「この担当コンサルタントとはなんか会話がかみ合わないな」「何件か紹介してもらったけど全然希望している条件と違うんだけど」複数転職エージェントを使っているとこのような経験をすることはそう珍しくありません。この記事ではそういった場合に転職エージェントの利用を辞めたり、退会する方法について解説していきます。
転職エージェントが合わない場合に辞めることは可能?
転職エージェントに登録したけども何らかの理由で辞めることは可能です。転職するまで利用し続ける義務はありませんし、転職活動を一時中断するから利用を辞めたり、自分に合わなかったから退会することは極めて一般的なことです。
選考途中で急にいなくなったりするようなことは非常識ですが、一般的には個人の判断で利用は辞めることができます。
転職エージェントが合わない場合の対処法や退会の方法
担当が合わない場合は担当者を変えてもらう
コンサルタントと合わない場合には、担当を変えてもらう方法もあります。まずは、マネージャーにあたる人や周りのコンサルタントで会話できる人がいれば可能かどうか聞いてみましょう。
退会する場合
直接担当コンサルタントに伝え、転職活動を辞める旨、あるいは他で機会を探す旨伝えましょう。直接伝えるのが気まずいと感じるなら企業によってはホームページなどに退会フォームがありますのでそちらから退会手続きができます。後で担当コンサルタントから連絡がくることもあります。
転職エージェントが合わない場合の断り方(例文)
希望している案件がこなくて退会したい場合
「これまで何件か案件をご紹介いただきましたが、なかなか当方の希望する案件をご紹介いただけなかったため、今後は直接応募などで転職活動を行うことを検討したいと考えております。よって、貴社サービスからは退会とさせていただきたく存じます。今後のサポートいただくことも難しそうですので、当方の登録情報を破棄いただけますようお願いいたします。これまでの活動においてのサポート有難うございました。」
担当コンサルタントを変えてもらいたい場合
「〇〇さんに今回の転職活動のご担当をいただいているのですが、なかなか希望にマッチする案件をご紹介いただけておりません。私としてはコミュニケーションがあまり上手く取れていないことが原因だと感じていますので、もし可能であれば担当者の方を変えていただくことは可能でしょうか。もし、そもそもその領域の案件がなかったり、貴社としてご紹介が難しそうであれば残念ですが退会させていただくという流れで結構です。一度ご検討いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。」
他の企業でオファーをもらったから退会したい場合
「この度はサポートいただきありがとうございました。今回は他社にてオファーをいただきそちらで進めることになりました。これまでサポートいただいておりましたが、これで転職活動を一旦終了したいと思っております。今後しばらくは転職することもないと思いますので、念のために一旦退会とさせていただき、当方の個人情報は破棄していただくようお願い申し上げます。これまでサポートいただき誠にありがとうございました。何卒よろしくお願いいたします。」
よくある転職エージェントと合わない理由とその対処法
紹介案件が希望にあっていない/求人が少ない
そもそも希望条件を伝えているのに再三あっていない案件を紹介してくるエージェントは退会を検討したほうが良いでしょう。双方にとって、時間の無駄になってしまいます。担当のコンサルタントを変えてもらうことも選択肢としてありかもしれませんが、次の人も同じような状況になるのであれば退会しましょう。
担当コンサルタントとの相性が合わない
話がかみ合わない、意思疎通がしにくい、こういった場合は転職活動を中期的に続ける場合、どこかでミスコミュニケーションが発生し、致命的な問題につながる可能性があります。
転職エージェントは自分が希望している条件を本人に代わって採用企業側に伝えることが役割ですから、そもそもあなたの希望が通じていないことは致命的です。
このようなコンサルタントにあたってしまった場合は、担当を変更してもらいましょう。
コミュニケーションがかなり強引
一方的におすすめの企業やポジションを紹介してくるコンサルタントには要注意です。担当コンサルタントを変えてもらうというよりも、そもそも企業のカルチャーがそういった社風であることもあります。
他のコンサルタントと話してみて同じような状況になりそうであれば退会しましょう。
転職エージェントを退会する際2つのポイント
転職エージェントに登録する際に 私が50社以上転職エージェントを使ってきた中で、これだけは気を付けた方がよいというポイントを2つ挙げてみました。
データベースから抹消してもらう
じつは退会処理がないエージェントなどでは、あなたの個人情報は残ってしまうことになります。そうなると、今後あなたのプロフィールを見た別のコンサルタントが連絡してきたり、案件紹介のメルマガが頻繁に届いたりすることが起こります。
そもそも、退会したいエージェントのデータベースに情報を残しておくことで良いことはありません。なぜなら転職エージェントが独自の評価をしていてあなたの人間性などをデータベースに登録しているからです。
万が一合わないコンサルタントだと感じたら、そのコンサルタントがあなたに対して同じようなことを感じてフラストレーションを晴らさんばかりにあなたの評価を低くつけて登録しているかもしれません。
狭い業界では、噂が独り歩きする可能性もあります。もう利用しないと思ったエージェントを退会する際にはデータベースの登録抹消も必ず依頼しましょう。
連絡を無視せずはっきりと断る
断る理由を明確にしておき、そのことを伝えましょう。転職エージェントは営業マンです。数字を取る義務が課されているケースがほとんどなのでうやむやにしておくと可能性のある候補者には、しつこく連絡してくることもあります。
そういったことを未然に防ぐため、今後は利用しない旨、はっきりと伝えましょう。
転職エージェントを退会する際にやってはいけないこと
選考途中の企業があるのに連絡を取らなくなる
一般的な倫理観の話になりますが、転職エージェントが合わないとしても選考途中に急に連絡が途絶えるような形は避けましょう。エージェントだけでなく、採用企業にも迷惑がかかりますし、あなたに対しての印象も悪くなるだけです。
あなたが転職をする限り、採用関係者にはどこで会うことになるか分かりません。今後の転職活のためにも、なるべく穏便に退会しましょう。
担当コンサルタントを攻撃する
これは転職エージェント内ではよくある話だそうですが、転職活動中がうまくいかない理由をエージェントのせいにする人がいるそうです。ひどい場合は、転職活動でのフラストレーションを担当コンサルタントにぶつけてくるらしく、そういった人は当然ですが、危険な登録者としてデータベースに登録されます。
こうなるとまた、転職エージェントは意外と狭い業界なのでこの人クレーマーで有名な人だという悪評が独り歩きしてしまうこともあります。このようなことは絶対にやめましょう。仮にコンサルタントの対応が悪かったとしても、一方的に愚痴をぶつけるのは避けた方が良いです。理由を明確に伝え担当を変えてもらったり、退会しましょう。
自分にあった転職エージェントを見つける方法
自分の職種、業界にあったエージェントを探す
まずそもそも自分の職種や業界の扱いがない、あるいは少ない転職エージェントでは希望した案件も出てきにくいです。登録前にどういった分野に強みを持っているのかをリサーチしてから登録しましょう。
大きいエージェントが必ずしも良いエージェントではないと知る
大きい転職エージェントだからといって、担当のコンサルタントとの相性が悪ければなかなかうまくいきません。ある程度の仕組みはできていてもやはりそこは属人的になってしまいます。大手の場合は良い担当者に変えてもらうように伝えてみましょう。
初回面談で質問することが重要
初回の面談では、あなたの経歴についてのヒアリングと希望条件についてのヒアリングが実施されるケースが多いですが、担当コンサルタントに質問できる機会でもありますので、見極めるために質問してみましょう。
「エージェントがどういった信条で仕事をしているのか」「転職後のフォローアップはあるのか」「チームでKPIを持っているのか個人なのか」この辺を聞くだけでその人がどういったフォローアップをしてくれるか想像できるでしょう。
ビズリーチなどの転職サイトに登録する
一社一社転職エージェントに登録していると、良いコンサルタントに出会うのに時間もかかります。効率よく、あなたのような人を探しているエージェントに出会うには、ビズリーチのようなスカウトサイトに登録することです。1度の登録で登録しているエージェントのヘッドハンターと会話ができます。また、個人情報を出さずに、まずは見極めることも可能になっています。効率的に良いコンサルタントに出会うためには必須のプラットフォームです。
転職サイトの【BIZREACH(ビズリーチ)】の公式サイトを見る
ビズリーチに関してはこちらの記事もご参考ください→「転職で成功するにはスカウトサイトを使い倒す!」
まとめ
転職エージェントが合わない時に断ることは一般的です。ただし、利用を辞める際に明確な理由を伝えたうえで断ることと、自分の情報を抹消してもらうことは重要なポイントです。
また、キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントは属人的なので、必ずしも有名大手転職エージェントに良いコンサルタントがいるとはかぎりません。
複数エージェントに登録して話を聞くか、1度の登録ですむビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどの転職サイトにも登録して効率よく色々な人の話を聞いてみましょう。
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