転職とキャリア構築

在職中の転職活動メリット・デメリットやタイミングについて

効率良い転職活動

転職を考えていながらも、在職中に転職活動するのは体力的に厳しいから退職してからやるべきなのか、迷っている人もいるでしょう。

また、現職がかなり忙しくなるべく効率的に転職活動を進めたいという方もいるはずです。

この記事ではそのような方のために、在職中に転職活動するメリットデメリット、在職中でも転職エージェントなどのサポートを受けることで、超効率的に転職活動を進める方法について説明します。

在職中の転職活動は不利?

結論から言うと不利ということはありません。

在職中の転職活動は、日中の時間帯にスケジュール確保ができない可能性があり、その点に関しては離職してしまってから転職するよりも不利かもしれませんが、採用企業側も面接日時は柔軟に調整してくれます。

転職エージェントを使えば面接の日程調整もあなたに代わってしてくれるでしょう。また、今は自宅からオンラインで面接をする機会も一般的ですので、対面での面接より比較的余裕をもって面接スケジュールを組むことが可能です。

退職してしまっている場合は時間には余裕がありますが、その分経済的に苦しくなり焦ってしまうこともあります。

在職中に転職活動するメリットデメリットについて

メリットデメリット

デメリット

面接の日程調整が難しい

特にリモートワークやフレックス勤務制度がない職場の方は、平日の業務時間外あるいは有給で対応が必要となるため調整が難しい場合があります。

勤務時間外の時間が取られる

こちらもフレックス制度がない場合は、平日の勤務時間外に転職活動をする必要があるため体力的に消耗する可能性があります。

体力的に厳しい

転職活動にはそれなりの労力を要します。日々の現職の業務にプラスで労力がかかるため調節しながら進めなければいけません。

メリット

焦らず転職活動ができる

平均3カ月かかると言われる転職活動、退職して活動を行うと焦りが出ますが、在職中に転職活動を行えばそのような焦りはでません。

よほど現職を去らなければいけない事情がない限り、在職中に転職活動を行う方が精神的には余裕をもって活動ができるでしょう。

給与交渉などの条件交渉を有利に進めることができる

現職にまだ就いている場合は、より高い給与条件を出してもらうよう交渉を優位に進めることができます。

退職してしまっている場合は、複数社内定をもらわない限りは他と競らせてより良い条件を引き出すことはできません。

退職理由が明確で退職しやすい

次の就業場所が決まってから退職交渉をするので、引き止めにあう可能性も少なく、よりスムーズに退職できます。

在職中の転職活動の流れについて

計画

在職中の転職活動の流れは概ねこのような流れとなります。

1.転職活動の準備>2.情報収集>3.応募~選考~内定>4.現職の退職日交渉

一つ一つ見ていきましょう。

1.転職活動の準備

転職活動においては、ここが一番大切な部分となります。この準備にどれだけしっかりやったかが勝負の決め手となります。

  • 転職活動の目的を決める
  • おおまかな計画を立てる
  • 職務経歴書を準備する

2.情報収集

自分の市場価値やどういったところでニーズがあるのかについて情報収集をはじめましょう。目的に沿った求人を見始めてもよいかもしれません。

求人は転職エージェントに登録すれば担当のコンサルタントから紹介を受けます。

また、スカウトサイトに登録すれば多くの求人が掲載されていますので、たくさん見てみましょう。

ジョブディスクリプションに必要なスキルや求められる人物像などが書かれていることも多いので、どういった求人に応募できそうか下調べになります。

3.応募する

サイトなどから応募する場合は自分での応募、転職エージェント経由の応募どちらでも構いません。最初はあまり選びすぎず数を応募していきましょう。

4.現職の退職日交渉

内定をもらったら、現職の上司に退職する旨伝え、退職日や有休消化についての交渉を始めましょう。

退職まで必要な日数は、法律的には最短2週間前、平均的には1.5カ月前告知で退職している方が多い印象です。引継ぎを行うなどして最低限のマナーをもって退職するようにしましょう。

転職活動の準備のについてはこちらにも詳しく書いてありますのでご参考ください→「転職の進め方や入社までにやること4ステップ

在職中の転職活動を効率化するポイント

在職中の転職活動には、転職エージェントを使う

転職エージェントは、あなたが日中忙しく仕事をしている間にも、あなたにあった求人を探してくれます。

また、面接の日程調整や内定をもらった後の条件交渉もおこなってくれます。

密にコミュニケーションを取り希望条件などを伝えれば在職中であっても、あなたのパートナーとなって効率的に転職活動をサポートしてくれます。

在職中の転職活動におすすめの転職エージェント

JAC(ジェイエイシー)

伴奏力が高いエージェントです。

エージェントのマッチング力は最初の面談時のヒアリング力が鍵となりますが、ヒアリング力が高くそれが結果的に求人紹介のマッチング力、スピードが高いエージェントです。

採用側から見ても候補者の提案力が他のエージェントに比べ非常に高いのが特徴です。面接対策も充実していますので初めて使うエージェントとしてもお勧めします。

JACリクルートメントの公式サイトを見る

JACリクルートメント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、私が初めて使った転職エージェントでしたが、特に30代前後の転職希望者にとってはお勧めのエージェントです。

担当者が親身になってキャリアパスの設計方法など教えてくれたり面接前のアドバイスや面接後の反省点などを一緒に考えてくれます。

古くからある大手エージェントなのでシステム化されていてフォローアップもまめに行われます。

リクルートエージェントの公式サイトを見る

dodaエージェントサービス

dodaエージェントサービスは、日本全国での取引実績があります。

また、登録するとあなたの専任キャリアアドバイザーが付いて、転職活動を最後までサポートしてくれますので、エージェント活用が初めての方にも安心です。

転職市場や、業界、職種の知見が豊富な転職のプロが、キャリアプランの相談や、職務経歴書や履歴書の添削、模擬面接や面接の答え方のアドバイスなど、選考通過のへ向け手厚いサポートをしてくれます。

dodaエージェントサービスの公式サイトを見る

転職エージェントについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご参考ください→

転職エージェントとは?利用するメリットデメリットも解説

【2024年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)

在職中の転職活動には、スカウトサイトを使う

スカウトサイトには多くの採用企業、転職エージェントなど多くの採用関係者が登録し、採用候補者を探しています。

転職エージェントを複数使う場合よりも、ビズリーチのようなサイト一社に職務経歴書を一度登録しておけば、その内容をもとにビズリーチに登録している採用関係者が声をかけてきますので、在職中でも効率的にタイムリーにマッチング案件が紹介されます。

在職中の転職活動におすすめの転職エージェント

ビズリーチ

ビズリーチは多くのヘッドハンターや採用企業関係者が集まる日本最大級のスカウトサイトです。

あなたに声をかけてくるヘッドハンターや採用企業は、ニーズとマッチしているから声をかけてきますので就業確率が高いです。もし外資系企業が希望であればその旨書いておきましょう。英文で経歴を載せておくこともできます。

効率よく自分にあった案件に出会いたいのであれば、まずはビズリーチへの登録はおすすめします。

転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る

ビズリーチ

リクルートダイレクトスカウト  

リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)も基本的には、ビズリーチと同じスカウトサイトとなります。

私の感覚ですと、ビズリーチよりも日系案件が多いですが、ここでも外資系企業希望だと記載しておけばマッチした案件を持ったヘッドハンターから声がかかります。

まだ、ビズリーチに比べて転職希望者が少ないので競合度は低いかもしれません。

リクルートダイレクトスカウトの公式サイトを見る

リクルートダイレクトスカウト

スカウトサイトに関してはこちらの記事でも詳しく説明していますのでご覧ください→

転職で成功するにはスカウトサイトを使い倒す!

【2024年版】 外資系転職エージェント・転職サイトおすすめ一覧(業界別)

在職中の転職活動には、スマホをフル活用する

スマホ活用

スマホをフル活用すれば、すき間時間であっても転職活動を進めることができます。

特に転職エージェントなどを使っている場合は、こまめに担当のキャリアコンサルタントと連絡を取ることが大事なので、スマホで休憩時間などにメッセージを送ったり、LINEでチャットしたりすることで効率的に転職活動を進めることができます。

また、スカウトサイトもサイト上のメッセージボックスでコミュニケーションを取りますが、スマホからアクセスすればメッセージ交換をまめにすることも可能です。

在職中の転職活動についてよくある質問

Q.在職中に転職活動することを現職の会社に知られますか?

A.「基本的にあなた自身が口外しない限り、職場の人に知られることはないでしょう。転職エージェントを使っていたとしても、彼らにも守秘義務がありますし、普段カジュアルな服装で出社している人が急にリクルートスーツなどで出社すると、そう思われても仕方ありませんが、現在の転職活動はオンラインで面接することもかなり一般的になってきましたのでスールを切る必要性も少なくなってきています。

Q.在職中の転職活動は違法にあたるようなことはありますか?

A.基本的に在職中の転職活動をすることは違法ではありません。

万が一転職活動をしていることが見つかったとしても国民の権利として職業選択の自由があり法に触れるようなことはありません。1点気を付けなければいけないのは、人材業界などでよくあることで雇用契約の中で、一定期間は競合への転職ができなくなっている場合や、競合へ転職する場合は即日退職となるケースがあります。当てはまる場合その辺は考慮する必要がありますが、契約に触れていなければ退職を伝えるときに伝えれば問題ありません。

また、当然ですが現職のデータを持っていくなどということは損害賠償で訴えられるケースもありますので気を付けましょう。

Q.現職の有給も消化してスムーズに会社を変えるコツはありますか?

A.在職中に内定をもらうことです。そして、新しい会社には就業可能日として、有休を消化したうえでの就業可能日を伝えておきましょう。この辺は転職エージェントに任せておけば問題なく調整してくれるでしょう。

Q.入社日の調整はできるか?

A.できます。基本的に採用企業もあなたに来てほしいから内定を出しています。できればこの月からという希望はあるかもしれあませんが、一方的にこの月に入社してほしいというようなことはなく、お互い折り合いがつく入社日になることが一般的です。ちなみに大手企業では内定者向けに受け入れの準備などもあり、最低でも2カ月後からの就業となるような企業もあります。

Q.面接間に「いつから働けますか?」と聞かれた際にはどう答えればよいのでしょうか?

A.ある程度日程のめどが立っていれば「〇月1日からの入社が可能です。」と具体的に答えても良いでしょう。有給残や消化日程を含めて退職したい場合で、まだ日程が分からない場合は、「確認して後ほどご連絡します」と伝えましょう。エージェント経由の場合は、交渉も任せておきましょう。

効率良い転職活動

まとめ

在職中に転職活動をするのも、一度現職をやめてから転職活動をやるのも、どちらも一長一短あります。しかしながら在職中の転職活動は精神的、経済的にも焦る必要がありません。

転職先を決めるということは、人生を左右することになる大きな選択なので、焦るあまりそこまで希望していない会社を選んでしまったり、大事な部分を妥協して転職先を決めてしまうことは避けたいことを考えると、現職中の転職活動は有利です。

在職中でも可能な限り時間をかけて準備や情報収集を行い、目的に沿った転職を実現することが中期的な視点では最も大切なことと言えるでしょう。

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