転職成功率って一般的にどのくらいなの?
転職を意識し始めたら必ず気になることですよね。また、転職成功率を上げるためにはどうしたらよいか、あるいは失敗しないのかを知っておくことで効率的な転職活動をすることができます。
本記事では年代別、目的別転職成功率を明らかにしたうえで、転職に成功する方法や失敗回避の方法について解説します。
転職「成功」の定義を明確にする
まず、いまのあなたにとっての転職における成功の定義を明確にする必要があります。
「今回の転職によって何を達成したいのか。」「キャリアの次のステージに行くためにどんな経験が必要なのか。」このようなことを明確にし、全体のキャリアや人生の中で、今とるべき選択肢を考えましょう。
転職の目的は人生のステージによっても違いますし、人によって仕事に対しての価値観も違うので、正解はあなたにしか分かりません。できる限り「自分の今のステージで、達成したい目標が何か」を明確にしたうえで転職しましょう。
年代別転職者の転職成功率(実際に転職できたの割合)
こちらは転職希望者が実際に転職できた転職成功率を示すデータです。
全体としては45.2%の人が実際に転職に成功しています。世代別に見ると20代は50%以上、30代は約42%、40代50代は平均して35%前後であることが読み取れます。
転職での給与増加の成功率(年代別)
こちらは年代別に見た転職者の給与増加した人の割合です。
どの年代でも転職することで1割以上3割未満の増加が一番多い結果となっています。
また、3割以上の増加が多い世代は40代となっており、40~44歳 10.6%、45~49歳 8.5%という結果となります。
逆に3割以上の増加が最も少ないのは20代で、20~24歳 4.3%, 25~29歳 6.7% という結果となっています。
転職で労働時間の改善に成功した率(年代別)
こちらは、転職によって労働時間減少に成功した人の割合を示すデータです。
まず全体として3割以上減少14.7%、1割以上3割未満減少13.8% 1割未満減少が10.8%となっています。
3割以上労働時間が削減できている割合が一番高いのは20代や30代となっており20~24歳の15.6%、25~29歳の15.2%、30~34歳14.9%、35~39歳では18.7%と最高値となっています。
40代では1割以上3割未満減少が最も多く40~44歳の11.8%、45~49歳13.0%となり比較的労働時間の改善に成功していると言えます。
転職成功率の高い人の特徴
転職成功率の高い人の特徴:中長期の目標/目的がある
一つ目は中長期の目標を持っている人は、全体像から逆算して、今何が必要かを考えることができます。
逆に、先の目標がない人は目先の利益など一時的なモチベーションで転職してしまうこともあり、一貫性がないため長続きしないケースもあります。
転職というのは、少なからず困難やリスクが伴います。中長期的な目標は、そういった困難やリスクを乗り越える動機となります。
転職成功率の高い人の特徴:時間をかけて転職先を決める
転職といっても、それよりも自分のキャリアについて日ごろから転職市場などの情報収集も怠りません。転職は、市場のニーズと自分の目的が一致した時に良いタイミングで転職を行うのが成功の秘訣です。
思い立ったときに転職するのではなく、常日頃からアンテナを張り、エージェントや採用関係者と良い関係を築いておくことが動くべき時に動ける人の特徴です。
転職成功率の高い人の特徴:常に情報収集を怠らない
転職に成功する人は、採用関係者との人間関係構築や、転職市場の情報収集を常に行っています。
LinkedinなどのSNS、スカウトサイトへの登録をすることにより、多くの採用関係者と知り合い、会話をすることができます。そのような機会にオープンになり、色々と情報交換をしていくなかで、自分のキャリアや転職のリテラシーが培われます。
転職成功率の高い人の特徴:転職パートナーがいる
キャリアに関して相談できる転職パートナーがいることは、転職の際に大きな力となってくれます。特に自分のことを理解してくれ、相性が良いというコンサルタントなどに出会うと自分のキャリアを大きく変えてくれる可能性があるでしょう。
転職の成功率を下げてしまう動機について
失敗やネガティブ要因から逃げる転職
ネガティブ要因で転職をすることが必ずしもダメということではありませんが、できるだけキャリアの目標に沿った転職が望ましいです。
もし周りの人間関係やストレスで今の職場を離れたいということであれば、まずは今の会社内で他の選択肢がないか考えてみましょう。次の職場に行くことは必ずリスクが伴いますのである一定の覚悟が必要です。
基本的にはその覚悟ができるくらい目的が明確な場合に転職するべきでしょう。
人や世間の評判で会社を選ぶ
自分の基準で転職先を選びましょう。決して、世間的な評判が良いとか人気があるから、という理由で選んではいけません。あくまで自分のキャリア構築にプラスとなる会社だったり、自分が活躍できる社風の会社を選びましょう。
様々なノイズに惑わされないためには、自己分析をして目的を明確にしておくことです。
良い待遇につられる(無計画)
「あまり仕事がうまくいってない時にどこからかヘッドハンターが声をかけてきて待遇の良い話をもちかけてきました。計画もしていなかったけど、面接を受けてみたらとんとん拍子に話が進み、転職することになった。」
こういった計画性のない転職は一時的なモチベーションは上がるかもしれませんが長い目で見るとあまりお勧めはできません。
なぜなら転職の目的が明確になっていないなかで突発的に動いているからです。目的のない転職は長期的に働くことは長期のモチベーションがなくなり、難しくなることもあります。また、待遇を追いかけるキャリアは行き詰ります。
目的があいまい
目的があいまいな時の転職は避けた方が良いです。転職は少なからず困難が伴うので、本当に達成したい目的がない限りは乗り越えることが困難になる可能性もあります。
また、キャリア全体で見たときの整合性がある転職の方が、自分でも納得しているので迷いがありません。
目的があいまいな時は、きちんとなぜいま転職をする必要があるのかを明確に言語化してみましょう。
仕事や職場に飽きたから転職する
今の仕事や職場に飽きたからといってすぐに転職を考えるのではなく、今の会社を見渡して他にできることはないか考えましょう。
新しい仕事を作り出したり、他の部署で新しいチャレンジができるかもしれません。あくまで次のステージで何をやりたいかが明確でかつ今の会社では実現できない場合に転職を検討しましょう。
転職成功率を上げる おすすめ転職エージェント
JAC(ジェイエイシー)
伴奏力が高いエージェントです。
エージェントのマッチング力は最初の面談時のヒアリング力が鍵となりますが、ヒアリング力が高くそれが結果的に求人紹介のマッチング力、スピードが高いエージェントです。
採用側から見ても候補者の提案力が他のエージェントに比べ非常に高いのが特徴です。面接対策も充実していますので初めて使うエージェントとしてもお勧めします。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、私が初めて使った転職エージェントでしたが、特に30代前後の転職希望者にとってはお勧めのエージェントです。
担当者が親身になってキャリアパスの設計方法など教えてくれたり面接前のアドバイスや面接後の反省点などを一緒に考えてくれます。
古くからある大手エージェントなのでシステム化されていてフォローアップもまめに行われます。
dodaエージェントサービス
dodaエージェントサービスは、日本全国での取引実績があります。
また、登録するとあなたの専任キャリアアドバイザーが付いて、転職活動を最後までサポートしてくれますので、エージェント活用が初めての方にも安心です。
転職市場や、業界、職種の知見が豊富な転職のプロが、キャリアプランの相談や、職務経歴書や履歴書の添削、模擬面接や面接の答え方のアドバイスなど、選考通過のへ向け手厚いサポートをしてくれます。
en world(エンワールド)
業界ごとに特化した部門があり、非常に優秀なコンサルタントがそろっています。
最初の面談でまず細かくヒアリング、そこからのフォローアップも非常にきめ細やかです。入社後のフォローもあるのが特徴です。
外資系のエージェントのお勧めはこちら:【2023年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)
まとめ
転職において成功の定義は人それぞれ違います。
また、キャリアのステージ、人生のステージによって、今とるべき選択しが変わってきますので、何が「今」必要なのか、を明確にした転職を行いましょう。
自分自身が転職の目的を明確にし、その目的に沿った選択肢を見つけるため転職エージェントのコンサルタントなどにサポートしてもらい、転職成功率を上げましょう。
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