外資系への転職

20代で外資系企業に転職するならおすすめのキャリア戦略とは?外資系企業の実態やメリットデメリットも

外資系企業

「20代のうちに外資系企業にチャレンジしておけばよかった・・・」このように後悔しているのは他でもない私です。30代半ばにようやく外資系企業に行きましたがそこで世界が広がり衝撃を受けました。

もしあなたが20代で外資系への転職に興味があり、疑問点や不安、メリットデメリットが知りたいなら、この記事でクリアにしてもらいたいと思います。ぜひご参考ください。

外資系企業がなぜ20代にあっているか

20代で専門性を身に付けることができる

外資系企業では日本でも近年一人ひとりが何かの専門家として採用されますので、採用の際は「ジョブディスクリプション(職務記述書)」と呼ばれる自分の職務領域について詳細が記載されたものが存在します。それに基づいて日々の業務を実施することになります。

そのため、新卒採用は基本的にあまり行っていませんが、20代であればポテンシャル採用という枠があり、未経験でも外資系企業に入り専門性を磨くことができます。これは20代にとって大きなメリットです。

グローバルで普遍的なコミュニケーション能力を身に付けることができる

グローバルではコミュニケーション能力が非常に重要なスキルとなります。ビジネスにおいて重要なハードスキルだけでなく、ソフトスキルは重要視されます。ソフトスキル(参考URL)とは、業務を遂行するうえで必要となるスキルのことで、その中でもコミュニケーション能力はどのような職種であっても重要と見なされます。

外資系企業で働くことで、そのコミュニケーションスキルを身に付けることができます。

意識の高い人が多い

外資系企業には上昇志向の人が多く在籍しています。多くの人はポジティブなマインドセットを持っていて、仕事に対しても意欲的で、明確に自分の目標をもって働きに来ている人が多くいます。そういった人々に囲まれることで良い刺激を受けるでしょう。

反面プライベートも楽しもうとしている人たちなので、全体として人生を充実したものにしようという気概の人が多いのも特徴です。残業もできるだけしません。グローバルで見ると当たり前のことですが、長く伝統的日本企業で残業に追われてきた人にとっては衝撃を受けるかもしれません。

外資系企業の実態

外資系チーム

成果主義の実態

成果を挙げられないとクビになるのが外資系という噂を耳にすることがあると思いますが、外資系と言えど日本の雇用制度上で働くことになるので、基本的には従業員が懲戒解雇のように、違法な行為をしない限りは一方的にクビにすることはできません。できるとしたら、条件付きの退職勧告です。

これは”Retirement Package”と言ってまとまったお金をもらって退職させるといったことは会社都合の場合はありえます。また、何度かの警告を経て退職してもらうといった会社もありますが、あくまで本人が同意してサインをした場合にとなります。

英語力の必要性の実態

英語力の必要性は主に以下2つの要因によって決まります。

1.その外資系企業の成熟度 2.職位 

それぞれについて解説してみたいと思います。

1.その外資系企業の成熟度

まだ日本にきて間もない企業は、本国と密に会話をしながらビジネスを推進するため、本国と細かくコミュニケーションを取る必要があります。カントリーマネージャーと呼ばれるその国の責任者も、本国の人がアサインされているケースが多く、担当レベルでも必要に応じて英語でコミュニケーションを取る必要があるため英語力がビジネスレベル以上ないと厳しいでしょう。

これがある程度成熟してくると、カントリーマネージャーがより日本マーケットに精通した日本人がアサインされることになったりして、日本語でコミュニケーションがされることになると、担当レベルの人々は日本語でも会話ができるということになります。

2.職位

管理職以上になると、本国のリージョンを管理している責任者と直接会話をする必要があります。そのためビジネスレベルの英語力は必須となります。

また、一般的に外資系企業の上層部は英語含めコミュニケーション能力が高い人が抜擢されます。それくらいコミュニケーションは大事で、ビジネスを進めるうえで必須だからです。将来部長職以上を目指したいという方は、できれば英語はビジネス以上、日々のコミュニケション能力を鍛錬しておくことが重要です。

それくらいの職位になってくるとネットワーキングなどのイベントもよくあるので、そういった場に慣れておくことも大事です。

いずれにしても、20代のころから英語を使う環境に身を置くことで、英語でグローバルにコミュニケーションについて学ぶことができ、後のキャリアにおいての大きな強みとなります。

給料の実態

外資系での給与も日系企業同様「ベース企業+賞与」が基本的な年収の内訳となりますが、ベース給与の割合が多いことが特徴です。

賞与は一般的に給与の10%程度となりますので、全体としての給与の幅が大きくぶれることがありません。よって確実な取り分としては日系企業よりも多くなります。

また、専門家としての給与が市場平均その専門家に見合った給与がオファーされます。採用人事側は、オファーを出す際に、前職の給与だけでなく市場の平均データなどをもとにしています。もちろん、欲しい人材であれば平均給与以上を出すこともあります。

気を付ける点は、福利厚生があまりないところです。長く日本にいる外資系企業はそれなりに充実しているところもありますが、あまり期待ができません。住宅手当などはもってのほかです。その分ベース給与額で補っていると言えます。

外資系企業の文化に合っている20代はどういう人?

グローバルに働きたい

「グローバルに世界のいろいろな人と働きたい」「英語を使いたい」という願望がある人は、当然ですが外資系企業に行くと一番近道です。まず、その企業の本国の人とのコミュニケーションが発生しますし、他のリージョンの人々ともかかわる機会もあります。こうやって、グローバルで必要なコミュニケーション能力を培うことができます。

自分の実力を試したい

外資系企業には成果次第で昇格や昇給がある会社が多く存在します。KPIが明確なので結果が出ないと厳しい環境とも言えますが、年功序列の文化が残っている企業に疑問を感じていたような人にはあっているでしょう。こういった正当な評価を受けたいという人にとっては、年齢や経験に関わらずフェアな環境なのが外資系企業です。

また、成果をあげれば日系企業ではありえないくらいのインセンティブが支給される外資系企業も少なくありません。

専門家としてキャリア形成したい

グローバルに見ると、日本のような総合職という専門性を持たないポジションで入社している人はむしろ珍しくジョブ型雇用が基本線です。ジョブ型雇用のように専門性を持てば、需要が高い分野では、自分の腕一つで色いろな会社を渡り歩いていけるので、プロフェッショナルを目指す人にはおすすめのキャリアの作り方です。

20代で外資系企業に行くとどういったキャリアパスがあるか

キャリアパス

外資系の昇給のステップはある程度ステップが決まっています。企業の規模によって、各ステップがより細かい段階に分かれることもありますが、大体こういう感じで昇給します。

外資系のキャリアパス パターン①「管理職」

Associate(見習い)→Specialist(専門家)→Managerマネージャー→Directorダイレクター(部長)→VicePresident(事業部長)→それ以上の役員や取締役

外資系のキャリアパス パターン②「エキスパート」

Associate(見習い)→Specialist(専門家)→Expertエキスパート

20代で外資系企業に行き、専門性のないところからスタートする場合はいわゆるAssociate職から始まり、徐々にステップアップして、Specialistという専門家になります。そこからは自分の適性によって、マネージャーになるのか、それとも自分の専門性をとにかく深掘りしたいという人やピープルマネジメントが苦手な人はExpert(エキスパート)というポジションもあります。大体30代の間に、自分自身がマネージャーになるかエキスパートになるかを選択することが一般的です。

この基本的なキャリアパスを理解しておくと、どこをゴールとするか、を考えることができますし、何歳でどのような経験が必要かがクリアになります。

また、日本でいうベンチャー企業のように、外資系企業においても設立されて間もない会社であるほど、若い人でも主要ポジションに抜擢されやすい風潮があります。

20代の人におすすめしたいキャリアの歩み方

「誰もが知る大手企業で専門性を構築」 このような会社で経験をしておくと間違いなくスキルもあるであろうというイメージがつくので、後々どんな会社にでも行きやくすくなります。

グローバルのキャリアでは、過去に「大手グローバル働いていた実績がある=その人の信頼」となります。少々寄り道したとしても、大手で働いた経験はキャリアの後半にも評価されるので、一度はあなたの職種を象徴するような有名グローバル企業で働いておくことをおすすめします。

20代で外資系に行く人が気を付けなければいけない点

給料をおいかけない

「外資系企業は給料が高い」というイメージがあるかもしれませんが、20代のうちから給料を目当てに外資系企業に転職することはおすすめしません。

むしろ、20代のうちに外資系企業で経験できること、グローバルとのコミュニケーションや効率的な組織体制を知ることや、生産性高いチームワークなど学ぶことが多くあるのが外資系ですので、それらを20代に勉強できるという大きなメリットを享受するために行くと考えるべきです。

高い給料は適切な経験を積めば、将来的に付いてきます。若いうちに必要な経験をしておき、それが将来必要なスキルセットや経験として役立つと考えれば、20代のうちは時間を投資するという感覚で学ぶべきでしょう。

外資系に特化したエージェントを利用する

外資系エージェント

これは私自身が実際に経験したことですが、外資系企業に行きたいなら、外資系に特化したエージェントを使うことは必須です。特化していないエージェントを使うと、英語を使ったコミュニケーションが業務の中でたまに必要となるような日系企業を紹介されたりして、人生の時間を無駄に使ってしまいます。

外資系の人事のステークホルダーは外国籍の人であるケースも多いので、バイリンガルのコンサルタントが在籍している外資系転職エージェントだからこそ、リレーション構築ができるのです。

逆に言うと、日系の日本語しか話せない転職エージェントでは関係構築できません。

もう一つの理由は、企業によっては本国で使っている転職エージェントの日本支部を使うように指示されるケースもあります。そういった外資系企業の多くはグローバルに展開している転職エージェントを使っているので、そのような外資系の転職エージェントに登録するほうが近道です。

20代の外資系企業への転職におすすめの転職エージェント4選

JAC

JACでは基本的に専門職を取り扱う企業です。日本人がイギリスで創業したということもあり、グローバル案件が多く、海外拠点もあります。日系企業、外資系企業それぞれ特化部署が分かれていますがコンサルタントによる面談、面接の事前準備や職務経歴書添削など充実しています。はじめて外資系に行く方には丁寧にフォローアップしてもらえるので入口としてもおすすめのエージェントとなります。

JACリクルートメントの公式サイトを見る

JACリクルートメント

LHH転職エージェント(旧称:Spring)

アデコグループの外資系企業がメインのエージェントです。もともと、ロバートウォルターズという外資系エージェントで働いていた人が独立してできた企業なので、

外資系企業に強みをもち対企業に対しても営業力が高く、候補者を推薦する力の高いコンサルタントが多数在籍しています。それでいてアデコグループという老舗人材会社の母体があるので、サポートも充実しています。

LHH転職エージェントの公式サイトを見る

Bizreach(ビズリーチ)

ビズリーチは正確にはヘッドハンターや採用企業が多く在籍するスカウト型の転職サイトです。ビズリーチは効率よくヘッドハンターや採用担当者をこのサイトに集めていますので、日本で一番多くの採用関係者が集まっているサイトです。このサイトの良さは、一度あなたの職務経歴書などプロフィールを登録しておけば、匿名で表示され、あなたのようなスキルセットの人材を探しているヘッドハンターから声がかかるところです。複数のエージェントに登録するのに比べ、非常に効率よく転職活動を進めることができます。

転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る

ビズリーチ

リクルートダイレクトスカウト(旧称:キャリアカーバー)

リクルートダイレクトスカウトもビズリーチに似ています。今一番マーケティングにお金をかけているため、どんどんヘッドハンターや採用企業が集まってきています。

私が使った印象としては、外資系コンサルティングファーム関連のヘッドハントが多い印象でした。また、リクルート経由で入ってきているのでグローバル案件は、日系グローバル企業が多いようです。

リクルートダイレクトスカウトの公式サイトを見る

リクルートダイレクトスカウト

まとめ

20代で外資系への転職に興味を持っているのであれば、ぜひ20代のうちにチャレンジしておくことをお勧めします。仕事の進め方や、コミュニケーション能力、自分自身が成長するチャンスがたくさんあります。20代のころから身を置くことで、生産性を最大限に高め利益を求める企業の姿勢や組織の作り方を学ぶことができます。

20代はこのあたりに気を付けて外資系キャリアを歩むと良いでしょう。

  • 20代のうちにそれなりに知名度のある外資系大企業で勤め専門性を高める
  • 外資系に行くためには外資系専門の転職エージェントを使う
  • 20代のうちに給料を追いかけてはいけない

グローバルで働きたいという思いをもっている人はまずは外資系に特化した転職エージェントで情報収集をすることからはじめてみましょう。

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