これからキャリアアップを目指したい方、自身のキャリアプランを立てたいと考えている方向けに、キャリアプランの重要性、考え方、書き方、コツなどについて詳しく解説したブログです。自分に合ったキャリアプランを描くためのポイントを年代別でも紹介しているので、参考にしてみてください。
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キャリアプランを作る5ステップ
キャリアプランとは、将来の理想像を明確にし、その実現を目指すための具体的な行動計画です。実際にキャリアプランを立てるためには、以下の手順を踏みましょう。
- 自己分析
- キャリアゴール策定
- 目標設定
- 目標達成のための行動計画策定
- 定期的に修正を繰り返す
①自己分析
まずは自分自身についての理解をしたうえで目指すべき方向性を見定める必要があります。ここが最重要な部分です。過去の経験を振り返り言語化していくフェーズです。
①価値観、②強みや適性、③興味分野について理解を深めます。
- 自分が重要視する価値観と優先順位を明らかにする →(仕事観、プライベート、趣味、家族、お金、健康など)
- 自分の強みを明らかにする →過去の体験から自分の人よりもできる強みを明らかにしましょう
- 自分の興味分野を明らかにする →自分が興味を持てる分野に絞りこむ
じっくり時間をかけて最終的に仕事を決める際には①~③であくまで最優先は①です。価値観が間違っていると②、③が合っていてもそもそも根本的に重要なことではないためストレスを感じてしまいます。①>②>③ の順で考えましょう。
②自分の将来の理想像(キャリアゴール)を明確にする
キャリアプラン作成の第一歩は、自分の将来の理想像をはっきりと明確にすることです。自分がどのような仕事をし、どのような働き方をしたいのか、最終的に目指すキャリアゴールをできるだけ具体的に描きましょう。
キャリア初期でまだそこまで具体的な像が特定できなくてもぼんやりとでも決めておき、キャリアが進むにつれ徐々に明確にしていくことをおすすめします。
ここが具体的であればあるほどそれに従うプランもより具体的なものになります。
③目標達成のためのステップを設定する
キャリアゴールが明確になったら、それを達成するためのステップを計画します。
目標を達成するためには、どのようなスキルや知識が必要なのかを考え、それを習得するための計画を立てましょう。
フォーマットは自分が使いやすいものにしましょう。マインドマップのようなものでも良いですし、MLBの大スター大谷翔平選手も幼いころから使ったというマンダラのようなフォーマットでも良いでしょう。
例)キャリアゴール:「営業部門を統括するCOOなりたい」
1年後(25歳) 目標「B to B営業のルーチンを覚え一人立ちする」
3年後(27歳) 目標「地域の営業成績No.1を取る」
5年後(29歳) 目標「一つの部門の営業チームリーダーになる」・・・・・・・
30歳 目標「成果報酬型外資系企業のセールスポジションにチャレンジする」
40歳 目標「営業統括部長になる」
50歳 中堅規模以上の営業部門統括兼COOとして30名以上のメンバーを率いる
目標のビジョンができたら次は具体的な行動計画に落としこんでいきます。
④スキルや経験を磨くための具体的な行動を計画する
キャリアプランでは、目標に向かって進むための具体的な行動を計画することが重要です。
目標達成のためのステップが計画出来たらそれに必要なスキルや経験をどのように習得するか行動計画を立てましょう。
目標を達成するために自分がやるべきことをできるだけブレークダウンできると良いでしょう。ポイントは、仕事に直結しないことでも自分にとって必要なスキルの習得について計画に入れておくことです。
⑤定期的に修正を繰り返す
作成したキャリアプランや行動計画は定期的に見直すことが必要です。特に目指しているゴールは頻繁に見直し、自分がどこに向かっているかを刷り込むようにしましょう。
また、半期に一回や年に一回、軌道修正することも大切です。大事なことは、作ったものを状況とともにアップデートして最新のものにしておくことです。
大抵キャリアでストレスを抱えている人というのはどこへ向かっているか分からない人です。これを防ぐためにも定期的にプランをブラッシュアップしておきましょう。
キャリアプランの重要性
キャリアプランを立てることは非常に重要です。以下にキャリアプランの重要性を説明します。
目標と方向性の明確化
キャリアプランはいわば自分自身がどこへ向かって何をするべきかを理解するものです。
自分のキャリアに関する課題や短期的な目標を明確にすることで、自己成長に向けた取り組みができます。具体的に自分に足りないスキルや課題を特定して、それに合わせて効果的な対策を講じることができます。
モチベーションの向上
キャリアプランを持つことで目的地が明確になり、仕事へのモチベーションが高まります。自己実現が必要なスキルや経験を意識することで、日々の業務への取り組みのモチベーションも高くなるでしょう。
また、明確なキャリアプランを持つことで中長期的な視点を持つことができるため、日ごろの失敗やストレスに過度にとらわれなくなります。
第三者からキャリアアドバイスが受けられる
キャリアプランを立てることで、自分だけでなく、それを見た第三者も目指している方向に対してアドバイスすることができます。
中にはコーチングを採用する人もいますが、コーチにキャリアプランを見せて、それをもとに会話しながらサポートしてもらうことができます。
明確な目標を持つことは持ってない人に比べ目的地に到達する確率が格段に上がります。
4. キャリアプラン作成のコツ
キャリアプランを作成する際には、具体的で実現可能な目標を設定することが重要です。以下に、キャリアプランを書く際のポイントを解説します。
具体性を重視する
キャリアプランを作成する際には、抽象的な理想の将来像ではなく、具体的なスキルや経験を活かしてどのような成果を上げたいかを示すことが重要です。具体的な目標は、将来的なステップを明確に伝え、自分の意思や能力をアピールする助けとなります。
行動計画まで落とし込むためには、まずは具体的に目指したいキャリアゴールを明確にしましょう。
実現可能性を考慮する
キャリアプランを実現するためには、具体的な取り組みや実績を示すことも重要です。大きな理想を持つことは良いことですが、現実的な計画や取り組みも同時に考える必要があります。
実現可能性を高く保つためには、SMARTの法則に基づいて行動計画を立てることで目標に対しての自分の現在地をより具体的に把握することができ、アクションを取りやすくなります。
キャリアプランシートを用意する
キャリアプランを立てる際には、キャリアプランシートを作成すると役立ちます。キャリアプランシートを活用することで、各ステップごとの具体的な考え方や目標設定方法がわかりやすくなります。
テンプレートも色々とありますが一例としてマイジョブ・カードが提供しているキャリアプランシートをご紹介します。
マイジョブ・カードは、厚生労働省が様式を定め、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールです。(参照元:マイジョブ・カード)
このように、自身のキャリアプランを言語化・可視化することで、目標に向かって進むための方向性や具体的なアクションを明確にすることができます。
年代別のキャリアプランのポイント
キャリアプランは、年代によって異なる考え方や重視すべき点があります。以下では、年代別のキャリアプランを立てる際に注意すべきポイントを見ていきます。
20代の場合
20代でキャリアプランを考える際には、以下のポイントに注意が必要です。
- 先輩のアドバイスを受ける – 20代前半は理想とするモデルとなる先輩社員を見つけ、その人からキャリアプランのアドバイスを受けましょう。
- 上司やメンターを目標にする – 20代中盤に優秀な上司やメンターを目標に設定し、その人に近づくために必要なスキルや経験を積むと良いでしょう。身近にいない場合は社外の人を目標にするのも選択肢です。
- 多くの経験をする – 20代は、自分の可能性や適性を理解するため多くの職務経験を積みましょう。また人間関係を社外に広げ、将来の理想像を広い視野で考えることが重要です。
30代の場合
30代でキャリアプランを考える際には、以下のポイントに注意が必要です。
- 専門分野にプラスの要素を取り入れる – 20代で専門分野が一つできたなら、その分野の深堀りと同時に差別化できるようなスキル習得に機会を作りましょう。継続的に続けて仕事で活用できれば市場価値を上げることができます。
- 40代にかけての目標を明確化する – 専門性がある程度高まったら次に管理職を目指すのかエキスパートを目指すのかなど、専門性を深堀する方向性を決めましょう。同時に苦手なことや嫌いなことはやらないという意志の強さも必要です。
- チャレンジ精神を保つ – 自分の目標が社内で理解されない場合は、転職などのチャレンジも視野に入れることが必要です。
40代の場合
40代でキャリアプランを考える際には、以下のポイントに注意が必要です。
- 経験を生かす力を意識する – 積み上げてきた経験を生かしながら、事業を推進する力が求められることを意識することが重要です。自分の専門性のニーズがどこにあるのか情報収集を常に行いましょう。
- 自分の強みを総動員する – 30代までの専門性に加え、さまざまな自分の強みを生かして仕事に取り組みましょう。問題解決力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、業務推進力、分析力、など様々な総合力で市場価値を最大化することができます。
- 社会貢献軸で仕事を考える – 人材育成、社会貢献など50代を充実した社会生活を全うできるよう方向性を考えましょう。専門性が高いのでニーズがあれば業界を変えることも可能な年代です。自分が貢献したい業種も視野にいれておきましょう。
50代の場合
50代でキャリアプランを考える際には、以下のポイントに注意が必要です。
- 経験や人脈を活かす方法を考える – 積み重ねてきた豊富な経験や人脈を自身の仕事や企業活動で生かす方法を考えることが重要です。
- 自信のニーズについての市場分析 – 自身が持っている資産や能力、スキルを冷静に評価・分析し、第三者的な立場からも含めて自身のバリューを考えることが必要です。
- 貢献できる企業の特定 – 自身の知見を必要としている企業を特定するため情報収集をし貢献できそうな企業規模やビジネスフェーズを特定します。マネジメントのポジションは多くないのでヘッドハンターなどと関係構築すると良いでしょう。
よくある質問
キャリアプランとは何ですか?
キャリアプランとは、自分の理想の将来像を明確にし、その実現に向けた具体的な行動計画のことです。自己分析からスキル・経験の習得、目標達成のための具体的なステップ設定まで、自身のキャリア形成を体系的に考えるツールとなります。
キャリアプランを立てることの重要性は何ですか?
キャリアプランを立てることは、目標と方向性の明確化、モチベーションの向上、的確なキャリアマネジメントの受けられるといった点で非常に重要です。自己成長と組織の発展に不可欠な取り組みといえます。
キャリアプランを立てる手順は何ですか?
キャリアプラン立案の手順としては、自己分析、目標設定、具体的な行動計画の立案、そして定期的な振り返りと修正が必要です。これらのステップを踏むことで、理想のキャリアを実現することができます。
キャリアプランのテンプレートにはどんなものがありますか?
キャリアプランを書くフォーマットは自由です。自分が見直して定期的にアップデートできるようなものにしましょう。一例を紹介すると「マンダラート」「マインドマップ」あるいはマイジョブ・カードが提供しているキャリアプランシートという第三者に共有できるような書式もあります。
キャリアプランを書く際のポイントは何ですか?
キャリアプランを書く際のポイントは、具体性と実現可能性の両立です。抽象的な理想ではなく、最終的な目的地であるキャリアゴールに到達するための具体的なスキルや経験を示し、現実的な目標設定をすることが重要です。
順番としてはキャリアゴールを設定し、次にそのゴールまでの道筋を書いたキャリア目標、そしてそれらの目標を達成するための行動計画といった順に落とし込んでいきます。
また、キャリアプランシートの活用も有効です。
まとめ
キャリアプランを立てることは、自己実現に向けた重要な取り組みです。
年代によって重視すべきポイントが異なりますが、常に自己分析を行い、将来のビジョンを描きながら、具体的な行動計画を立てることが大切です。
最も重要な点は、キャリアプランを定期的に見直し、柔軟に修正していくことです。こうすることにより、自分自身のキャリアを主体性をもって発展させていくことができます。
自分の可能性を最大限に発揮し、充実したキャリアを実現するために建設的なキャリアプランを作成していきましょう。
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