20代転職

「転職したいけどスキルがない」20代/30代/40代男女必見!スキルの見せ方と状況別スキルの棚卸方法

転職したいけどスキルがない20・30・40代向け

「今の会社の労働環境が過酷すぎるから辞めたい」「人間関係が悪すぎて環境を変えたい」そう思っている方も多い一方で、「転職はしたいけど自分にはスキルがない・・・」こう思って転職に踏み切れない人も多くいるのではないでしょうか。

この記事では、あなた自身が実は持っているスキルを明確に言語化し、転職活動でPRできるように解説していきます。誰にでもスキルはありますが、表面化されていないことが多いです。

私自身の面接官としての立場から解説していきたいと思います。

【状況別】転職したいけどスキルがない原因と対策

日本企業で色んな部署を経験してきた総合職の人

新卒時に総合職採用で企業に入社した人はこのパターンが多いです。様々な部署を渡り歩いてきたという人も珍しくないでしょう。たくさんの職務を経験してきているので、自分にはこれといったスキルがないと思っている事が多いケースです。

転職活動では、まずは応募しているポジションの候補者として採用担当の目に留まる必要があります。そのため、自分が一番実績を出すことができた分野やアピールしたい部分に絞って職務経歴書を作成する必要があります。

沢山の経験をしていると全ての経験を書きたくなりますが、中途採用は特定分野での即戦力を求めているケースが多いため、できるだけ専門性を絞って書き出しましょう。

経理も人事も営業もやってきてそれなりに結果を出してきたという人は、その背景にある「ソフトスキル」について書いてください。ソフトスキルとは業務推進のために必要なスキルの事で、コミュニケーションやリーダーシップ、タイムマネジメントなど個人の特性に関連するスキルのことです。

個人事業主やフリーランス

個人事業やフリーランスをやっていると、コアの職能だけでなく営業、経理、マーケティングなど幅広く見なければいけませんので、専門分野を絞るのは難しいかもしれません。

しかし、裏を返せばそれはあなたの総合的なビジネススキルの高さと言えます。その中でコレだという実績をあげた業務に絞るのも良いですが、幅広く業務をこなしてきた経験を生かして新規事業企画や経営企画などのポジションにフィットする可能性もあります。

0→1でビジネスを作り出していくことのできるスキル部分のアピールが可能です。

また、一つのスキルに絞って専門性を高めていきたい場合は、あくまで自分のキャリアゴールから逆算して次の転職をする必要があるということをスキルと共にアピールできるようにしておきましょう。

職務経験がない方(あるいはないに等しい)

転職でポテンシャル採用を狙っていくためには、現状あるスキルをどう見せたら良いかを考えましょう。ポテンシャル採用を狙っていくのはコアスキルに加えて以下をアピールする必要があります。

  • モチベーション(熱意)
  • 準備(資格や個人での勉強や実績)
  • ソフトスキル

ポテンシャル採用では、特にモチベーションの高さや熱意を見られます。どうしてもその分野に進みたいと言うストーリーを用意しておくことも必要ですが、どれだけ口で言っても行動が伴っているかが大切です。

そのモチベーションを裏付けるのが準備内容です。進みたい仕事方面で、どの程度準備しているかが面接官から見られるところです。資格などを取得したり、自分で実績を作っておくことなどで本気度を見せることができます。

例えば私は、マーケティング職に就くために知人の企業向けにホームページを作ったり集客を手伝ったりして実績としました。

この辺の実績をアピールしてポテンシャルの高さや熱意をアピールすることは十分にできます。(実際に私はそれなりのマーケティング会社に就業しました。)無報酬でも実績ができるならありがたいと思いやってみると良いでしょう。

また、ソフトスキルはこれまでの職務経験においてコミュニケション能力の高さなど、業務推進において必要なスキルでアピールする部分を準備しておきましょう。

転職したいけどスキルがない 20/30/40代年代別スキルの洗い出し方

転職したいけどスキルがないときは強みを洗い出す

転職したいけどスキルがない20代の場合

まずは今までに培ってきた職務(コアスキル)を洗い出しリスト化してみましょう。そして、できるだけそれに紐づく成果を数字で書いてみましょう。

ここで重要なのが数字で成果を表現することです。予算達成率〇%と書くだけでなく、プロセスを分解してKPI〇%と書くことで数字での管理能力をアピールすることができます。

そして何より数字が一番客観的な指標です。

次にソフトスキル部分です。一番インパクトがある部分のプロセスを詳細に書き、その中に成功要因となったソフトスキル(チームワーク、問題解決能力など)があることを盛り込みましょう。

また、20代はまだ職能を変えるキャリアチェンジもできることから、1社、2社目の経験をもとに次の転職では違う職種にチャレンジすることも可能です。キャリアチェンジの根拠を明確にし志望動機を作り上げていきましょう。

新しい挑戦(キャリアチェンジ)に関してはこちらの記事で紹介しています↓

転職理由「新しいことに挑戦したい」の面接での印象を爆上げする3つのポイントと事例紹介

転職したいけどスキルがない30代の場合

30代のスキルは専門性がどこにあるかを明確に、今までの経歴から一番強みがある部分を言語化し、それに基づいた職務経歴書を作っていく必要があります。

大企業で多くの職務をこなしてきた人は、一つ一つプロジェクトごとにピックアップして、次の転職でメインで取り組んでいきたい職能に関係する経験を具体的に書き出していきましょう。

また、30代はマネージャーに進むのかエキスパートとしてやっていくのかを考えるようになる分岐点がある人も多いことでしょう。

近い将来マネージャーになりチームを管理したい人は、専門家としてやってきた経験プラスマネージャーを目指したいという理由とポテンシャルをアピールする話ができるよう準備しておきましょう。

転職したいけどスキルがない40代の場合

40代はキャリア的にも成熟してくる時期です。専門性の部分の経験も豊富にある方が多いでしょう。それでもスキルがないと思う方は、過去に色々なことを経験しすぎてどれが自分のスキルの中で重要な部分か見極めができていない可能性があります。

特に、大企業に長く勤めていた方でジョブローテーションなどで複数部署を経験した人に多い傾向です。すべての経験をアピールすることは難しいので、自分が進みたい方向の職能に関する職務経歴で、かつインパクトの大きいものを洗い出して用意しておきましょう。

マネージャー職に従事している人も多くいると思いますが、部長職にチャレンジする人も出てくる年代です。

  1. 専門性のある分野 
  2. マネージ経験 

これら2つに分割して経験を具体的に書き出しておきましょう。チームのマネージ経験の延長でもっと大きなチームをドライブしたい、といった動機付けもできると良いと思います。

もちろん、ずっとエキスパート領域で活躍したい人はSTARメソッドのような手法で具体的な状況を細かくアピールできるようにしておきたいところです。

転職したいけどスキルがない場合は「ソフトスキル」をアピールする

いわゆる職能と呼ばれるテクニカルスキル(例 営業や経理など)については、当然スキルとして認識されていますが、そのほかにも重要なスキルがあります。「ソフトスキル」と呼ばれるもので、業務遂行するにあたって共通で必要となってくるスキルのことを指します。

これらのスキルは昨今、コアスキル同様非常に重要なスキルとしてみなされており、採用要件に必ず入ってくるものです。ソフトスキルは、数値化できるものは少なく、職務経歴書に書く実績などから読み取れるようなものであることが多いです。

ソフトスキル一例

代表的なソフトスキルには以下のようなものが挙げられます。

プレゼン能力の高い男性

コミュニケーション能力

・交渉力

・プレゼン能力

・社交性

・傾聴力

チームワーク

・協調性

・EQ(感情知能)

・チームビルディング能力

(目標達成能力)

・数値管理

・タスク管理

・タイムマネジメント

(問題解決能力)

・クリエイティブシンキング

・クリティカルシンキング

・数値化能力

・問題把握能力

リーダーシップ

・インシデント解決能力

・影響力

・コーチング能力

・デリゲーション能力(部下へのタスク伝達力)

・部下の能力開発

・マネジメント力

・モチベーション管理力

労働倫理「ワークエシック」

・規則ルールを守る人かどうか

・忠実に与えられた任務を実行する人か

・パワハラ、セクハラなどをしない人か

・企業運営への参加意識

参照元:The balance

これらのソフトスキルはあなたのテクニカルスキル(あるいはあなたが進みたい分野の職種)と親和性が高いものがセットである必要があります。

例えば営業の方はお客さんと接する機会が多いので当然コミュニケーション能力が問われるでしょうし、マーケティングの人は魅力的なプロモーションを企画するクリエイティブシンキングなど、あなたの業務に必要になってくるものをアピールできるようにしておくと良いでしょう。

これらをアピールすることにより、進みたい分野の実務経験がない人でも、ポテンシャル採用につながるケースもあります。

また、職務経歴書の中にある実績に紐づくエピソードとして書き出したり、あるいは面接で話せるようにしておきましょう。

コミュニケーション能力および数値管理能力などは、どんな職場環境でも必ず必要になる必須スキルです。自身のコアとなるスキル以外にこれらのスキルの棚卸しておき、それぞれの実績に紐づく経験エピソードとして用意しておきましょう。

転職したいけどスキルがない場合は第三者に相談する

転職したいけどスキルがない場合は相談

転職したいけれどスキルがなく悩んでいる場合は、一人で悩まず第三者に相談することが得策です。

転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談する

転職エージェントに登録するとキャリアコンサルタントと面談がありますが、そこでコンサルタントはあなたのソフトスキルを見ています。アピールできそうなことがないか、職務経歴書の添削してもらう際にアドバイスをもらいましょう。

転職エージェントのコンサルタントは、有効となるソフトスキルのアピールの仕方や、実績の見せ方など、多くの転職希望者を見てきた経験があるため参考になるはずです。

家族や友人など身近な人に聞いてみる

転職したいけどスキルがないと思っている場合、あなたをよく知っている第三者であるご家族や友人、恋人などのパートナーに聞いてみることも一つの有効な手段です。

自分では気づかなかった性格や強みを知っていたりするので、ソフトスキル面でアピールできるポイントを発見することができるかもしれません。

まとめ

転職したいけどスキルがないと思っている人の多くは、職能と呼ばれるコアスキルのスキル不足だと思っている方が多いです。実際にはコアスキルだけでなく企業は候補者のソフトスキルのような多くのスキルに注目しています。

また、未経験採用などの場合はマインドセットも非常に重要な採用要件となります。コアスキルだけではなく総合的に見るのが採用活動ですので、コアスキル+ソフトスキル+マインドセットの掛け合わせで総合的に価値があるということをアピールしましょう。

そのためには、常日頃から自分がもっているコアスキル以外のスキルなども理解し、意識して習得していくと転職の際にもアピールしやすくなります。

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