転職とキャリア構築

8パターンの転職目的別転職先の選び方と失敗事例4選(年代別あり)

良し悪し

会社を辞める気持ちの整理はついたけど「転職先はどういう基準で選べばよいの?」という方もいるのではないでしょうか。

この記事を読むとどうなるか この記事では、そのような方のために転職先の選び方の基準を説明しています。

多くの人は「なぜ今転職したいのか」という目的があるはずです。その目的によって良い会社の基準は違ってきますので、まずは目的を明確にして、目的に沿ったを選ぶことが重要です。

また自分自身が今大切にする価値や優先順位を決める必要もあります。

今回は目的や優先順位別、年代別、と様々な目的別に転職先の選びの方について説明しますので、自分に近いものを選んで参考にしていただければ幸いです。また、間違った会社を選んでしまったという人の失敗事例も紹介していますので、併せてご覧ください。

目的や優先順位別転職先の選び方

1.キャリアアップの場合の転職先の選び方

キャリアアップを目的とする転職では、仕事内容を重視し転職先を選ぶ必要があります。その際、どのようなスキルをプラスオンしたいのかよく考えましょう。

「専門性を高めたい」「マネージャーや部長に昇格したい」など、キャリアアップしたい内容にふさわしいポジションを探しましょう。

管理職などの「候補」を謳ったポジションもありますが、確約されているわけではありませんので、その場合はどういった条件で管理職になれるのかを確認しましょう。

2.未経験の業界や職種にいきたい場合の転職先の選び方

業界未経験者を受け入れてくれる転職先を探します。ただし、未経験でも受け入れてくれる企業というのは、その背景があるので、そもそもなぜ未経験でも受け入れてくれるのかを理解したうえで選びましょう。

3.自分の強みを生かしたい場合の転職先の選び方

単純に自分のコアスキルとしての強みだけでなく、社風の部分が自分の強みと合致する転職先を選ぶ必要があります。働く人や働き方など組織の風土までリサーチをして選びましょう。

4.グローバルに働きたい(英語が使いたい)場合の転職先の選び方

外資系企業か英語公用語となっているグローバル企業を選びましょう。

その際、外資系の転職エージェントが多くのポジションを保有しているので、外資系転職エージェントに登録をおすすめします。

グローバルに働きたい人向け おすすめ外資系転職エージェント

JACリクルートメント

イギリスで日本人が創業した会社です。

扱っている求人は外資系企業と日系グローバル企業に強くコンサルタントはきめ細かな対応が特徴。フットワーク軽く柔軟に対応してくれます。外資系企業への転職を考えたらまず一度登録してみるべき総合転職エージェントと言えます。

JACリクルートメント
Robert Walters(ロバートウォルターズ) 

ロバートウォルターズのコンサルタントはコミュニケーション能力の高い外国人が多く、採用企業に対しての提案力や推薦力が高い外資系転職エージェントです。

グローバルの人材エージェントに贈られる「ベストリクルートメントオブザイヤー」を2年連続受賞。また、人気大手外資系企業案件に強みをもち、外資系の人材企業が対象となる「リクルートメントアワードオフザイヤー大手企業部門」も受賞しています。

ロバートウォルターズ

Michael Page(マイケルペイジ)

イギリスでは老舗の大手転職エージェント。

その信頼も厚く日本でも外資系企業から厚い信頼を誇るため非公開で求人を依頼されることが多く独占案件も多い。転職希望者には丁寧な面接対策が実施され、決定率も非常に高い外資系の転職エージェントです。

マイケルペイジ

5.将来起業したい場合の転職先の選び方

事業企画やその企業の経営に関する部分まで幅広く関われる転職先を探しましょう。

営業、マーケティング、経理など一通り見れるような企業は多くはありませんが、ベンチャー企業の中には可能性がある企業もあります。

6.副業できる会社に行きたい場合の転職先の選び方

副業やパラレルワークOKとなっていて、働き方に融通が利くような転職先を選びましょう。副業に条件がある企業もありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

7.給料を上げたい場合の転職先の選び方

一般的に給料は業界によって標準がかなり変わります。

平均給与の良い業界で転職先を選びましょう。

または、自分のコアスキルニーズが高い企業を選ぶと、市場平均を上回る額でオファーがくることも珍しくありません。いずれにせよ業界を変えることにより実現できる可能性が高くなります。

より詳しく書いた記事もご参考ください→ ”転職で年収を上げる3つの方法

8.ワークライフバランスを重視したい場合の転職先の選び方

残業のない会社やフレックス制度の充実している転職先を選びましょう。

そのような会社は人を大切にしている会社が多いため、企業理念もチェックしてみましょう。

どういった目的でもカルチャーフィットは最重要

ビジョン

転職先を選ぶにあたり、社風があっているかどうかは非常に重要で、あなたの仕事のパフォーマンスを左右する要因となります。

社風が合っていないと、居心地が悪くストレスを感じたり、仕事に集中できないこともあります。

例えば、成果主義で自分が積極的に仕事をこなしたい人が、大企業にき降りてくる仕事をこなすだけの毎日になってしまった人を想像してみるとよいでしょう。

社風には、様々な要素があります。「人」「企業理念」「ボトムアップかトップダウンか」「多様性」など様残な企業の価値観で出来上がるものです。

事前に以下のような場所をとおして検討している企業の社風を調査しておきましょう。

  • ・企業の口コミサイト
  • ・企業のSNSやホームページ
  • 転職エージェント
  • ・面接官や人事の人

社風が合っているかどうかが、その企業でのパフォーマンスを左右するといっても過言ではないと思います。

事前に可能な限りの調査を行って転職先を選びましょう。

転職エージェントについては、こちらの記事も参考にしてください⇒

【2024年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)

転職先選びに失敗した事例4選

会社の社風が合わなかった例

「ルールがない会社で何でもありのサークル状態、もう少し規律のある会社で仕事に集中したい。」

「すべての仕事がトップダウンで降りてくる。自分の提案が通るようなことはないので、あまりにやりがいのない職場。ここまでとは想像していなかった。」

「上司や経営陣の顔色を窺いながら仕事をする日々。急に降りてくる仕事も多く、残業も多い。」

【解決策】

会社の口コミリサーチ、転職エージェントからの情報収集、会社によっては会社見学や一緒に働くメンバーとのカジュアルミーティングを実施してくれるところもあります。

積極的に聞いてみましょう。実際私も必ず一緒に働く部署のメンバーとはカジュアルミーティングを実施してもらいます。そこで働くイメージができるかできないかがすごく重要で、できなくて断ったオファーもあります。

「だれと働くか」はそれくらい重要なことなので、できるかぎりイメージできるようにしましょう。

仕事内容が記載内容と違った例

「慢性的な人手不足により専門領域よりも雑務が多かった。」

「そもそも面接で話してもらったことは、将来的にやってもらいたいことで、現状やる内容とは乖離があった。」

【解決策】

職務記述書をきちんと確認しましょう。ない場合は、それを出してもらうように要求したほうが良いです。ジョブディスクリプションをベースに話をして、面接の中で一つ一つ確認しましょう。

また、自分がやりたいことを説明し、それが実現可能かどうかも確認しておくようにしましょう。

仕事にやりがいを感じない

「会社がどこへ向かっているか方向性がわからず、自分の仕事がどの程度貢献できているかがよく分からない。」

「自分の職位にしてはレベルの低い内容で成長できる気がしない。」

【解決策】

会社のパーパス、あるいはミッションやビジョンを確認しておきましょう。

そこで具体的な方向性があれば自分がどのように貢献できるかをイメージできるでしょう。

また、ここでも自分がやりたいレベルの仕事を伝えて実現可能かを確認しておくこともできます。

待遇が説明された内容と違った例

「ボーナスやインセンティブの額が契約内容に記載されていた内容と違った」

「フレックスタイムや有休が実際には取りにくく、実質はないようなものだった。」

【解決策】

実際に一緒に働く人や上長に、面接の際や入社前に可能であれば確認しましょう。

フレックスタイムの制度はあるのに、実質使えないような厳しい状況は珍しい話ではありません。

年代別 転職先の選び方

選択

20代 転職先の選び方

20代は専門性を高めるための転職がメインでしょう。

また、いろいろと経験したほうがいい年代であり、まだ方向性も定まっていない人もいると思いますので職種を変えることも視野に入れても良いでしょう。

可能性を探るため、様々な経験させてくれるような会社に属することも選択肢に入れて転職先を選んでもよいでしょう。

30代 転職先の選び方

今までの経験上での専門性を高めたり、マネージャーとなるチャンスのある転職先を選ぶことが可能です。

ただし、ライフイベントも増える世代なので、ライフイベントによっては転職を優先しないほうが良いこともあります。その場合は、今の職場でより良い選択肢を実現することができないかをまずは検討しましょう。転職する場合は、仕事とプライベートとのバランスが取れる転職先選びをお勧めします。

30代後半はコアスキルとソフトスキル、業界の掛け合わせで市場価値の最大化を狙う転職が可能になるタイミングでもあります。

40代 転職先の選び方

40代は管理職で部長職への昇進を狙う方も多い世代です。

しかし家庭を持っていたり、ポジションの責務も大きいの世代ですので、失敗することの無いよう、転職先の選び方にも気を付けましょう。できるだけ、ヘッドハントやあなたのスキルニーズの高い企業への転職をおすすめします。ニーズが高いということは、入社してからも重宝されるからです。

また、人づたいで紹介をうけての転職などリスクを軽減できるような転職方法があればそのような手段も選択肢にいれましょう。

また、部長職候補や経営幹部候補を謡ったポジションもありますが、そのポジションにつけるかどうかは保証されません。どのような条件で候補から昇格できるのかは事前に細かい確認が必要です。また、昇格できないケースもあるので、その場合でも良いように、ほかの優先順位も考慮した上で選択しましょう。

まとめ

目的次第で転職先の選び方は変わります。自分の目的や今の優先順位を理解したうえで転職先の会社を選びましょう。

転職で失敗してしまう多くのケースは、情報収集不足ということが失敗例からもご理解いただけたと思います。

また、自分自身に社風があった企業なのかどうかはパフォーマンスにかかわってくる最重要な部分ですので、情報収集をインターネットのみならず第三者とのつながりや、実際の企業とのやり取りの中で疑問点は最大限解消できるようにしましょう。

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