転職ノウハウ

転職後馴染めない原因と7つの解決方法(状況別)

馴染めない

転職後新しい職場に期待を持ちながらも、一方で馴染めるかどうか不安を感じている人も多い事でしょう。

あるいは、入社後少し経つけれども、馴染めていないと思っている人もいるはずです。じつは後に示すデータのとおり、就業直後の環境での不安を感じることは当然のことなのです。この記事では、その不安の原因と不安を解消する方法について紹介していきますので、少しでも早く転職後馴染むための参考にしていただければ幸いです。

転職後馴染めなくて辞めたいと思う人は多い

転職後馴染めず辞めたいと思ったことのある人はこんなに多い

転職経験者に対してのアンケート調査(リクルートエージェント)によると、転職後職場に馴染めなくて辞めたいと思ったことがある人は全体の64%いるという調査結果が出ています。

馴染めなくて辞めたいと思った比率

転職後馴染めなくて辞めたいと思った理由

こちらは、転職後馴染めなくて辞めたいと思った理由の調査結果になります。上司同僚との人間関係が悪いことが75%と非常に多くなっています。のちにこれらの辞めたいと思った人の46%は辞めたいと思わなくなったという結果も出ていました。

辞めたいと思った理由

転職後馴染めなくて辞めたいと思った理由が解消された理由

こちらはその辞めたいと思わなくなった46%の人々の解消された理由データになります。

辞めたいという気持ちが解消された理由

「職場のルールを把握するようにした」「わからないことがあれば周りの人に聞くようにした」という上位の結果を見ると自分から分からないことを積極的に解消した姿勢が見えます。

また、3位でも人間関係を良くするためにコミュニケーションを取るという行動に出ていることが分かるでしょう。

転職後馴染めないという不安は誰にでもある

転職後1カ月以内に不安を感じたことがある人が全体の77.4%、ということがDODAによる調査により分かっています。

転職後不安を感じた人とその時期
参照元:DODA「転職後の不安に関する調査」

→最も不安を感じていた時期データからは「全体の86.8%が一カ月以内に不安を感じている。」「その後は不安に感じる割合は少なくなる」といったことが読み取れます。

転職後不安を感じていた内容

不安に感じていたこと
参照元:DODA「転職後の不安に関する調査」

その後、不安が解消した人は全体の74.9%、解消しなかった人は25.1%、不安が解消した人のうち60.1%が半年以内に不安が解消したと言っています。また、半年~1年5.3%、それ以降9.5%となっています。

不安解消した人の解消時期
参照元:DODA「転職後の不安に関する調査」

転職後に馴染むため7つの実践すべきこと

1. 入社直後はなるべく出社する

リモートワーク環境下でも、なるべく週に何回かは出社するようにしましょう。

特に入社後間もなくは対面で話をすることは重要で、オンラインで会話するのとではやはり対面の方が親近感が生まれ関係構築もしやすくなります。

2. コミュニケーションをまめに取る

分からないことがあれば、自ら周りの人に聞くようにしましょう。

最初は分からないことを聞くことはおかしなことではありません。聞くタイミングや聞き方に配慮をもてば周りの人もあなたに教えてくれるでしょう。

3. 仕事を頼んでもらいやすくする

無理は禁物ですが、最初のうちはどんな仕事も引き受けてみましょう。

転職してきたばかりの人にいきなり無茶な仕事を依頼する人は早々いないはずなので、最低限できることは引き受けると人と関わる機会も多くなります。

また、積極的にで仕事があれば声をかけてほしいと伝えるようにしましょう。

4. 人の趣味や出身地などを覚える

最初入社したころは、社内で頻繁に自己紹介をします。メンバーの趣味や経歴など自分と共通点があったり、興味深い内容があれば覚えておき、後々話題にしてみましょう。

共通点があると人間は急に親近感を覚えます。1つの話題を共有することで関係構築ができることもありますので、自己紹介の際にメモを取ったりしてなるべく覚えておくようにしましょう。

5. 笑顔で話しかけやすい印象

心理学的に人間は笑顔の人に好印象を抱きます。新しく入ってきた人で毎日笑顔でやってくる人と、うつむき加減で暗い雰囲気を醸し出している人、どちらの人に好印象を抱くかは想像し易いと思います。

無理をする必要はありませんが、できる限り自然な笑顔を心がけておくと良いでしょう。

6. 人の話をよく聞く

笑顔の三人

最初はどんな人の話もよく聞いてみましょう。

どんな人にも必ず「承認欲求」がありますが、「話を聞く」という行為もその人を承認する行為です。よって、「自分の話をよく聞いてくれる人」=「承認してくれる人」となります。

また、どんな人の話も公平に聞く態度が第三者にも好印象を与えることもありますので、心掛けておきましょう。

7. 謙虚にふるまう

例え管理職など上の立場での入社だったとしても、どんな立場の人にも敬意をもって接する事は大切です。

私がいままで見てきた転職者で失敗して居場所のなくなっているような人は、入社してなんの信頼もない状態でもとからいるメンバーに横柄なふるまいをしたり、高圧的な態度で接する人たちでした。

当然ですが最初からそのような態度では信頼を得ることができません。最初の印象は悪い印象として長く残り、結果的にメンバーがついてこないという結果に陥ることがあります。

馴染めない場合の対応方法(状況別)

新卒あがりのプロパー社員が強い会社

このケースは「豪に入ったら豪に従え」の通り、まずはその会社にあるルールを理解し、守ることが重要です。そしてそのルールに則り仕事を行い実績を積んでこそ信頼が生まれます。

「前の会社のルールの方が効率的だからそっちのやり方でやりたい」「もっと新しいやり方を知っている」などあるとは思いますが、主張するのは信頼を得てからです。まずは、その会社にもともとあるルールに基づいて仕事をすすめることで、職場に馴染んでいきましょう。

新しいことを推進するのに周りの風当たりが強い

ジョブ型雇用が国内で推進されるようになり、あらたにデジタル化やDXなど新しい部隊を外部から採用するケースが増えてきました。

そのようなケースで入社した際は、まずはその会社のビジネスをけん引してきたプロパーの社員に敬意を示すことを忘れてはいけません。新しいことを推進することは、これまでの歴史を否定することではありません。

「この会社をよくしたい」という一貫した姿勢を見せながらも、もともといる社員の人たちも会話に巻き込みながら進めていく必要があるでしょう。

そして、元いる社員の声を聞き、本当にビジネスに必要な要件が何かを見極めながら進めていくことで、職場の人たちと馴染んでいくことの近道になるでしょう。

上司や同僚との性格の不一致

人それぞれ性格が違うので合う合わないはどんな職場に行っても起こりうることです。

合わない人と一緒に働かなければいけないことは事実なので、一定の割り切りをしましょう。

人はコントロールできませんし、変える事ができるのは自分の行いだけです。人を強引に変えようとするのではなく、人によって最適なコミュニケーションの取り方を見つけることです。また、合わない人とは適切な距離感で接するということも大切です。

年代が違う人の多い職場

世代の違い

 まずは年代が違ってもいろんな人の話を聞いてみることが大切です。世代がかなり下の人でも意外と自分が通った道と同じような趣味をもっていたり、考え方を持っていたりします。年配の方は、自分より様々な経験をしているので、興味深い人生経験の話をしてくれるでしょうし、若い世代でも自分と同じ価値観を持った人に会うこともあります

まず最初は、目の前にいるその人に興味を持ち、話を真摯に聞いてみることで、馴染むきかけになるのではないでしょうか。

まとめ

『転職後馴染めない』というのは、多くの人が転職後に感じることです。

転職後1カ月くらいで馴染めないと諦めてしまうのは、時期尚早です。その会社の文化を受け入れ、豪に入れば豪に従うことも必要です。

馴染む方法を挙げましたが、その多くはコミュニケーション部分にあります。まずは職場の人とコミュニケーションをなるべく取るようにしてみましょう。

某米国大学の調査では、親近感というのは接触頻度で決まると言います。なるべくまめにコミュニケーションを取り、名前を覚え、その人の趣味を話題にする、など細かいことを意識していけば、徐々に馴染んでいけるでしょう。

馴染むというのは、ある決まったタイミングで馴染むものではありませんので、気が付いたら馴染んでいるものです。

1年経っても馴染めない場合は企業文化が合わない可能性が高いと思った方が良いでしょう。身近な人や転職コンサルタントに相談してみて、転職の選択肢を考えるのもありでしょう。

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