転職ノウハウ

【徹底比較】戦略コンサル vs ITコンサル vs 総合コンサル|仕事内容・年収・向いている人の特徴とは?

戦略/IT/総合コンサルの仕事と適性

コンサルティング業界に興味があるものの、「戦略コンサル・ITコンサル・総合コンサルのどれを選ぶべきか?」について迷う人もいるのではないでしょうか。

それぞれの業界で求められるスキルや仕事内容は大きく異なります。本記事では、それぞれの違いを徹底比較し、自分に合ったコンサル業界を見つけるためのポイントを解説します。

戦略コンサル vs ITコンサル vs 総合コンサルの違い

コンサル業界にはさまざまな分野があり、それぞれ求められるスキルや仕事内容が異なります。特に戦略コンサル、ITコンサル、総合コンサルは転職市場でも人気のある領域です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

(1) 戦略コンサルとは?

概要: 企業の経営戦略、新規事業開発、M&A戦略など、経営層が直面する最重要課題を解決する役割を担う。

具体的な業務:

  • 企業の中長期戦略の策定
  • 事業の成長戦略や新規事業開発
  • M&A(企業買収・統合)戦略の立案
  • 市場分析・競合調査・ファイナンス戦略

メリット:

  • ✔ 経営視点を鍛えられる
  • ✔ 高年収(新卒でも800万以上)
  • ✔ 大手企業・経営層と直接関わる機会が多い

デメリット:

  • ✖ 激務(長時間労働が基本)
  • ✖ 高度な分析力・論理思考が求められる
  • ✖ 転職難易度が非常に高い(MBAや高学歴が有利)

代表的な企業:

  • マッキンゼー
  • BCG
  • ベイン
  • ローランド・ベルガー

(2) ITコンサルとは?

概要: クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、ITシステムの導入や最適化を行う。

具体的な業務:

  • DX戦略の策定
  • ERP(基幹システム)導入支援
  • ITインフラの最適化
  • クラウド移行・データ分析支援

メリット:

  • ✔ ITスキルがあれば未経験でも転職しやすい
  • ✔ 案件によってはワークライフバランスが良い
  • ✔ デジタル化が進む中で需要が拡大中

デメリット:

  • ✖ クライアントのITリテラシーによって難易度が変動
  • ✖ 技術的知識が求められる(プログラミング知識があると有利)
  • ✖ 戦略コンサルほどの年収アップは見込めない(ただし経験を積めば1000万以上も可能)

代表的な企業:

  • アクセンチュア
  • IBM
  • デロイト
  • 野村総研(NRI)

(3) 総合コンサルとは?

概要: 戦略、IT、業務改善など、クライアントの幅広い課題に対応する。

具体的な業務:

  • 企業の業務プロセス改善
  • コスト削減・収益向上の提案
  • 組織改革・人材マネジメント戦略
  • クライアント企業の経営支援全般

メリット:

  • ✔ 未経験からの転職がしやすい
  • ✔ 戦略、IT、業務改善の経験を幅広く積める
  • ✔ 企業の実務に近い支援ができる

デメリット:

  • ✖ 専門性が深まりにくい(特化型ではない)
  • ✖ 年収は戦略コンサルよりやや低め
  • ✖ クライアント企業の内部業務に踏み込むため、地道な仕事も多い

代表的な企業:

  • PwC
  • アビーム
  • KPMG
  • EY

(4) 3つのコンサル業界の違い(一覧表)

戦略コンサル vs ITコンサル vs 総合コンサルの違い
項目戦略コンサルITコンサル総合コンサル
主な業務内容経営戦略立案、新規事業開発、M&ADX戦略、システム導入支援、ITインフラ改善戦略・IT・業務改善など総合支援
クライアント層経営層(CEO・役員)企業のIT部門・DX推進チーム企業の各部門(経営・IT・業務)
求められるスキルロジカルシンキング、データ分析、仮説構築力IT知識、プロジェクトマネジメント、システム導入経験総合的な問題解決力、適応力、業界知識
年収の目安800万〜2000万円600万〜1500万円500万〜1200万円
激務度高い(長時間労働)中〜高(案件による)中(バランス型)
未経験の転職難易度非常に高い(MBA・高学歴者が有利)中(ITスキルがあれば有利)低〜中(異業種転職がしやすい)
代表的な企業マッキンゼー、BCG、ベインアクセンチュア、IBM、デロイトPwC、アビーム、KPMG

向いている人診断【チェックリスト】

「どのコンサル業界が自分に合っているかわからない…」という方のために、簡単なチェックリストを用意しました。

戦略コンサル向きの人

  • 数字やデータを使って論理的に考えるのが得意
  • 高度な問題解決に挑戦するのが好き
  • 経営視点でビジネスの全体像を見たい

ITコンサル向きの人

  • テクノロジーに興味があり、最新のDX動向に敏感
  • プログラミングやシステム開発の知識がある(または学びたい)
  • クライアントと技術的な課題を一緒に解決するのが好き

総合コンサル向きの人

  • 企業の様々な課題を解決する仕事がしたい
  • 1つの専門領域にこだわらず、幅広く関わりたい
  • 業界知識を活かしてクライアントに貢献したい

コンサル業界ごとのキャリアパス

コンサル転職後のキャリアは、選んだ業界によって大きく異なります。それぞれのコンサル業界での典型的なキャリアパスを紹介します。

(1) 戦略コンサルのキャリアパス:経営層を目指すルート

キャリアの流れ:

  1. アナリスト / コンサルタント(1〜3年)
    • 業界・市場分析、経営課題のリサーチ、資料作成。
    • ケースチームの一員として、仮説検証・提案を行う。
  2. マネージャー(3〜6年)
    • クライアントとの折衝、プロジェクト管理を担当。
    • 戦略提案のリード役として活躍。
  3. ディレクター / パートナー(6〜10年)
    • 企業の経営層と直接関わり、戦略立案を主導。
    • フィー獲得や新規案件開拓などビジネスデベロップメントにも関与。
  4. CxO(10年以上) or 独立
    • 事業会社の役員(経営企画・CSOなど)として転職。
    • 自らコンサルファームを立ち上げる人も多い。

向いている人:

  • 高度な分析力を活かして経営層と対話したい人。
  • 将来的に事業会社の役員や起業を目指す人。

(2) ITコンサルのキャリアパス:DX・テクノロジー専門家への道

キャリアの流れ:

  1. アソシエイト / コンサルタント(1〜3年)
    • ITシステム導入やクラウド移行プロジェクトに関与。
    • 技術調査や要件定義のサポートを行う。
  2. シニアコンサルタント / マネージャー(3〜6年)
    • DX戦略やシステム最適化のリード。
    • クライアントとの折衝、プロジェクト管理を担当。
  3. シニアマネージャー / ディレクター(6〜10年)
    • IT戦略コンサルの専門家として、企業のデジタル変革を推進。
    • クライアントのCTOレベルと直接交渉。
  4. CTO / DX推進責任者(10年以上)
    • 事業会社のデジタル部門責任者(CTO・CDO)として転職。
    • フリーランスや独立ITコンサルとして活躍する道も。

向いている人:

  • IT分野の知識を活かして、デジタル戦略を支援したい人。
  • システム開発経験を活かして上流工程に関わりたい人。

(3) 総合コンサルのキャリアパス:業界専門家 or 事業会社転職の2パターン

キャリアの流れ:

  1. アナリスト / コンサルタント(1〜3年)
    • 業務改善やコスト削減のプロジェクトに参加。
    • クライアントの業務プロセスを分析し、改善提案を行う。
  2. マネージャー(3〜6年)
    • プロジェクトの全体管理を担当し、クライアントとの折衝を行う。
    • 業界ごとの専門性を深めるフェーズ。
  3. シニアマネージャー / ディレクター(6〜10年)
    • クライアントの業界特化型コンサルタントとして活躍。
    • 企業の業務改革、組織改革のリーダーを務める。
  4. 事業会社転職 or 専門領域で独立(10年以上)
    • コンサルで培った知識を活かし、事業会社の経営企画・業務改革担当へ転職。
    • 特定の業界に精通したコンサルタントとして独立。

向いている人:

  • 特定の業界に興味があり、その分野の専門家を目指したい人。
  • 企業の業務改善や組織改革に関わりたい人。

どのコンサル業界が将来性が高い?

日本のコンサルティング市場は2022年度に約1.8兆円に達し、前年と比較して16%増加しました。*この成長は、企業の経営課題の多様化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、コンサルティングサービスの需要が高まっていることに起因しています。

また、IT・DXコンサルティングの分野では、クラウド、AI、データ活用といった先進技術の需要が急拡大しており、業界全体の年平均成長率(CAGR)は約10%と見込まれています。特に、AI技術の進展によってAIコンサルティング市場も拡大しており、2024年には年間収益が24億ドルに達する**予測です。

全体として、コンサル業界は今後も成長が見込まれるが、各分野ごとに求められるスキルが高度化しているため、専門性の強化が鍵となります。それぞれの業界のポイントについて記載しておきます。

  • 戦略コンサル: グローバル企業やスタートアップの支援ニーズが拡大中。デジタル化に伴い、IT・データ分析スキルが求められる。競争が激化しているものの、優秀な人材には引き続き高い需要がある。

  • ITコンサル: DX(デジタルトランスフォーメーション)の波に乗り、成長市場。AI、クラウド、データ活用の専門性が重要。特に、デジタル戦略やAIコンサル分野は急成長中。

  • 総合コンサル: 企業の業務改善・コスト削減のニーズは今後も継続。特定の業界に特化した知識があれば安定したキャリア形成が可能。中堅企業向けの支援も増加しており、長期的に需要が続く見込み。

(*=コダワリビジネスコンサルティング「日本のコンサルティング市場規模と将来予測」の2023年版)

(**=ARKコンサルティング予測)

どのキャリアパスを選ぶべき?

目指すキャリアパスおすすめのコンサル業界
経営戦略を学び、将来CxOや起業を目指したい戦略コンサル
ITスキルを活かし、DXのリーダーになりたいITコンサル
幅広い業界の業務改善に携わり、事業会社に転職したい総合コンサル

自分のキャリアゴールに合わせて、どのコンサル業界を選ぶか決めましょう!

未経験からコンサル転職を成功させた事例を紹介し、それぞれの成功要因を分析します。

ケース1:事業会社の経営企画 → 戦略コンサル

背景:

  • 30代前半、国内大手メーカーの経営企画部門で5年以上の経験。
  • 経営戦略やM&A案件に関わる機会が増え、より高度な戦略立案に携わるために転職を決意。

成功要因:

業界研究を徹底: コンサルティングファームごとの強みやカルチャーを分析し、最適な企業を選定。

ケース面接の猛特訓: 50問以上のケース問題を解き、論理的思考力を鍛えた。

現職の経験を強みに: 経営分析や競争戦略の実務経験をコンサルタントとしての適性と結びつけてアピール。

結果:

  • 外資系戦略コンサルファーム(BCG)に転職成功。
  • 入社後、新規事業開発のプロジェクトにアサイン。

ケース2:エンジニア → ITコンサル

背景:

  • 20代後半、システム開発エンジニアとして5年勤務。
  • クライアントの要件定義やプロジェクト管理に関与し、より上流工程に携わりたいと考え転職を決意。

成功要因:

ITスキルを武器に: クラウド、データ分析、AIの知識を活かし、ITコンサルとしての価値を明確に。

プロジェクトマネジメント経験を強調: SIer時代のプロジェクト管理スキルを活かし、即戦力としてのアピール。

実際の課題解決事例を準備: これまでの業務でシステム改善を実施した経験を具体的に説明。

結果:

  • 大手ITコンサルファーム(アクセンチュア)に転職成功。
  • DX推進プロジェクトに従事し、業界知識を深めながらキャリアアップ。

ケース3:営業職 → 総合コンサル

背景:

  • 30代前半、法人向けのソリューション営業を7年間経験。
  • 顧客の業務改善に深く関与する中で、コンサルタントとして体系的な支援を行いたいと考え転職を決意。

成功要因:

顧客折衝力を強みに: クライアントとの長期的な関係構築スキルをアピール。

業務改善の実績を活用: 営業時代に提案した業務フロー改善やコスト削減策の成功事例を強調。

資格取得で補強: 中小企業診断士を取得し、ビジネス課題の解決力を証明。

結果:

  • 総合コンサルファーム(アビームコンサルティング)に転職成功。
  • 企業の業務改革プロジェクトに従事し、営業経験を活かしてクライアントとのコミュニケーションを担当。

共通する成功のポイント

✔ 業界知識を徹底的に学ぶ: コンサル業界のトレンドや主要なフレームワークを理解。 ✔ 自身の強みをコンサル業務に結びつける: これまでの経験がどのようにコンサルタントとして活かせるかを明確にする。 ✔ ケース面接の準備を怠らない: ケース面接は未経験者の転職において大きなハードルとなるため、徹底的に練習。

未経験からでも適切な準備と戦略があれば、コンサル業界への転職は可能です。

コンサル業界ごとの転職成功率と難易度

コンサル種別転職成功率難易度
戦略コンサル低(10〜20%)高(MBA・トップ校出身者が有利)
ITコンサル中(40〜50%)中(ITスキルがあると有利)
総合コンサル高(50〜70%)低〜中(未経験者でも挑戦可能)

【データで比較】コンサル業界のリアル

コンサル業界の実態を、年収・残業時間・昇進スピードといった客観的データを基に比較します。

平均年収の比較(入社5年目の目安)

  • 戦略コンサル:平均1200万円(トップ層は2000万円以上)
  • ITコンサル:平均800万円(経験者は1000万円超え)
  • 総合コンサル:平均700万円(マネージャー以上で1000万円超)

戦略コンサルは報酬が高い反面、競争が激しく昇進が厳しい傾向があります。ITコンサルは技術スキルを持つ人にとって安定したキャリアパスとなり、総合コンサルは経験を積むことで業界特化型の高収入ポジションへ進むことが可能です。

平均残業時間(繁忙期・通常期の比較)

  • 戦略コンサル:通常60〜80時間/月、繁忙期100時間超えも
  • ITコンサル:通常40〜60時間/月、プロジェクトによっては長時間労働あり
  • 総合コンサル:通常30〜50時間/月、比較的ワークライフバランスが取りやすい

ITコンサルはプロジェクト次第で残業時間が大きく変動するため、勤務環境は個々の案件に依存します。総合コンサルはワークライフバランスが比較的取りやすいものの、クライアントの都合で一時的に忙しくなることもあります。

昇進スピード(目安)

  • 戦略コンサル:最短3〜5年でマネージャー、10年以内にパートナーも可
  • ITコンサル:5〜8年でマネージャー、10年以上でシニアマネージャー以上
  • 総合コンサル:5〜7年でマネージャー、業界特化型のシニアコンサルへキャリアアップ

戦略コンサルは成果主義のため、実力次第で急成長が可能ですが、求められるレベルが非常に高いため脱落する人も多いです。ITコンサルは技術力とプロジェクトマネジメント能力が評価されるため、実務経験を積むことで安定した昇進が可能です。

業界ごとの離職率(目安)

  • 戦略コンサル:20〜30%(激務とプレッシャーによる離職多し)
  • ITコンサル:10〜20%(プロジェクトの過酷さ次第)
  • 総合コンサル:5〜15%(業界特化して長く働く人も多い)

戦略コンサルはプレッシャーが大きく、数年で転職するケースが多いですが、その後のキャリアに大きなプラスとなるため、事業会社のCXOや独立コンサルとして成功する人が多いです。ITコンサルは技術スキルが身につくため、転職市場での評価が高く、キャリアの選択肢が広がる業界です。

よくある質問(FAQ)

コンサル業界についてよくある質問とその回答をまとめました。これからコンサル転職を考えている方や、業界の違いについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。

Q1. コンサル転職は未経験でも可能ですか?

A. 可能ですが、業界によって難易度が異なります。戦略コンサルは特に未経験からの転職が難しく、MBAや高度なビジネススキルが求められます。一方、ITコンサルや総合コンサルは、前職での業務経験や特定のスキル(IT知識、業務改善経験など)を活かせば、未経験でも十分に転職可能です。

Q2. 戦略コンサルとITコンサル、どちらの方がキャリアの選択肢が広がりますか?

A. 戦略コンサルは経営層との直接的なやり取りが多いため、CxOや事業会社の経営企画職への転職がしやすいです。一方で、ITコンサルはDXの推進や技術の進化とともに成長が期待される分野であり、ITスキルを活かして企業のDX推進担当やCTO候補になる道もあります。

Q3. 文系でもITコンサルになれますか?

A. 文系でもITコンサルへの転職は可能ですが、最低限のITリテラシーが求められます。クラウド、データ分析、プロジェクトマネジメントの基礎知識を学ぶことで転職成功率が上がります。AWSやPythonの学習、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の経験があると有利です。

Q4. コンサル業界の働き方はどのように違いますか?

A. 戦略コンサルは短期間の高難易度プロジェクトが多く、プレッシャーが強いですが、高額報酬が期待できます。ITコンサルはプロジェクトベースで進行し、テクノロジーの進化とともにスキルが求められるため、技術知識のアップデートが必須です。総合コンサルは業務改善やコスト削減などの長期的な支援が多く、クライアントとの関係が深くなる傾向があります。

Q5. 総合コンサルは将来性がありますか?

A. はい。企業の業務改善やコスト削減のニーズは今後も継続するため、特定業界に精通した専門家としてキャリアを積むことで長期的な活躍が可能です。特に、ESG(環境・社会・ガバナンス)コンサルティングやデジタル人材の育成など、新たな分野が成長中です。

Q6. コンサル転職の際に有利な資格やスキルは?

A. 戦略コンサルではMBAや公認会計士(CPA)、ファイナンス系の資格(CFA)などが評価されます。ITコンサルはAWS認定資格、PMP(プロジェクトマネジメント資格)、データ分析関連の資格が有利です。総合コンサルは中小企業診断士やリーンシックスシグマ(業務改善手法)が役立つ場合があります。

Q7. コンサルの転職で失敗しないためのポイントは?

A. 業界研究を徹底することが重要です。特に、各コンサル業界の業務内容や働き方を理解し、自分の適性とマッチするかを確認してください。また、ケース面接対策を十分に行い、論理的思考力を高めることも成功の鍵です。

Q8. コンサル業界の平均的な転職年齢は?

A. 戦略コンサルは20代〜30代前半の若手が多く、特に30代半ば以降の未経験者の転職は難易度が高くなります。一方、ITコンサルや総合コンサルは30代〜40代でも転職事例が多く、前職の経験を活かしてマネージャー職として採用されるケースもあります。

Q9. コンサル転職後にどのようなキャリアアップが可能ですか?

A. 戦略コンサル出身者は、外資系企業やスタートアップの経営幹部(CxO)になるケースが多く、独立して起業する人もいます。ITコンサルは企業のCTOやDX推進責任者、総合コンサルは業界特化型の経営企画・事業開発職へ転職するパターンが多いです。

Q10. コンサル転職後の年収アップはどれくらい期待できますか?

A. 戦略コンサルは未経験でも800万〜1000万円、マネージャークラスで1500万円以上が期待できます。ITコンサルは600万〜900万円スタートが一般的で、経験を積むと1000万円超えも可能です。総合コンサルは500万〜800万円スタートですが、業界専門知識を活かせば年収1000万円以上も狙えます。

コンサル業界は非常に魅力的なキャリアですが、自分の適性や将来のキャリアプランに応じて最適な選択をすることが重要です。

まとめ & 次のステップ

本記事のポイントまとめ:

  • 戦略コンサル → 高収入だが激務。経営層との対話力が必要。
  • ITコンサル → DX需要が高く、将来性あり。技術力を活かせる。
  • 総合コンサル → 幅広い分野に関わり、業界特化型キャリアを築きやすい。

まずは自分に向いているコンサル業界を見極める

転職エージェントに相談し、適した求人を探す

    ➡ コンサル転職に強い転職エージェント5選

面接対策を進め、業界特有のスキルを習得する

    ➡ コンサル転職の面接対策ガイド

平均年収の比較

  • 戦略コンサル:平均1200万円(トップ層は2000万円以上)
  • ITコンサル:平均800万円(経験者は1000万円超え)
  • 総合コンサル:平均700万円(マネージャー以上で1000万円超)

平均残業時間

  • 戦略コンサル:60〜80時間/月(繁忙期は100時間超も)
  • ITコンサル:40〜60時間/月(案件次第で変動)
  • 総合コンサル:30〜50時間/月(比較的ワークライフバランスが取りやすい)

この記事を書いた人

👤 ムトケン(BtoC消費財領域マーケター)

転職歴5回。外資系や日系企業のBtoC消費財業界でマーケティング戦略を牽引し、某コスメ企業デジタル総括・デジタルマーケティング・小売DX・人材業界のマーケティング責任者を歴任。 現在は某コスメ企業のデジタル総括を務め、採用側として10年以上の実績を持つ。転職市場・キャリアアップのトレンドに精通し、日経新聞一面でのインタビュー実績もあり。 「企業が求める人材とは?」「キャリアを成功させる転職戦略」など、マーケティング視点を活かした実践的な転職ノウハウを発信。

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