさんにとって良い環境というのはなかなか社内にはないというのが現実でした。

柔軟性のある社風は自分にとって非常に重要な要素だということに気づいたYさんは、人材業界でもより大手企業から内定をもらうことができ、再度の転職をしました。

ここでは、転職のコンサルタントとのつながりを大切にしていたYさんが、早くからその人たちに相談して状況を理解してくれた採用企業があったことが成功のポイントです。

人材業界から自動車関連製造業界へ 42歳男性・経営企画

転職後3カ月後に試用期間を経て辞めたケース

Kさんは入社してすぐに大きな組織変更があり、もともと転職を決意した理由でらうバックオフィスのDXプロジェクトに関わることができなくなってしまいます。自分が本来目的できた職務内容とは違う職務内容となってしまいました。

Aさんは目的であった職務内容ができなくなってしまったことを機に転職エージェントに相談します。そういったケースをうまく採用企業に説明してくれ、次の職場にほぼ期間を開けることなく次の職場を見つけることができました。

この成功のポイントとしては、早期に転職エージェントという第三者に相談したことがポイントです。また、転職エージェントには新たに登録し、Aさんの事情をきちんと次の採用企業に説明してくれたことも大きな要因だったでしょう。

メーカー社内IT→コスメ関連社内IT 41歳男性・社内IT

転職後半年で辞めたケース

転職後すぐ転職して成功した女性

当初採用してくれた上司が異動となり、入社後4カ月くらいで上司が変わります。その上司との相性が悪くなり、仕事も徐々に本来のAさんの仕事領域とは違う領域の仕事をやるようになってしまいました。総合職として営業をやっていたのに、本社の事務職として営業サポートに回されてしまいます。どうしてもAさんはやはり第一線で営業がやりたいと思っていたため、これにはが総合職という体で入社していたため、異動にも意義することもできませんでした。

その後はジョブ型雇用が一般的な、外資系企業の営業職というスペシャリストのポジションに。外資系企業に特化したエージェントを利用したことと、早期に決断したことが成功要因と言えます。

ITソリューションベンダーから外資ITベンダーへ 36歳女性・法人営業職

転職後1年4カ月で辞めたケース

Jさんはソフトウェアのエンジニアとして大手ITベンチャー企業に転職しましたが、これまで在籍した企業で関わってきたプロジェクトに比べて比較的大きなものが多く、自分が本来できる仕事領域の1/3も生かせていませんでした。

もっと自分が成長できるプロジェクトに参画したいという思いがありつつも、大手企業で安定していたためその点に甘んじてだらだらとそのままのポジションで過ごす日々を1年くらい過ごしましたが、プロジェクトの区切りがついた時点で、どうしてもエンジニアとしてのステップアップがしたく転職に踏み切りました。

エンジニア自体の需要はあったため、転職先には困りませんでしたが、やはり短期間での離職は転職活動で疑問視されることも多く、書類選考~1次選考で落ちることが多かったそうです。

結果的には転職できてよかったものの、もっと早期に見切りをつけて転職をしておけば選択肢が増えていたかもしれません。

中堅ITベンダーから大手ITベンチャー企業へ 36歳女性・法人営業職

転職してすぐに転職すべきではないケース

前職と同じ原因が辞めたい理由となっている

例えばいつも「上司との関係がうまくいかない」といった理由が繰り返されることはもしかすると自分自身の対人スキルに何か問題があるのかもしれません。仮に同じ理由で今回退職したとしても、また次で繰り返すこともあります。

一度客観的になり、自分にも問題があるのではないか、あるいはそもそも得意な環境が他にももっとあるのではないかを検討してみましょう。

自分以外の環境の責任にして辞めようとしている

「環境のせいで自分がやりたいことができない。」「誰かのせいで仕事を進めることができない。」

こういった方を私も面接官として見たことがありますが、採用側としては他責にしてあきらめてしまっているように見えます。

仕事を進めるうえで完全に障壁のない環境というのはあり得ません。ある程度外部環境含めたチャレンジがあって、仕事を推進する場合がほとんどなので、その中で突破口を見つけて最低限チャレンジしてみることも考えましょう。

一時的な環境への適応段階でストレスを感じている

入社してすぐは新しい環境への適応するために多大なストレスを受けている状態です。

自分では気づかないくらいに無理をしているケースもありますので、一時的な負荷がかかりすぎているのであればストレス対処する方法を取り入れてみましょう。

一時的なものであれ、ストレス負担が長期化すると健康に影響してくる可能性もありますので、自分自身の限界を認識してしっかり日ごろから対処しておくことが重要です。

転職後無理しない方法に関してはこちらの記事もご参考ください。

転職後頑張りすぎないためのマインドとしんどい時を乗り越えるポイント3選(実例付)

転職してすぐ転職するときに取るべきアクション

転職すると決めたらなるべく早期に転職活動を再開しましょう。以下のようなステップが望ましいですが、退職にエネルギーを使いそうな会社の場合は退職代行会社を使うことで第三者に転職手続きを委任することが可能です。

また、転職エージェントを利用する場合は間違いなく引き止めにあうので現職の際に使ったエージェントではない会社を使いましょう。

  1. 会社に入社前の共有事項と違うことを報告
  2. 解決しない致命的問題であれば退職へ(上司や人事へ報告)
  3. 次の転職活動に集中したいなら退職代行を利用する
  4. 転職エージェントや転職サイトに登録する

退職手続きを委任できる【退職代行サービス】

退職にエネルギーを使いそうな場合は、”退職代行サービス”などの第三者機関を通して間接的に会にに退職を伝え手続きを行い、出社せず辞めることもできます。そういった選択肢も検討してもよいでしょう。

いまや退職代行サービスは多数存在します。弁護士法人や労働組合が運営している安心できるサービスもあり無料相談もあるので、自分に合ったサービスを選びましょう。

退職代行CLEAR(クリア)

費用:18,000円

労働組合運営、メール・LINEでの24時間無料相談、退職成功率100%の実績

東京都労働委員会認証の法適合組合【退職代行ガーディアン

費用:一律29,800円

東京労働経済組合運営、LINEでの24時間無料相談、退職成功率100%

退職110番|弁護士法人が運営する退職代行サービス

費用:一律43,800円

弁護士法人運営、秘密厳守、未払い金請求や慰謝料請求など各種請求・交渉に完全対応

弁護士法人みやびの退職代行サービス

費用:55,000円+金銭請求交渉をした場合の回収額の20%

弁護士法人運営、メール・LINEでの24時間無料相談、各種金銭請求交渉可能

転職後すぐに転職する場合に気を付けること

同じ転職エージェントを使わない

転職エージェント経由で転職した人は、すぐに次の転職を決めたら同じエージェントを使ってはいけません。なぜなら、彼らの成果報酬は、就業後6カ月経たないと確定しないからです。つまり、成果報酬をきちんともらえるようにあなたに留まることを説得するでしょう。万が一あなたがこれ以上転職はしないと決めているのであれば人事や採用側に条件が違ったことを掛け合ってくれるでしょう。

しかし明らかにミスマッチで転職するのであれば違う転職エージェントや手段で転職活動を行いましょう。

引き止めを信用しない

日が浅い時期で引き止めに合うと言うケースはほとんどないといっても過言ではありません。

逆に引き止められるということは、辞められたくない何かしらの事情があるということの裏返しです。誰でも人がいないと困るほど切羽詰まっている、とにかく人が辞め続けている、など。

引き止められたからといって決断を覆るようなことは退職理由がクリアなのであれば避けましょう。

転職してすぐに転職する際におすすめの転職サイト

ビズリーチ

ビズリーチでは転職してすぐに転職した候補者だとしても、あくまでスキルマッチングが前提でスカウトするプラットフォームです。

多くのヘッドハンターや採用企業の担当者が登録していてあなたにあったポジションがあった場合にのみ声をかけてくる仕組みなので、効率的に転職活動を進めるころができます。

プラチナスカウトやエクスクルーシブスカウトといったあなたにしか送られない特別なスカウトなども受け取ることができるので、相手企業やヘッドハンターの本気度が分かります。効率よく多くの選択肢を検討したい人におすすめのプラットフォームです。

転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る

ビズリーチ

転職後すぐに転職する場合によくある質問(FAQ)

転職してすぐ転職したい人によくある質問

Q.すぐに辞めたという職歴は次の選考に悪影響がないか?

A.そのまますぐに辞めれば履歴書自体に記載する必要はありません。転職活動を慎重に時間をかけてやっていると伝えれば影響はないでしょう。

Q.30代、40代、50代でも転職してすぐに転職は可能か?

A.可能です。年代が上がるにつれ、ポジション自体が減ることがあるので、難易度は上がりますが、可能です。

転職活動はタイミングや情報収集の量に左右されます。多くの情報網を駆使したり、正しい転職サイトや転職エージェントを使うことにより、転職することは可能です。

(年代別の詳細記事もぜひご参考ください)

30代→30歳の転職事例と転職パターン別成功のポイント

40代→40代男性の転職が難しいかどうかデータで検証!~成功に導く3つの成功要因~

50代→転職成功率を年代別に見てみた!成功要因も解説

まとめ

転職してすぐの転職は一度決意したという自分を否定したくない気持ちになったりもします。しかし、どう考えてもミスマッチな環境にずるずると中途半端な期間いるよりも、マッチした環境、目的にあった職場に早期に転職をした方が長い目で見た場合にはよほど良いと言えます。

ミスマッチになった原因を明確にして次の転職活動に反省を生かし、正しいパートナーと転職活動を行うことで、転職活動のレベルを上げていきましょう。