転職とキャリア構築

優秀な転職アドバイザーやキャリアコンサルタントの力量を見抜く3つのポイント

キャリア相談

今後のキャリアについて、どうしたら良いか転職アドバイザーなどの転職のプロに一度相談してみたいと思っている人もいるでしょう。キャリアに関しては、自己分析できない点があったり、どういった企業が自分のキャリアに合っているのか分からず行き詰ってしまう人も多くいます。

そこで知見豊富な転職アドバイザーからアドバイスをもらうことで、思いがけない可能性が開けたりするのです。

この記事では、転職アドバイザーと上手に出会う方法や、付き合ううえで気を付けなければいけない点について解説します。

転職アドバイザーとは?

転職アドバイザーは転職エージェントに在籍するコンサルタントのことを指します。キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントと呼ばれることもあります。エージェントによっては、転職アドバイザーが転職希望者との面談を行い、企業に紹介するの採用企業とのやり取りをする別の担当コンサルタントの場合もありますし、一人の担当者が両面見ているエージェントもあります。

いずれの場合も、転職アドバイザーは転職の相談に乗ってくれる頼もしい存在であり、転職に関する様々な悩みや疑問を解消してくれます。とはいえ、やはり自分との相性は当然あるので、できるだけ多くの転職アドバイザーと出会い、自分と相性の良い人に出会うことができれば非常に頼もしい存在となってくれるでしょう。

また、転職エージェントによっては、職種や業界特化したアドバイザーもいます。自分の業界者職種に特化した転職アドバイザーに会うことによって、より適切なアドバイスをもらうこともできます。

転職アドバイザーに支払われる報酬ついて

基本的に、転職希望者は無料で利用できます。仕組みは、転職が決まったら成果報酬として企業からフィーが支払われることになっています。転職希望者側はお金を支払う必要はありません。

転職アドバイザーに出会う2つの方法

1.転職エージェントに登録する

転職エージェントへ登録すると、登録の際に転職アドバイザーと情報を共有する機会があります。そこで、あなたの今の転職活動状況や、希望する企業についての条件などを伝え、今後どのように進めていくかを話します。

転職エージェントについてはこちらの記事もご参考ください

転職エージェントとは?利用するメリットデメリットも解説

【2023年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)

2.スカウトサイトに登録する

転職エージェントには複数に登録しないとなかなか多くのアドバイザーと話すことはできませんが、ビズリーチなどのスカウトサイトに登録すると、登録したあなたのキャリア経歴の情報をもとに、人材を探している転職エージェントのキャリアアドバイザーやヘッドハンターから声がかかり、効率よく転職アドバイザーと話す機会がもてます。また、直接採用企業から声がかかることもあります。

まずは、転職アドバイザーとの面談が設定されるのでその際に、アドバイザーの力量を見てみましょう。

また、自身の情報もその時点では匿名での公開となりますので、誰にでも個人情報が分かってしまうわけではありません。

声をかけてもらうにはビズリーチなどのサイトに職務経歴を登録しておくと良いでしょう。声がかかりますし、直接掲載されている企業の案件に応募することもできます。

スカウトサイトについてはこちらの記事もご参考ください

→ 転職で成功するにはスカウトサイトを使い倒す!

  【2023年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)

転職アドバイザーの力量を見抜く3つの方法

正しい人は誰か

自分に合わなかったり、経験値の少ない転職アドバイザーに対して時間を使う必要はありません。以下の方法で力量が大体分かりますので、見極めてあなたに合ったアドバイザーを選びましょう。

1.人材業界での経験年数と業界経験を聞く

当然ですが、入社したばかりの転職アドバイザーに的確なアドバイスは不可能です。人材業界での経験年数や携わってきた業界について聞いてみましょう。

あなたが属する業界での経験があまりない場合は、業界経験が豊富な人を希望してみましょう。

2.得意分野について聞く

その転職アドバイザーが、どういった企業のどんなポジションが得意としているのかを聞いてみましょう。あなたの希望しないポジションが得意だという人は、それ以上話しても時間の無駄になることもあります。

あなたの業界や職種の人なら知っていて当然である内容について少し深掘りした質問をして、どの程度の知見があるかを確認してみるのもよいでしょう。

3.仕事を紹介する際に気を付けているポイントを聞く

これが転職アドバイザーやコンサルタントを見極める際に最も重要なポイントです。

多くの転職アドバイザーには、目標KPIがあります。就業してもらうことはもちろんですが、一人でも多くの候補者と会い、企業に紹介することがKPIの転職エージェントもあります。

極端なケースでは、KPIを達成するためにはどんな手段も選ばないという転職アドバイザーもいますので注意しましょう。以下のようなポイントが出てくるアドバイザーは、比較的マッチングに重きを置いていると言えます。

  • 転職希望者のキャリアパスにおいてプラス経験になる仕事を紹介する
  • 企業文化とのマッチングを重視している
  • 転職希望者の重要視している項目を優先して仕事を紹介する

転職アドバイザーへの相談内容やサポート範囲について

サポート範囲

将来のキャリアパスのアドバイス

あなたがどういったキャリアパスを築けば良いかアドバイスをくれます。特に転職アドバイザーは、多くの転職希望者と面談して就業させた実績を持っているので、市場でどういった人に価値があるかをよく知っています。そういった知見に基づいて今のあなたの状況に対してアドバイスをくれるでしょう。

年収相場の情報提供

年収相場は業界、職種、職位によって相場が決まっています。転職アドバイザーが所属するエージェントの活動データをもとにアドバイスをしてくれます。あなたが所属する業界に詳しいエージェントや特化した転職エージェントのほうがより現実的な相場を教えてくれます。

業界採用動向の情報提供

今、業界でどういった企業でどのようなスキルを持った人材が求められているのか、今後必要になるスキルはどのようなものか、を教えてもらえます。ここでもその業界に特化した転職エージェントにの方がより詳しい情報を提供してくれます。

スキルアップの相談

あなたが理想とするキャリアを共有すれば、必要なスキルや資格、経験について教えてくれます。どういった職種や業界でも一定の理想的なキャリアパスは存在します。最終的なゴールを見据えたうえで今とるべきキャリアアップの選択肢を教えてくれます。

希望に合った仕事の紹介

あなたが目指すキャリアを踏まえたうえで希望条件に沿った案件を紹介してもらえます。

しっかりと条件を伝えないと適当な案件を紹介され、多くのメールを受け取ることになりかねないので、希望と優先順位はしっかりと伝えておきましょう。

企業の内情についての情報提供

実際に企業に応募するという段階では、あなたが応募する企業の企業文化、チームにどのような人がいるかなど教えてもらえます。特にその企業と密に接している転職アドバイザーはインターネット上では出回っていない企業内の情報など教えてくれることもあります。

転職アドバイザーとの付き合いで気を付ける点

すべてのアドバイスを鵜吞みにしない

転職アドバイザーは多くの転職希望者を見ているので、その知見に基づいたアドバイスをくれます。しかしながら、あなたの価値観や目的を事細かに理解しているわけではありませんので、すべてを鵜吞みにせず参考情報としておきましょう。

もちろん、一人の転職アドバイザーと長く付き合っていると、あなたの理解も深まり的確なアドバイスをしてくれるようになることもあります。そういった相性の良いアドバイザーはそうそういるわけではありませんので、基本的にはアドバイスをもらい、それに対してアクションするかどうかを決めるのはあなた次第ですので、あなたの目的にあったアクションをとるようにしましょう。

オファーレターを承諾するかどうかは自分で決める

最終的に内定を承諾するかしないかは、あたりまえですが自分で決断しましょう。

彼ら転職アドバイザーにとって、入社してもらわなければ企業からのフィーはもらえません。つまり、今まで提供したサービスに対しての料金は、あなたが企業に入社してはじめて発生するのです。

よって、内定をもらったら当然転職アドバイザーは、その企業をすすめてくると考えた方が良いでしょう。

引っかかるような点があれば、それをクリアにするように転職アドバイザーにとことん確認して良いとお思います。最終的には、自分の今回の転職目的とキャリアゴールが一致する場合にのみ、オファーレターにサインしましょう。

転職アドバイザーに関するよくある質問(FAQ)

よくある質問

Q「転職アドバイザーにこの経歴では案件を紹介するのが難しいと言われました。自分で応募するしかないでしょうか。」  小売り物流関係業務 34歳 男

A.あなたが属する業界に詳しい転職エージェントなどに登録してみましょう。そういったエージェントが分からない場合は、エージェント側から探してくれるようなサイト(スカウトサイトなど)に登録してみましょう。

Q.「給与が市場平均と比べると低いと言われました。転職を進められましたが、仕事内容には満足しているのでそこまで前向きではありません。この場合、相談した手前企業に応募した方が良いのでしょうか?」   IT企業管理職 32歳 男

A.応募する必要はありません。むしろ転職する気もないのに中途半端に応募して通ってしまうほうが後々面倒なことになる可能性もあります。転職するかしないかは、あくまであなたの希望次第です。給料が低いことよりも仕事内容を優先したいのであれば、無理に転職をする必要は全くありません。相談していたアドバイザーには、給与が今の優先順位ではない旨伝え、もう少し時間をかけて検討するといった回答で問題ありません。

Q.「未経験領域に転職したいことを伝えたところ、これまでのキャリア経験が無駄になるから考え直した方がよいと言われています。自分の信じた新しい道を行くべきか、それともこれまでのキャリアの延長で転職し、確実に価値の上がる道を選ぶべきでしょうか。」            ストアマネージャー 28歳 女性

A.転職アドバイザーの中には、案件の紹介をしやすい方に話を持っていこうとする人もいます。あなたが後悔しない道を選ぼうとしているのなら、自分が信じた道を行くべきでしょう。また、転職アドバイザーは、これまで見てきた転職希望者からの知見で、世間一般的に成功するといった目線でアドバイスをくれる傾向があります。挑戦したい人にとって背中を押してくれるようなアドバイスをくれることは稀かもしれませんので、この場合は転職アドバイザーというよりも、身近な友人や話を理解してくれる身内などに相談することをおすすめします。

まとめ

転職アドバイザーの能力は人によってまちまちです。経験が浅く、あまり的確なアドバイスができないアドバイザーもいれば、あなたのことをよく理解してキャリアに対しての的確な示唆を与えてくれる人もいるでしょう。

良い転職アドバイザーに会えば、キャリアの方向性が変わるようなアドバイスがもらえたり、大きなキャリアチェンジになるような案件に出会い、キャリアが開けることもあります。

自分から可能性を閉じず、多くのアドバイザーに会い可能性を広げましょう。

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