「転職したいと思ってはいるけど不安で転職活動ができない」「転職先でどうなるかが不安で仕方がない」どちらも転職の際の不安ですが、それぞれに原因があり、解消方法があります。
この記事では転職に関する様々な不安の種類と解消法について紹介していますので不安を解消するためにとるべき行動が分かるようになります。
転職にまつわる多くの不安は不確定なことを自分で想像していることに起因がありますので一つ一つ解消していきましょう。
転職の際に不安になる原因は何か?
転職の際の不安というのは「内定もらえなかったらどうしよう」「新しい職場に馴染めなかったらどうしよう」など、まだおこってはいない未来に対してネガティブな想像を膨らませてしまい、生じるものが大半です。
じつはそのような不安は行動することと、情報収集をすることで解消されることも多いのです。それぞれアクションを起こして解消していく必要があります。
不安の種類とその対処法
転職の際の不安の種類は大きく分けて2つに分かれます。
一つは転職活動自体に対しての不安です。もう一つは就業してからの不安です。それぞれの不安にどういった不安の種類があるか見ていきましょう。
転職活動に対しての不安
- はじめての転職に対しての不安
- 年齢的な不安
- 転職先があるかどうかという不安
- 面接で失敗するのではないかという不安
- 今転職するとキャリアに傷つくのではないかという不安
対処法:
転職活動を実際に行ってみる。じつは不安というのは、行動すれば解消することも多く、行動が不足しているからともいえます。
転職活動での不安は、「内定をもらえなかったらどうしよう」とか「書類選考が通らなかったらどうしよう」といった不確定な未来を想像して不安になっていることが多いことが事実です。実際には最初から誰もがうまくいくことはないので、行動してみてうまくいくように改善していくことが”転職活動”です。
また、どんなに優秀な人でも希望の企業1社に応募してその1社から内定をもらうということは難しいことを理解しましょう。なぜなら転職活動とはほかの候補者や企業が求めているポジションなど、自分ではコントロールできない「タイミング」が大きな要素を占めるからです。実際には10社受けてみて、2〜3社面談まで進むという方が多いので、それくらいの気持ちで最初は進めていきましょう。
当然、進めていく中で面接に慣れてきて受け答えが上達したり、職務経歴書をより見栄えの良いものにして書類選考率を上げるようなことも必要です。最終的にタイミングやニーズのあった企業から内定をもらうことになります。
就業後についての不安
- 思っていた仕事内容でなかったらどうしよう
- あたえられた仕事を自分がこなせるか
- 社風が合わない職場だったらどうしよう
- パワハラ上司がいたらどうしよう
- 万が一合わなくてまた転職することになるのではないか
対処法:
就業後についての不安は、ほとんどが情報収集不足が原因でくるものです。仕事内容や職場の環境、どういった人と一緒に働くことになるのか、など転職活動をしながら面接官から不安要素になるであろう情報を聞きましょう。
また、口コミサイトでは、採用関連の人々ではない人たちの本音が見れる場でもあるので利用しない手はないでしょう。
私は常日頃から「誰と働くか」が非常に重要だと思っているので、内定をもらってから承諾をするまでに一緒に働くことになるメンバーに会わせてもらうようにしています。
上司がパワハラ気質ではないかということについても、同じ上司のもとで働くメンバーの働き方を聞いていると見えてくることもあります。(例えば提案を受け入れてくれるかどうか、やメンバーたちが主体的に仕事をしているかどうか、など)
このように、不安要素が少しでもあるなら内定の承諾前にできる限りの情報を入手しましょう。そういったアクションを起こすのが億劫な人は、転職エージェントを利用すると、間に入って必要な情報を聞き出してくれたり、内定条件の交渉まで行ってくれます。
もっと漠然とした不安がある場合
これら以外の不安で以下のような、もっと漠然として不安を抱いている方もいるかもしれません。
そのような方は「自己分析およびキャリアゴールの設定」がちゃんとできていないことが原因である可能性が高いです。このような不安が出てきた場合は今一度、自分のキャリアゴールを再確認し、そのために進むべきキャリアパスを再確認しましょう。
- 全体的な自分のキャリアが正しいのかどうか自信がない
- 自分の強みが何かわからない
- 今転職することが本当に正しい選択なのか
- 万が一合わなくてまた転職することになるのではないか
- 今転職して後悔するのではないか
この辺はキャリアを歩むうえで何度も確認し、軌道修正が必要であれば微調整してよいものです。転職を考えたらまずは目的を確認するところからはじめましょう。キャリアゴールを明確にして今とるべき選択をとるようにしましょう。
不安で転職活動に踏み出せない人
転職活動に踏み出せない人は、転職活動はいきなり企業に応募すると考えている人もいますが、最初から応募する必要はありません。まずは情報収集から始めてみましょう。
転職サイトに登録したり、転職エージェントに相談すると今の自分の市場価値が分かり、どういった企業に応募するのが現実的かが分かります。また、転職サイトでは企業が掲載している求人も見れるので、どういった企業がどんなポジションを募集しているかが分かります。
まずは情報収集をするところから始めてみて、自分の目的に沿った募集がある際には応募してみる、といったことを職務経歴書の準備と合わせて行ってみるとよいでしょう。
また、「自分にはスキルがない」といった不安を持っている方は、自分の強みを再度認識し、その強みを生かせる転職を考えてみるとよいです。過去の実績や経験を洗い出してみて、改めて自分の強みを再認識しましょう。
また、スキルがないと思っている方は、こちらの記事でさらに詳しい内容を解説していますので、ぜひご参考ください。→「「転職したいけど専門スキルがない」人必見!スキルの棚卸方法」
一人ではなく転職のプロに相談する
不安を一人で抱えず、その道のプロに相談するという手段もあります。
転職エージェントを利用すると専任のキャリアコンサルタントがサポートしてくれます。キャリアコンサルタントは自分一人では知りえない情報を教えてくれたり、企業についてより深い情報を仕入れてくれることがあります。
また、何より多くの転職者を見てきているので不安の原因やその解消方法もアドバイスをくれるでしょう。特にはじめての転職という方は一人で転職活動をするのではなく、まずは転職エージェントに登録して相談しながら進めてみるということをおすすめします。
私自身、何年も同じキャリアコンサルタントにお世話になっていて、都度不安があると相談したりしますが。そのような信頼関係が築けるとあなたのキャリアの大きな力となってくれます。
まとめ
転職の際の不安は行動することで解消することができます。
漠然とした不安の場合は、まずはその不安の原因をつきとめ、解消するような行動をとりましょう。また、転職活動中の不安は自分一人で抱え込まず、転職のプロであるキャリアコンサルタントなどに相談することで解消されることもあります。
一定の不安があることは転職においては健全ですが、過度に不安を感じると健康状態にも影響を及ぼします。早い段階で不安の原因となる原因をつきとめ、解消してしまいましょう。