LinkedinというSNSを最近よく見かけるようになったけど、ビジネスSNSって何?どうやって使うの?という方のためにLinkedinの転職に役立つ機能と使い方について紹介します。
Linkedinには世界中のビジネスパーソン7億人以上が集まっていますし、採用関係者が利用できるスカウト機能なども充実しています。外資系企業などでグローバルに働きたい、世界の転職市場について何が起こっているか知りたいという人にとってもはや必要不可欠なツールです。昨今では日本企業も多く参入してきていて将来性もっと普及するプラットフォームです。
Linkedinを使いこなし、キャリアの可能性を広げていきましょう。
Linkedinとは?
Linkedin(読み:リンクトイン)は2003年にリード・ホフマンがシリコンバレーで創業した世界200カ国7億5000万人が利用するビジネス特化型のSNSです。
ビジネス特化型SNSとは、ビジネス上でのつながりがメインとなるSNSで、登録者の大半は実名で素顔で登録し、ビジネス関連の投稿をして交流するSNSです。日本のユーザーは約300万人でTwitterの登録数4500万人に比べるとまだまだ普及段階のSNSです。
近年日本市場のユーザー獲得に力を入れていることもありユーザー数は増え続けています。
(Linkedin略歴)
2003年:Linkedinサービス開始
2011年:Linkedin日本法人設立 日本語版がリリース
2015年:オンライン学習プラットフォーム「Lynda.com」買収
2016年:マイクロソフト社に買収される
2017年:ローカライズ強化体制構築
2022年:「Linkedin活用大全」出版
Linkedinが転職に欠かせない理由
じつは私自身がLinkedinがきっかけで転職を何度かしています。
スカウトで声をかけられたり、久々に知人がLinkedin上にいて会話をしたことがきっかけだったり、と始まりはいつもささいなきっかけです。
思わぬ機会は人が持ってきてくれたりしますので、日ごろからビジネスの知人と気軽にコミュニケーションが取れるプラットフォームというのは非常に重要な場所だと思っています。
なぜLinkedinが転職に欠かせない場所か見ていきましょう。
1.世界中のビジネスパーソン標準のプラットフォーム
Linkedinでは登録者の大半が実名で素顔も出しているビジネスマンです。様々な業界のリーダーも実名で登録していて、その人たちに直接メールを送ることもできます。リンクトイン公式クリエイターの松本淳によれば、リンクトインはTwitterと違い『リアル』であり、Facebookと違って『パブリック』であることが特徴だと言っていますが、まさにFacebookのように実名登録者がパブリックに投稿して意見交換などする場になっています。
2.採用関係者が集まっている
Linkedinには前述のとおり世界中のビジネスパーソンが集まっている場で、採用関係者が候補者を探す採用活動の場でもあります。
これはLinkedinの一つの特徴である採用向けサービスであるタレントソリューションズ(人材採用支援)、マーケティングソリューションズ(広告掲載)、セールスソリューションズ(営業見込み客獲得サービス)などが提供されているため、多くの採用企業や転職エージェントなど様々な人材の関するビジネス関係者が集まっているのです。
3.世界中の求人に応募できる
Linkedinでは採用企業が求人広告を出すことができます。その求人広告に候補者として応募することができる仕組みです。応募方法も簡単で、自分のプロフィールを職務経歴書代わりに応募ができるようになっています。世界中のありとあらゆる企業が応募しているため可能性が広がります。
4.自分の市場価値を知ることができる
Linkedinはビジネスに関する情報収集が容易にできます。特に、今世界で何がトレンドか、その中で自分はどれくらいの価値がある人材なのかを理解することができます。そのようなトレンドや世界の情報を見て、今後自分が身に着けるべきスキルや行きたい業界の情報収集をすることができます。
Linkedinの便利な機能
1. メッセージ機能(スカウト機能にも使われるInMail機能)
Linkedinではメッセージを知り合いに送ることができます。知り合いや友人がいたらコミュニケーションが気軽に取れますが、採用関係者にとっては、スカウトすることができる機能です。企業のリクルーターはこの企業を使って候補者に連絡をしてきます。
2. 求人応募
求人応募メニューがあります。ここではお勧め求人が表示されたり、自分が希望の求人をキーワードで探すことができます。良い求人があれば登録してあるプロフィールを職務経歴書として簡単に応募ができます。
3. Linkedinラーニング
こちらは2016年に買収した「Lynda.com」がベースになったLlinkedin上の学習プラットフォームです。ビジネスに関連する豊富な学習コンテンツが3万プログラム以上あり、7つの言語で利用することができます。有料コンテンツですが、個人で利用することもできますし、企業が提供しているケースもあります。携帯アプリもありそちらから利用することもできる非常に便利でかつ実用的なコンテンツです。
4. 有名人や気になる企業をフォローできる
気になる業界の有名人がいればその人をフォローして投稿や発言をチェックすることができます。有名どころでいえばマイクロソフト創業者のビル・ゲイツや伝説の経営者ジャック・ウェルチなんかもいて、非常に身近に彼らの発言や投稿をチェックできます。
Linkedinでスカウトされる人材になる活用方法
Linkedinでは様々な採用関係者が集まっていて日々候補者を探しています。その採用関係者の目に留まるために以下のようなコツがあります。
ここでのコツはあなたという商品をEコマースで販売するという感覚を持つと分かりやすいと思います。分かりやすい写真、商品を形容する分かりやすいメインコピー、特徴が具体的に書いてある商品説明、といった具合にあなたという商品を魅力的に仕立てていきます。
1.プロフィールの顔写真で好印象をつかむ
プロフィールの顔写真は、採用関係者が一番最初につかむあなたの印象です。笑顔で清潔感のある印象の写真を使用しましょう。また、あまり砕けすぎると適しませんのでプロフェッショナル感が保てるものを選びましょう。
また、顔が全体の半分以上を占めるものが、アイコンになった時にも印象に残りやすいのでその辺も意識するとよいでしょう。
2.自分を象徴する分かりやすいタイトルをつける
タイトルを一目見てあなたが何のプロフェッショナルかが分かるものをタイトルにしておきましょう。採用関係者が候補者を探すときは、ポジションありきで探していますから、その求人に会う人かどうかを見ています。一目見てあなたが求人に合致していると、興味を持って詳細を見に来ます。
3.スキルタグをできる限り入力する
Linkedinでは職歴を記入する際に、その職歴を象徴するようなスキルタグを設定することができます。5つまで設定が可能なので、優先順位の高い5つを設定しておきましょう。
このスキルタグをもとに、採用関係者が検索してきたり、おすすめの求人が表示されるので、重要な部分です。
4.職歴は英語で実績を数値で記載
職歴は基本的には英語で書いておくことが望ましいです。特にグローバル企業を目指している人にとっては必須でしょう。今は日本語のインターフェースがありますが、登録者の大半が英語でコミュニケーションをとり、登録投稿も英語です。
また、候補者を探しているリクルーターは検索結果でよさそうな候補者がいたら、あなたの詳細ページを見て実績を確認します。その際に、どの程度の実績なのか一番客観的に示せるのは数値です。
代表的な実績が、分かりやすく実績が数値で示されているとよいでしょう。
Linkedinでスカウトされた場合の対応や転職の進め方
Linkedinでは比較的カジュアルにInMailでスカウトされることがあります。その際には概ね以下のようなステップを踏むと応募がスムーズに進みます。
- 1.今転職することを検討しているかどうかの意思表示をする
- 2.希望条件を提示する
- 3.募集中ポジションの応募要項を確認
- 4.お互い合意したらカジュアル面談へ(あるいは1次面接)
また、事前に声をかけてきたリクルーターやヘッドハンターの経歴を確認することも重要です。中には歴が浅く、とにかく誰にでも声をかけているようなリクルーターもいます。そのようなリクルーターは自分が担当している案件と候補者の経歴が一致しているかどうかの見極めができないこともあり、時間だけを費やしてしまうことになります。
声をかけてきた人の経歴は習慣的に確認するようにしましょう。
まとめーSNS時代の転職活動
LinekdinなどのSNSが転職のきっかけになることは海外ではすでにかなり一般的になっています。日本でもTwitter上でスカウトされ転職する人もちらほら見かけますが、今後はもっと一般的になるでしょう。これにより、もはやオンラインでのプロフィールの見栄えをよく整えておくことはもはや必須となってきています。
Linkedinはグローバルのプラットフォームなので、世界中の求人が見れます。声がかかるのも日本の仕事だけでなくAPACなどの広域の仕事に出会うこともあります。
多くのチャンスに出会えるよう、分かりやすく好印象のプロフィールを作り、情報収集や転職活動のために活用していきましょう。