「キャリアアップ転職を定期的に行っている人は周りにもいるけど、そもそも転職できる人とできない人の差はなんだろう?」
このような疑問を抱いている人に向け、転職ができる人とできない人の決定的な違いをまとめてみました。参考にしていただき、できている部分はそのまま継続し、できていない部分は取り入れていただけると幸いです。
転職できる人の特徴
転職できるできない人には、私自身が転職してくる中で感じたことや、採用側の人間として様々な候補者を見てきた中で大きな差があると感じています。
ここでは特徴の中でも特に転職ができる人の共通点となる部分を挙げてみました。
スキル面
専門性が高い
当然ですが転職できる人は高い専門性を持っています。最初は日系企業で総合職をやるのは若いころはある意味仕方がないでしょう。しかし専門性があり市場価値の高い人はこれだというキャリアを見つけたらどこかのタイミングである職種に振り切っています。専門性は社内で専門職に異動したり転職で実現可能です。
ポジショニングを意識している
ポジショニングは、自分自身がどの業界や会社にいけば市場価値が上がるかということを考えて身を置くことです。専門性の高さは、自分の「コアスキル×業界」という専門性の掛け合わせで希少性を高めることが可能です。
意図的にポジショニングするには、情報収集して自分のスキルニーズの高い業界を狙って行くことで市場価値が上がります。
コミュニケーションスキルが高い
そもそも転職活動とは自分自身という商品を売り込むことです。よって、面接時に自分自身をうまくピーアールする能力やプレゼンテーション能力が高ければ相手に自分を買ってもらう確率は上がります。
また、コミュニケーション能力の高い人は会話のキャッチボールがうまく、同調もできるので相手に総じて好印象を与えることができます。
ソフトスキルもアピールできる
転職できる人はコアスキルは当然のことながら、業務を推進するうえで誰もが必要となるソフトスキルに関してもアピールします。
特にマネジメント能力やプレゼンテーションなどの表現力や周囲との同調性、コミュニケーション能力などはどのような業界/職種であっても重宝されます。
職務経歴書に分かりやすくまとめて書くことも有効ですし、面接の中で質問があった際にエピソードを話せるようにしている人もいます。
計画性
長期的目標から逆算して考えている
転職できる人の最大の特徴として、キャリアの最終的なゴールをどこに置くかを決めている人が多いです。転職するときはそのゴールに向かって一歩前進するために動くことが多く、明確な目的に沿って転職しています。
経歴に一貫性がある
これも長期的な視点があるからこそ、ですが、学歴、所属してきた企業、職種、業界、など一貫性があります。必ずしも、学歴と職種が一致しているとか、同じ業界でずっとやってきた、ということではなくそれぞれで見ると、「点」の経験が最終的なゴールに向かってつながり「線」になっています。
日ごろからキャリアに関する情報収集をしている
うまく転職している人ほど転職エージェントや、採用関係者とのつながりが多く、常に情報交換や情報収集をしています。その中で良いタイミングや機会があれば動くという人が多いです。
個人プランディングしている
NewspicsやSNSで発信していると、徐々にビジネス界隈の人々の間で認知されるようになります。メディアからの取材依頼や、執筆依頼が来ることもあります。分かりやすい自分を表現するユニークな肩書でSNSで活動している人はそういったチャンスも訪れます。また、個人ブランディングに成功している人は「〇〇の分野といったらこの人」というのが分かりやすいポジションを取っています。
転職活動を効率よくこなしている
転職パートナーがいる
良い機会は人が持ってきます。転職も例外ではなく、良い案件はキャリアコンサルタントが持ってきてくれます。日ごろから親交を深めておけばいざという時に相談すると良い案件をもってきてくれたりします。良いパートナーに巡り合えると、長期的にお付き合いもでき、欠かせない存在となるでしょう。
私自身、何人か定期的にお互いの状況をアップデートしたりするコンサルタントがいます。まずは自分と相性の良いコンサルタントを見つけることが大事です。
一社一社異なる職務経歴書を作っている
同じ経歴書で複数の会社に応募することはSPAMメールを送るようなもので、相手側の気持ちになっていません。
職務経歴書を全部変える必要はありませんが、カバーレターと呼ばれる職務経歴書の表紙に、志望動機やアピールしたい経歴や専門性を応募先の会社に最適なものにしておくと書類通過率も上がります。
数をこなしている
転職ができる人は、1社受けて受からず落ち込んで転職活動を辞めるのではなく、そういうタイミングだったと割り切って次の応募に集中します。
転職はタイミングが大きいので一喜一憂せず次に進んでいきます。また、そうして数をこなしていくうちに面接の受け答えなども上達していきます。
自己理解/自己分析
自分の強みや適性を知っている
転職できる人は自分の強みに根差したキャリアの歩み方をしています。強みと弱みが表裏一体ですから、弱みを突っ込まれても強みだということをアピールできます。
自分自身の強みを日ごろから理解して強みの部分に集中した仕事を選択をする癖をつけておくと、弱みや嫌いなことをやる人生よりも相対的に仕事の充実度や活躍度が高くなります。
自分の優先順位をしっている(価値観)
強みや弱みだけでなく、自分の価値観を理解していることも、転職できる人の特徴と言えます。そもそも自分の価値観にないようなことを仕事にしたり、価値観の合わない人だらけの職場では疎外感を感じたり、ストレスの多い毎日になってしまいます。価値観は複数ありますが、金銭的なものなのか、転職における優先順位も理解したうえで転職先の選択を行っています。
妥協点を知っている
自分の優先順位をしっているということは、妥協できる点もわかっています。転職はご縁やタイミングという側面も大きいので、(もちろん主体的にそのチャンスを取りにいかなければ実現しませんが)すべてが完ぺきなポジションに巡り合えるタイミングなど早々ありません。
その中で、転職で優先したい条件と妥協しても良い点というのを整理しておきます。
転職できない人の特徴
逆に転職できない人というのはどのような特徴があるかを挙げてみました。こちらに関しても私が採用の担当者として面接をする中で共通点だと思ったことです。参考にしてみてください。
突発的に転職を考えている(無計画)
よく言えば転職に対して楽観的ともいえますが、無計画に準備もせずに転職活動に臨む人に良い結果は訪れません。たまたま相手側がどうしても来てほしい、というヘッドハントの案件だったとしても、それは相手の都合ですので自分に目的があってそのために準備して入社するわけではありません。
誘いに応じてなんとなく入ってしまった会社は、のちに後悔するケースもありますので、自分が主体性をもって準備を行ったうえで転職する形がどういうきっかけであっても望ましいです。
転職パートナーがいない
転職の際に自分一人で転職活動を行うことは、非常に効率が悪くなってしまいます。なぜなら転職エージェントなどを使えば、企業の情報収集を行ってくれますし、面接の日程調整や条件交渉などすべて任せることができるからです。
特に、応募先企業の正しい情報を知ることは最優先です。失敗しない転職のためには、企業文化やチームの雰囲気など実際に入社した時のイメージを可能な限り鮮明にしておく必要があります。
プライドが高い/完璧主義
プライドが高い人や完璧主義の人は、自分本来のSPECよりも高望みしてしまい、なかなか納得する案件が出てきません。また、条件面で譲れる部分を考えていません。
そういう人はまずは情報収集を行い自分自身の市場価値を見定めたうえでふさわしいポジションを探すべきでしょう。
一例ですが、マネージ経験のない人が、会社規模も給料もそのままでマネージャーになれることは珍しいです。マネージ経験という経験をすることが優先順位の転職の場合は、どこか譲れる条件を作っておくことで転職がより現実的になります。
目的が不明確
転職の目的がなかったり、志望動機と一致していないと、面接官側としては非常に不安が残ります。面接官の目線は、候補者に入社してもらい、活躍してもらうことです。目的があいまいで志望動機が弱いと、SPECが少し劣っているとしても志望動機のはっきりしている他候補者を優先します。それくらい志望動機は重要視されます。
転職のための準備などの努力をしない
そもそも主体性をもって転職をする人は、努力をして良い転職を実現します。努力をすることで転職の成功率は上がります。ネガティブな原因で退職したいと思い、努力もせずに次の会社を探そうとしている人は当然ですが良い結果をつかむことは難しいでしょう。
志望する会社にどうやったら魅力を伝えることができるか、という努力をした人と、すべての企業に同じ職務経歴書を送る人、とでは明確な差がでます。
まとめ
転職できる人とできない人の決定的な差は「準備」をしているかどうかです。
転職活動は、転職を真剣に考えていないころからでも準備をすることで、いざという時にすぐに動けるようになります。
それは、転職エージェントと関係性を築いて転職市場の情報収集をしたり、常に職務経歴書をアップデートしておくなど少しずつ準備することで転職ができる人になります。
そのような準備の積み重ねが、理想的な会社への就職を実現可能にするのです。