女性は結婚・出産などを経て何度か職場を離れることを経験する人もいると思います。しかしそれ以外にも女性で転職を繰り返す種類の人が存在します。じつはその人たちには良い面悪い面含め、共通の特徴があるのです。
さらに今回は、転職を繰り返す特徴のある女性が転職に成功する方法について私自身の採用側での経験をもとに解説していきます。
転職を繰り返す女性の特徴
人材として希少価値がある
希少性のあるスキルを身に着けている
ITエンジニアなど、希少性のあるスキルを持った人は転職市場で価値が高く多くのオファーがあります。時代によっても希少性は違いますが、特定分野の希少価値がある人は転職をしても価値がどんどんあがります。
また、ITなどの新しい分野では転職することは至極一般的です。それがデメリットになることはほぼないといっても良いでしょう。
能力が高い
能力が高い人は引く手あまたです。特に女性で語学力を保有していたりビジネス系のソフトスキルが高い人は市場価値が高く重宝されます。業界問わずオファーがあるため自分が好きなタイミングで転職することができます。こういう人は稀ですが一定数います。
忍耐力がない/好奇心が強い
忍耐力がなかったり飽きてしまう人や、好奇心が強く新しい仕事を求める人は転職をしやすい傾向です。いわゆるジョブホッパーという転職を転々と繰り返す人になってしまい、ある一定の年齢を超えると市場価値がどんどん下がってしまいます。
責任感が強く頑張りすぎてしまう
責任感が強く結果が出るまで頑張りすぎてしまう女性は、燃え尽き症候群的に退職する人もいます。自分のモチベーションがなくなってしまうくらい頑張りすぎるのであれば、うまくコントロールしてより中長期で結果を出すことに意識を変えたほうが良いでしょう。
人間関係構築がうまくない
人間関係構築が下手な人はなかなか職場に馴染めずに苦しんでしまいます。うまく新しい職場に馴染めない人もいれば、仕事をする中で衝突してしまう人もいます。特に大企業で派閥のあるような企業では苦労するかもしれません。
人間関係がドライな仕事だったり少人数でアットホームな会社など、自分に適した職場や働き方のできる環境を選ぶ必要があります。
自己評価が高い(自信がある)
自己評価が高い人は「自分はもっとやれる。この会社では本領発揮できない。」といった思考になり、転職を繰り返します。自信があることは良い事なのですが自分が評価されてないから転職を繰り返すと言う人は、自己評価と周囲の乖離が何かをはっきりとさせる必要があるでしょう。
承認欲求が強い
承認欲求は誰もが持っている人に認められたいと言う欲求です。この欲求が強い人は、認められているような状況でないと納得がいきません。これ以上自分が認められなくなると、会社のせいや周りのせいだと思い次の職場を探します。
採用側から見て転職回数はどの程度気にされるのか
こちらは年代別の転職回数への影響に記したグラフです。採用サイドとして気にする転職回数は年代によって異なります。
20代が2回目3回目くらいから気にする層が増えるのに対し40代は3~6回の転職回数それぞれ均等になっています。
興味深いのが、どの年代でも一定数「転職回数は選考に影響しない」という人がいることです。つまり回数を重ねていても一定の割合で気にしない人はいるので数を応募すればいずれ通過するとも言えます。
転職回数に関しての記事はこちらもご参考ください:
転職を繰り返す人の末路4パターンと転職を繰り返しても良い人と悪い人の種類
女性が転職を繰り返す際のデメリット
大手日系企業への転職がしにくくなる
総合職で大手日系企業で長く働きたい人にとっては、そういった会社への転職は難しくなります。この理由は終身雇用制度の名残で転職が一般的になった今でも転職回数の多い人はあまり良い目で見られないからです。
人間関係構築を0からしないとけない
新しい職場では新しい環境に馴染み、人間関係も新たに構築しなければいけません。特に入社してから数か月は想像を超えるストレスを感じたりすることもあるでしょう。家族に影響を与えないようにうまくストレスに対処できるようにしなければいけません。
女性が転職を繰り返す際のメリット
スキルの経験幅が広がる=市場価値につながる
スキル習得を目的としてキャリアアップ転職している女性は、スキルの幅が広がるため、市場価値が上がります。逆に1社にとどまっている人でスキルも限られている場合と比べると市場価値は高くなるでしょう。
給与が上がる
1社で結果を出して次の会社に新しい目標をもってキャリアアップする人は転職のたびに給与が上がります。給与をコンスタントに上げるには、自分のキャリアのためにスキルを習得することや仕事の幅を広げることを目的にすることです。
逆に目的なく転職してしまうと転職癖がついてしまいジョブホッパーとなってしまいます。
ヒューマンスキルが上がる
転職を重ねると新しい環境に適応するスキルが自然と上がり人間関係の構築もうまくなります。人とうまく関係構築ができたりコミュニケションが取れるのは仕事にとってもプラスの要素なのでメリットと言えるでしょう。
様々な会社を経験することで経験値が上がる
様々な会社を経験することである会社であったことを次の会社で応用する、といったことができるでしょう。例えば、私の場合はマーケティングという職種をやっていますが、全く違う商材を扱っている会社で勤めた経験で新しい会社で応用することができたこともあります。また、うまくいかなかった時に前職の経験を生かして危険を予め予測できたこともあります。
このように仕事や組織運営など、転職をしていない人よりも経験が身に付き仕事に生かせることができたりします。
転職を繰り返す女性が転職に成功するポイント
職歴に一貫性をもたせる
様々な企業を転々としてきた人も職種や業界、商材の種類などで一貫性を持たせるような共通点を見つけましょう。まったく異なる二つの業界の営業をやっていたとしましょう。ソフトウェアの経験、サービスの経験がある営業の人は「無形商材」の営業をBtoBにやってきた。無形商材の営業の専門家です、といった具合です。
全く別の経験に共通点があった際に、面接官としてはむしろ「そういうことか」と腑に落ちるはずです。ランダムな経験と捉えられてしまうと行き当たりばったりの人だと思われてしまうので必ず共通点でつなぎましょう。
自分の価値観を理解する
自分の価値観は日々変わっています。女性は特に結婚や出産を機に仕事自体の優先順位や、仕事の中で優先する項目が変わってきて当たり前です。何を優先するのかは定期的に自分の価値観の棚卸をして転職の際にその価値観と照らし合わせて職場を探すようにするとよいでしょう。
キャリアの目標を明確にする
キャリアの目標を明確にしておけば、自ずと転職の目的も明確になります。最終的にゴールがあり、そのステップを通過するために転職があると言うことでも良いです。転職はあくまで手段なので、中長期でやりたいことがありきで今必要な転職をするべきでしょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは基本的には候補者と採用企業のマッチングを行うことが仕事です。転職歴が多い人、転職歴を気にしない企業なども良く知っていますので、転職歴が多くて行き詰っている人には特におすすめします。
転職を繰り返す女性におすすめの転職エージェント
ビズリーチ
一つ一つのエージェントに登録することもなかなか難しいので、まずはヘッドハンターのいるビズリーチに登録すると複数のヘッドハンターや採用担当者が声をかけてきます。
ビズリーチでは、一度職務経歴書を登録すればそれを使って他の企業に応募できるので効率的です。マッチングしたヘッドハンターや採用関係者しか声をかけてこないので、効率重視しつつも数をこなしたい人には最もおすすめです。
一方で伴奏してくれるようなパートナーが欲しいと思っている人には、個別におすすめエージェントに登録する方法もあります。
転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る
JACリクルートメント
JACリクルートメントは転職希望者に対してのマンツーマンのフォローが手厚く以下のようなサービスを無料で提供しています。
- 職務経歴書添削
- 模擬面接
- 推薦
特に採用側から見て、JACの企業への推薦力が強いことは大きな強みだと思っています。
チームワーク制なので、各個人がガツガツしていないので強引に応募させようと言った圧力もありません。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職が初めての方にとっても分かりやすく、プロセスから丁寧に説明してくれます。特に20代30代で次のキャリアの方向性に迷っている人などにとっては、相談に乗ってくれる頼もしいエージェントです。採用企業からの信頼も高く、非公開求人を多く保有している印象です。
マイナビエージェント
マイナビエージェントはCMでもおなじみですが、ヒアリング力に定評があります。
エージェントの提案力やマッチング力はコンサルタントのヒアリング力次第で決まります。親身になって聞いてくれるコンサルタントを希望している場合は一度マイナビエージェントに登録して初回の面談で色々と相談してみましょう。
その他、おすすめ外資系転職エージェントはこちらをご参考ください
転職を繰り返す女性の転職の選択肢
転職を気にしない業界や職種を検討する
IT系などの比較的歴史が浅い業界
IT系やデジタル系の企業はスピードも速く人材の回転も速いです。業界として特に転職回数を気にするようなこともありません。他にも離職率の高い業界(リンク)なども比較的転職回数は気にしないはずです。
外資系企業
外資系企業ではそもそも転職自体が一般的ですので、英語力があったり、特殊なスキルをもつ専門家の人は検討の選択肢に入れても良いと思います。
外資系企業関連の記事はこちらもご参考ください。
外資系の転職で必要なTOEIC点数と実務で必要な英語力について
【2023年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)
正社員以外の選択肢も検討する
派遣/プロフェッショナル人材派遣
一つの会社でどうしても働けない。という人は派遣を選択肢とすることも可能です。割り切って働くことができますし、仕事の時間も規則的でワーキングマザーの方も働きやすいこともあります。
フリーランスや個人事業
ITエンジニア系のスキルを持っていたり、個人でもやっていけるスキルを持っている人は個人で仕事を行うこともできます。今はインターネットで個人が簡単に集客できる時代です。企業で息苦しさを感じる人にとっては選択肢にできるでしょう。
まとめ
転職をする人の特徴は必ずしも悪い特徴だけではありませんが、キャリアの目的がないのに転職してしまっているような場合は気を付けなければいけません。
また、すでに繰り返してしまった人も職歴に一貫性を持たせたり、転職の回数を気にしない会社を転職エージェントに紹介してもらうことも可能です。